或る村シリーズ 冬風 狐作 平成19年5月21日更新
 とある名も知られぬ山の麓に小さな村があった、その村は山と山とに囲まれた擂鉢状の盆地の底に位置しており総勢200人程度がある程度のまとまりを持ちつつ、その盆地の中にて生活していた。村と山向こうの世界、村人曰く"外界"と村を結ぶのは1本の道のみ。小型バスが一台ようやく通れるかどうかと言う未舗装の道を好き好んで走ってくる者はおらず、一日2往復のバスと郵便局や役所関連の車だけが定期的にその道を使うだけと言われている。その村は多くの事が昔から続く伝統に則り、自給自足的な生活をしている村人達がその道を通って村から出るのは年に数回、若しくは数年に一回あるかどうかと言う頻度でしかない。
 この様に周りから見れば閉鎖的に見える村ではあるが、決してその様な事は無い。村に一度手も足を踏み入れた外部の者なら必ず分かる事だが、この村の住人は皆気さくで社交的な性格であり、人と人との出会いを心から楽しむその様な人達なのだ。それ故に役所関連でこの地に赴任してきた公務員の中には、すっかりこの村に惚れ込んで職を辞しこの村に居残る者や退職後に移住してくる者も良く見られるのであった。そして移住した者達もこの村から出る事は稀となる、村人、移住者誰もが皆心から十二分に満足し取り付かれる村、それがこの御世沢村である。

 それではしばしこの村の日々を垣間見る事としよう・・・。
「雨乞い祭り」【人→蛇人・蛇人→人・複根・18禁】4話掲載・続編予定
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「雨乞い祭り〜化身〜」平成17年10月7日掲載
「紅の舞」【人→鳥人】4話掲載・続編予定
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「紅の舞・第三章」平成17年12月31日掲載
「紅の舞・第四章」平成17年12月31日掲載
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「雪深き出会い・出来始め」平成18年2月11日掲載 平成18年5月18日挿絵掲載
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