アニメ「デジモンユニバース アプリモンスターズ」(東映アニメーション、2016)感想
#01:よくできていた、というと過小評価だなぁ。すごく巧かった、だと過剰評価なんだけど。
- メタ主人公ネタ。
- アニメ「ネットゴーストPIPOPA」(スタジオ雲雀、2008)に対する「だってキミタチ要するにデジモンじゃん……」というツッコミが、ぐるり巡って「ネットゴーストキター!」というツッコミとしてアプモンに返ってくる日が来てしまった。3色の2頭身人外、ってあたりに既視感が。
- いきなりだけど「バディ」とか言われたり主人公が赤かったり黄色いヒップホッパーがいるっぽかったりでバディファイトっぽい。
- 検索アプリvsメッセアプリ。要するに第1話の敵対構造はgoogle対LINEである。
- ガッチモンの決め台詞「未来は検索済」がかっこよすぎて鳥肌モノ(流行語大賞にしたい。「詳しくは、俺が検索」も頭ワルそうでいい)だが、個人的には未来だけは検索できないと思っているので違和感もある。まぁその、過去現在を洗い出すツールであるグーグ……検索アプリが今できないことで将来的に盛り込みたい機能として、「未来検索」をもってきたのは夢があっていいんじゃないかな。
- 第1話の主人公の決め技が「既読スルー」。やりすごすことで敵を撃破する、という戦法は数あれど、第1話からぶっこまれるとは思わなかった。
- そしてラストは「主人公の親友が実は敵っぽい」定番シーンで終わり。見事みごと。
ガッチモンの声優さんは菊池こころ。ええと、お名前だけは拝見しておりました……と思っていたが山田ふしぎとか間宮くるみとかと混同していた(声優名を字面で認識していることがバレバレである)。
菊池こころさんは正月アニメ「DIGITAL MONSTER X-evolution」(東映アニメーション、2005)のコクワモンX、アニメ「デジモンセイバーズ」(東映アニメーション、2006)の大門知香(主人公の妹)、クロスウォーズにも多々出てらして、満を持しての主役抜擢といった感じ。すげーかわいくていいとおもいます。
あ、あと、夜尿症の最終局面という命題は、体質と体調に依存するので、10代だろうが20代だろうが、アラサー・アラフォーだろうが気にしなくていいです。どうせ最期は垂(強制終了)。
#02:
今回は対ナビタイム。次回はマインクラフトでしょうか。このまま各アプリ方面に喧嘩を売り続けていくとなると楽しみでしょうがない。
#04:
閲覧推奨回。というか、えーと、これ「1999年のゲーム・キッズ」または「プラトニックチェーン」の監視社会ネタ後追いなので、スキなヒトにはたまらないネタになってますね。ハロウィン回というのもデカい。
- モンスターアニメにおける、いわゆる「ヒトがモンスターを蔑ろにする」→「蔑ろにしてごめんね」回です。虐げられるガッチモンがかわいい。
- ハルさんが読んでいるシンギュラリティなんちゃらはタブン、レイ・カーツワイル関係。
- 偽ガッチモンも出てきます、弱気で涙目。「ダミーCG」とか云ってましたが、キャメラモンはこの技術をもっと有効活用して、ポルノコンテンツを量産してほしいです。
- そしてガッチモンの好物がエアインチョコモナカになるという話。えーと、お菓子を食べたことのないガッチモンが、2番目に食べたお菓子をお気に入りにしたんですね(厳密に2番目かはシーンから明らかではないのだが、最初にポテチを口にしている。ちょっとシチュエーションが違うのだが、ドラえもんの好物が餅→ドラ焼きにすり替わった件を彷彿とさせる)。「ガッチモナカ」はググったら出ます。うむ、通販サイトモン(適当な名前)は強いだろうなぁ。#03でロープレモンとメールモン(たぶん)が集めるべき7体に数えられましたが、課金ゲームアプリ・メールアプリだと考えて、あと4強。……まとめサイト(キュレーションサイト)、文章翻訳、呟きbot、華麗なる公式、違法アニメ動画サイト、クラウドストレージあたりかなぁ(多い)。
- 枕さんこの手の耳能力がきわめて低いので、自分用メモですけれども、菊池こころさんの声質は大谷育江に近い。
#05:
ドカモン:くまいもとこ。初代デジモンのスカモンとして、そしてチューモンこと山口勝平とのデュエットによるキャラソン『ちちんぷいぷい ウンチポイポイ~スカモン&チューモンのテーマ~』が印象深い。
バディ作品としては、アニメ「MAR-メルヘヴン-」(SynergySP、2005)のギンタ、近年ではアニメ「探検ドリランド -1000年の真宝-」(東映アニメーション、2013)のキバマルを演じてらっしゃいました。
……「Wikipedia」に、3DS『Solatorobo それからCODAへ』(サイバーコネクトツー、2010)のまもるくんだと書いてある。マジか。ていうかウィキ以外のソースを検索してもなんだか頼りないぞ。事実か。
#06:
くまいもとこのスカモンにシルエットが通じるキャラ・ゴミモンが、くまいもとこ演じるドカモン→ドスコモン、と対決。ファンサービスファンサービス。なおゴミモンは高戸靖広で初代のエレキモンですな。……パタモンと相撲取ってたね。相撲つながりで、ファンサービスファンサービス。
この手の「大柄な/太ったショタ」はフィット感が独特で、かなり声優を選ぶと思っているのですが、百戦錬磨のくまもとは難なくこなしてますね。もしかしたら相撲ショタやってくださいという話からくまもとが選ばれたのかもしれない。
さぁゴミモンはセブンなんちゃらだった。たしかに「ゴミ箱」は例外的機能を持ったアプリで特異。
次回は黄色いヒップホッパーだ。YouTuberだった。どうしよう枕さんのキライなヒトタチだ。小学生というあたりで帳消しできるか。
#07:
閲覧推奨回。ちょっといろいろ籠めすぎてますがグチャグチャ感はなくコンパクト、あっという間にアストラとミュージモンの馴れ初めから現在まで走りきるので、黄色推しは7話から観始めてもダイジョブそうです。
- 虎次郎ことアストラはデジモンお家芸「家庭環境に問題のある男子」ですな。ヤマトタケル兄弟に光子郎、というかデジアドは全員か、あと賢ちゃんとかデジフロ#22フレイモン回とか。
- 要点として、名家の跡継、でもホントはノリで生きていきたい、以上です。けっこうシンプルだな。
- ここにミュージモンが、「ノレない」人間に対し「ノレる」人外が絡んできます。「ボクのプレイリストはアストラと同期している」(引用不正確)、「キミの心音がボクにとって音楽なんだ」(意訳)、「ノレるよ!」(踊りながら)。しかしドローンでドライブが届けられるってスゴい時代になったもんだ。
- そしてアプリドライブは短文「ノレる?」。ふふふ、来た来たといった感じ。ハルが「あなたは主人公ですか?」(引用不正確)という、主人公メタネタ、あるいはビデオゲームが僕らに投げかけてきた「あなたは勇者ですか」「あなたは救世主ですか」との問いを思い起こさせ、エリちゃんが「みんなを笑顔にしたいですか」(引用不正確)というアイドルらしい問いだったのに対し、最年少キャラらしい、幼さと危うさと、あとこれまでの凝り固まった自分への反動、そして以後の自身の決め台詞の一部でもある「ノレる?」と来たもんだ。
- ちなみに戦闘時のコントローラはDJブース。ハルはフリック入力、エリは十字キー&2ボタン。ちなみに俺はタブン4択ボタンだと思います。どうでもいいですか。
- ウォッチモン戦は時計モチーフをこれでもかと盛り込んできましたよ。ダリ「記憶の固執」、不思議の国のアリス、グリニッジ天文台。なお枕さんは「兵庫県明石市! 兵庫県明石市!」とコールしてましたがどうでもいいですか(2回目)。
アストラは古城門志帆、オレカのミミトシシ。テンカイナイトにも出てるが6年生ってトクサに喰ってかかった奴ら?
ミュージ郎(Roland)……じゃなくてミュージモンは田村奈央、ヘボットの王子ネジル・ネジール。スペース☆ダンディでお名前を拝見した記憶がある。
あとHIKAKINさんについてちょっと調べようと思ったら、本編の「ヒカ次郎」のCVをご担当なさってますね。スタッフロール曰く「(特別出演)」とのこと。
ところでアストラの動画って30分一発撮り放流なのかしらん。父親からタブレット貸出されてるトコ見ると、後で編集したりモザイクかけたりする余裕はなさそう。最近の若いコはカットとかしないのかな。スライムプールでパンツずれたらどうすんだ。
#08:
て、展開早すぎね? 先週初登場したキャラの挫折回。閲覧推奨回扱いなんですが、#07-08で短編映画な心心算で観ていただけるとグッドかと思います。気分はアストラ父(なんだそれ)。
- アップした動画のNG評価が多いので、2本目を撮ろうとするアストラ。あ、あれ、お父さんとの約束破った……(破ったことをミュージモンに言及されてはいるが、その後特に叱られたり何かあったりはしない)。
- アストラの動画撮影に飛びこんできたハルの口元を押さえるミュージモンがかわいい。よくできたかしこいアプリですね!
- 「俺ってノレる?」と聞くアストラに対し、レコモンが鸚鵡返しに「ノレる、でレコ?」と返してます。コレ人工無能イライザネタなんですかね。
- ミュージモンとのはじめての撮影、とかいうとなんかエロ動画の煽り文句みたいですね。
- ミュージモンの決め台詞「ノーミュージモン、ノーライフ」をもじって「ノーアストラ、ノーライフ」って言わせてます。泣いたり笑ったりなミュージモン。萌えるし感動もするんだけど、これ10話とか30話らへんでぶっこむ話で、先週で今週にこんなの入れられると、余韻が薄い。もしかして1クールで終わるのかこのアニメ。
- 今回の敵は動画すり替えが武器。エリちゃんが土俵の真ん中で決め台詞「世界のセンター」を披露させられたことに怒髪していますが、女性が土俵に上がることは現代日本のタブーのひとつであり、もしアイドルとしての功績で土俵、とくに国技館の真ん中に君臨することを許されたとしたらそれはスゴい歴史的快挙なので、ガッチモンはその旨検索して教えてあげるといいと思うよ。
- バトルシーンは映画館モチーフ。ガッチモンの「前の席の頭がジャマで見えない」が効果的。というかガッチモン今回コレくらいしか見所が……。
- ドーガモンがアストラに対し、街の声「オワコン」攻撃をカマしてますが、それ先週の恥ずかしい動画攻撃とあんまり技属性変わってないよね。
- メディアモン! 広い! 概念が広いよ! それ“ほぼ全部”だよ!
- なんだろう、このミュージモン⇒メディアモンのガッカリ感、どこかで……あ、テリアモン⇒ガルゴモンだ。ごめんね枕さんあんまりガタイのおおきなのニガテなんだよね。
- 一人称「おれちゃん」はないだろう。デッドプール(2016年映画化)意識してる?
- エリちゃんの番組に出るはずだったアプチューバーがリヴァイアサンの人工知能の差し金で、実在しなかったため、代わりにアストラが呼ばれました。あー! あー! シナリオがっちりしてる! すげー!
- ラスネタはエリちゃんがアストラのパンツを脱がそうとするというおねショタでした。ホント最後まで気が抜けない、要素多すぎ。ところでここでいうパンツって下着じゃなくてボトムスのことだよね。ほら枕さん古い世代のヒトだからさ。
- SEIKINさんはHIKAKINさんのお兄さんですね。
さて来週はアプモンまとめ回、運動会っぽいが「格付け」というのはTVP「芸能人格付けチェック」(朝日放送、「人気者でいこう!」の1コーナーから派生)のパロかな。
#09:
ハックモンがぐっちゃんだった。あ、いや、阪口大助さん。アニメ「ロックマンエグゼStream」(XEBEC、2004)のトマホークマン。いや、くまいもとこの人外とぐっちゃんの人外が出ているアニメを観れる、というこの事実に、喜びを通り越して恐怖を感じていて、いやだってハックモン猫耳でフードで口の中に片目が見えててガッチモン手玉に取ってて、あれで家に帰ったらアプリドライバーさんにベタ慣れでおふとんいっしょだったりするんだぜぐっちゃん声で(妄想)。あぁん。
ロープレモンの声がなんかひっかかってたのだが水島大宙ですね。陰陽のリュージ。えぇとデジモンは初らしい。
#15:
さて、話は進んできたぞ。占い肯定派のエリちゃんと否定派のアストラが争って和解。
- アプリ山470には占いアプリ担当のアイドルがいたのかいないのかが問題。いたのならばテラテラフォーチュンのウェブCMは花嵐エリではなくその娘(まぁ女の子だろう)が担当すべきで、エリさんが抜擢されたのは代役、あるいは人気による差替の結果ということになる。もしかしてアプリ山470というのは担当アプリを互いに奪い合い、コンプリすると超アイドルになれる企画の一種なのかもしれない。
- アストラが皆に自分の動画を見せてます。倍速入ってますがフルサイズ。アストラ配信動画をほぼほぼフルで視聴者が知れたのは初、最初にタイトル出るのねー、とかの全体構成が判明。しかし朝~夜まで費やした動画だったようなのだが、30分制限の話はどうなったんだろう。アレか、飛鳥家の外だったら無制限なのかと思ったが、デバイス貸出である以上、場所は関係ないよね……#08のときも時間制限を破っていたが、もしかしてそんなにキツいルールではない?
- ミュージモンの人差指の指紋? 指先? に音符マーク。八分音符ですね。
- ARフィールドのテラーモンの占いの館で、ガッチモンの前の客はチュートモン(CV:高橋李依)でした。「チュー」にひっかけてネズミなんだろけど、チュートって何が中途なんだろうと調べたらチュートリアルのチュートだった。中の人はイヤホンズ。
- アストラがテラテラフォーチュンに頼った内容は「凄い動画が撮りたい」であり、本人は気が付かなかったのですが占いに導かれたスゴいコトは「新種の蝶の発見」。うわー、これは気が付かない。専門家か、少なくとも専攻してる学生か自然博物館学芸員クラスでないと判らなかったのではあるまいか。幸か不幸か、アストラ動画のファンの中に詳しい人がいたため、図鑑に新たな1ページが追加されることになりました。
- ミュージモンにドスコモンがアプ合体。音楽業界で相撲にも詳しい……と言われると、デーモン小暮閣下(2010年以降は「デーモン閣下」なんですね)に変身あそばされるのかと思いましたが、まぁ。
- エリちゃんがアストラのこと「トラ」とか呼称し始めましたね。
- そしてアプモンデータラボはハックモン&レイさん。かわいい。
#20:
脚本:山田由香。過去回はアストラ登場#07、サクシモン戦#12。
メディックモン戦闘以外はほぼ全編、ところどころ作画崩壊してましたね。とくに顔が崩れていた。
- 健康アプリがセブンコード、しかもど真ん中腸あたり、というのは納得すぎて胃が痛い。やっぱ体資本ですよねなんにせよ。
- メディックモンが医療現場を荒らしまくってます。今回少なからず×人が出てるでしょうね。
- ミュージモンの寝床がドラえもん式、物置の上の段であることが判明。
- ドリーモンの夢の中に、作務衣を着たミュージモンが出てますね。脱がしやすそうでかわいい。
- アイキャッチ見てて気がついたのですが、メディアモンのメディアって「メディアプレーヤー」のメディアなのね。私どっちかというとメディア論のイメージがあったので、ちょっと広範しすぎやしないかと心配してたんですが(#08)、過剰反応でしたな。
- そして極アプモン、エンタモン。英語だとENTERMONなのでENTERし放題だそうです。六角形主体のデザイン、接合部の細さとか見てると、「アプリアライズアクション」へのグッズ化がしやすそうだなー、という感じ。かわいいかと訊かれると、えっと……いまひとつぴんとこないかんが……。
- 格言コーナーが盛り上がろうぜイエーイ的なヤツだったんですが、ガッチモン・ドカモンとともに、ひっそり右下にハックモンが出てます。
#21:
コーチモンが3DCGではなく2Dイラストである。今回ミエーヌモンはばりばり3Dで動かしており、こないだまでコーチモンもそうだったのだが、なぜだかそういう気がなくなったらしい。
前回の作画崩壊の反動か、アプモンたちめちゃくちゃかわいく描かれてますね。眼福。
#22:
脚本:野村祐一。アストラ挫折回#08、ちょっと記憶が薄いがカレンダモン#13。
#08を彷彿とさせる、詰まって詰まってぎっちりめ、といった印象。
- あっ、あっしゅくかいとうあぷりぃぃぃ……。登場するアプモンが電脳世界にとって強大な影響を与えてきた機能であればあるほどヘンな声が出る今日この頃ですが、圧縮解凍です。暗号化技術の最たるもののひとつ。
- チューチューゼリーネタがたくさんあったんですが、整理しきれてません。ハックモンが啜る初描写(音! エロい!)とか、レイとハックモンがゼリー容器で乾杯したりしてますね。なお古参ユーザにとってチューチューゼリーといえばアルマジモン、と思ってググってみたが画像あんまり出ないな……。
- レイさんへのYesNo問答は「あなたは一人ですか?」⇒「Yes」で解答してデジップモンと物理で戦ったのち、「No」で改めてハックモンとバディに。先述の3人が「Yes」だったのと対比した演出。「一」は弟さんのお名前「はじめ」にもかかってるだろうね。もしかして「一」ではなく「―」だったとしたら「あなたはヒトですか?」っていう質問になっちゃって、レイさん「No」って答えちゃっててほら、もう。
- ソファに座るハックモンが後ろ足を前に出して座ってる。おお? ちょっと中身の骨格が推察できそうだな。
- アプ合体はリバイブモン。あ、声、阪口さん……? 復元ソフトときましたね。
- どうでもいいけどアプモンデータラボの極チューチューゼリーのカロリーが「4500kcal」でヤバい。えーと、旧メロンクーヘン3つ分くらい。
#24:
脚本:平見瞠。エリ様コピペ回#17が直近。
ところどころアプモンの顔が乱れていたが……まぁ許容範囲。
ハックモンの物語参加理由は、#22で判明した「ディープウェブがハックできないのでハックしたい」なんですが、これはガッチモンの#01「ディープウェブがサーチできないのでサーチしてみたらリヴァイアサンに目をつけられた」と対になっています。んで、レイの能力を利用してディープウェブに行くぜ、ハジメちゃんとかどうでもいいぜ、っていうスタンスなんですね。
今回ダンテモンがディープウェブの扉を開くとき、ハックモンすげぇ顔で笑ってるんですけども(YouTube動画17:21あたり)、ハックモンラスボス説は唱えておいてもいいのかな、と思ってます。リヴァイアサン倒した直後にハックモンがなんか巨大化強化して世界を手に入れようとして、レイに向かって「お前とハジメだけは助けてやる」とかなんとか言い出す。そしてチューチューゼリーか何かで和解。
#26:
総集編。
#27:
……ぃゃー、気づかなかった。なんかヒッカカリのある鼻声系だとは思ってたんだけど。ツブモン:勝杏里。現実世界での実体化してない状態での声は加工されてますね。
喧嘩売る相手がマイクロブログもといTwitterという、アニメアプモン初期の全方位臨戦態勢絨毯爆撃を取り戻した回。先週の総集編に引き続き、時間帯移動に伴う新視聴者導入回ですね。
- ツブモンのデザインがどう見ても青い鳥ベースだよなぁ。
- ミュージモンの険しい顔が多かった回。
- オフモンはいいぞ……オフモンは……オフラインゲームのアプモンだぞ……本質的にゲームでネットにつなぎたくないんだよボクらは……おにゃのこじゃないことを祈っているよ……
データカードダス第3弾のガッチモン(3-001):
ちょっと構図が危うい……足めいっぱい開いて下から……「ディープサーチ」って言われても、キミがボクラにディープサーチされちゃうよ……
#31:
脚本は野村。直近がレイ&ハックモン回の#22と、ワルダモン戦というかガッチモンVSミュージモン&ドカモンという鬼畜回#23なのですが、あー、細部に拘るというか、駅弁8キャラ分語り始めたあたりで「え……今回なんかヤバくないか……濃度が」という、いい意味でゾワゾワしたんですけども。
2D作画は超安定。
- いやエリさんアイドルなんだから男3人誘って外泊とかヤバいだろ、とツッコむのに忙しくてレイ&ハックモンをハブってることがそんなに気にならない始末。タブン桂さんちの連絡先を誰も知らない。
- 男湯描写は普通、というかサービス不足。アプモン勢は服脱がず、オフモンはそもそも風呂に来てない。
- オフモンが旅館の部屋の広縁(広庇)に座ってる。細かい……細かいよ……オフモンぜったいあのスペースすきだよね……モノポリーらしきボードゲームの描写も細かい。
エリ「ちょっとガッチモン、通行料払いなさいよ」
……細かい……なんでそんなシーン盛り込んだんだ(だいすきだよ)。
ガッチモン「サイコロ振る前に請求しないと無効だろ」 アニメ「デジモンユニバース アプリモンスターズ」(東映アニメーション、2016)#31「旅は道連れ!?トリップモンの恐怖トリップ」 - オフライン→シャットダウンという、断ち切る系アプリとしての進化は首肯するところ。うわ、オフモン狼枠か……シッポモフモフだしベルトエロいし、今日はバーサク状態なので声低いけども、そのうち嶋村侑ヴォイスで話し始めるのかしら(いちおう今回シャットモン変身前に、オフモン姿で「オレは」と発言、さらに唸り声を披露しているので、イメージは掴める)。
- アプモンデータラボは担当がハル&ガッチモン、説明対象はシャットモン。ガッチモンがオフモンのコスプレ&声マネ「おふぅ」(たぶん菊池さん)を披露、かわいいかわいい。
- シャットモン:藤原貴弘。嶋村じゃなかった。ヒロアカの黒霧。萌えるかと言われると、青年系なのでそんなに……。
#32:
きゃ、脚本が野村じゃない……だと……?
大知慶一郎、#21コーチモン回、#26ガッチモン家出。
#22-23のレイとハックモン出会い~ワルダモン撃破のほぼほぼ1時間全部野村、という前例があったため、#31-32も続き物だから後半も野村だろう、ああ段ボールのマトリョーシカはカオスで野村だなぁ、と思っていたら……気づかなかった。たしかにコーチモンがエリちゃん側に陥落するネタと、引きこもったオフモンが外の景色見たさに眼を血走らせる、というのは通じるものがあるね。
まだまだ分析始めたばかりですが、仕込みネタについて、野村は細かくて大知はカオスという分類なフィーリングです。
- Aパートは前回の続きの暴走シャットモンが勇仁に噛みつき+サブタイ通り引きこもったオフモンの誘い出しネタ披露、Bパートはシャットモンがグローブモンとアプリンク合体しサテラモン戦。
- 天岩戸といえば天宇受売命が裸踊りであることは羞恥の事実であり(「周知」の誤字だけど間違ってないな!)、エリちゃんアイちゃんどころか男キャラも♂デジモンもいるぞ大丈夫かと思っていたら脱がなかった。
- 代わりといっては何だがハルは不良、アストラはハリウッドセレブ、エリはプロレスラー姿を、そしてアイちゃんはアイドルポップ『恋の重版出来!』「作詞・作曲 樫木亜衣」を披露。2016年にドラマ化された松田奈緒子のコミック「重版出来!」を意識している?
- 前回の物足りない温泉シーンを補遺するためか、シルエットながら勇仁のシャワーシーンを挿入。
- なお今回は劇中初となる進化曲……じゃない強化曲か……『BE MY LIGHT』も披露されました。スタッフは新OP『ガッチェン!』と同じ。
- アプモンデータラボは担当が勇仁&オフモン、説明対象は前回と同じシャットモン。同キャラ連チャンは観測史上初と思われ。
#33:
脚本は平見(直近ダンテモン)なんですが、今回はそういう次元じゃなくて、まずもってカメラワークがおかしい。回るぜ飛ぶぜ切り替わるぜクラクラ。
中身も大転回回(だいてんかい回)であり、起承転結の転。新たな目標ブートモン探し、敵側の四天王と大騒ぎ。かなり尺取ってた梅松竹男CEO解任シーンも、本人登場の人物ピックアップ番組→ニュース速報字幕で解任、と地味に芸が細かくて見所。
- Aパートは2D作画乱れ。顔が顕著で人間キャラの体付きもたまに乱れてる。
- レイ&ハックモン、サイバー九龍で弟さんのデータ探し。なんかすげぇカッシャカッシャカメラが動くなぁと思っていたら、Bパートの雲竜寺ナイト登場時に天地がひっくり返るシーンがあって、「ああこれ今回意識して回してるなぁ」と思った次第。
- へー、個人情報ってこうやって流出するんだー(違)。
- レイさんが本屋に初登場、勇仁とも初コンタクト。なおオフモンはずっと勇仁の頭の上に居る(物理的に)。
- レイ→ガッチモンの呼称が「検索」ってのはかわいいなぁ。
-
お前もひとついくか? ガッチモン台詞(対ハックモン)
ハックモン、ガッチモンにガッチモナカを薦められるも喰い損ねる。かわいいなぁ。
アニメ「デジモンユニバース アプリモンスターズ」(東映アニメーション、2016)#33「高校生CEO! 雲龍寺ナイトあらわる!」
デジモンUのキャラクター絡みのストーリーの要旨って、「シリアスな桂さんちと、ノホホンなハルたち」なんですよね。
かたや、弟さんをラスボスに攫われ、命がけで救おうとするレイ。かたや、「主人公になりたい」と口にしながらも、桂さんには積極的に手を貸さず、日常生活を淡々と送り続け、世界を救うことよりもアプモンとのコミュニケーションに時間を割いているように見えるハル。もちろん、ハルに対してレイが、手伝ってほしいとは思ってないことは示されているし、レイに対してハルが、親友でもないのにいっしょに弟さんを探す手伝いをする義理はなく、家族の問題に首を突っ込む野暮さを忌避してるのもわかる。わかるから結局ハルの手助けは、レイにとって偽善とはいかないまでも蛇足である。
はたして、このままラストバトルで共闘して、みんなでハジメちゃん救ったあとにハルがレイに「よかったね!」って言って、視聴者がカタルシスを感じるかというと、ゼンゼンダメだと思うんだけども。
(なんとなく、ハルがそれほど意識せずに手に入れた有用な情報――ブートモンとか――が決め手となってレイが本願を果たす、みたいな単調な流れが予測されるのだけれども)
そのあたり今回、レイがハルのガッチモンに調査を依頼したり、ガッチモンがハックモンにガッチモナカを差し出したり、という絡みが見出され、シリアスとノホホンの境界線が交じりました。はてさて、どう盛り上げてくれるのか。
#34:
脚本は山田。対バッテリモン。
#35:
エリちゃんが、大人気の小学生アプチューバー:アストラを、票集めのために利用する展開は、読めてはいた。
#36:
閲覧推奨回。ようやっとLコープのLはリヴァイアサンのLという認識がアプリドライバーたちに産まれた。
#35-36の脚本は樋口。
キー回だからなのか、作画もかなり安定。ミュージモンの顔が崩れないこと崩れないこと。
- おもにハックモン回。天井にぶら下がるときはマントも垂れ下がり、「はーくはくはくはく、はーくはくはくはく」と非通知着ボイス披露、まさかの「推しメンバー」との発言(ハックモンのナチュラル語彙にこの語はなかっただろうなぁ。まぁLコープの調査を進めていく中でアプリ山は避けられないメディアなので、遅かれ早かれ身に着けた言葉ではあっただろうが)。
- 雲竜寺ノーパ部屋に何かアプモンぽいのが浮遊しているが、レイ&ハックモンは気付かず。
- リヴァイアサン触手×ハックモン。本屋の床に叩きつけられ這い這いハックモン。
- ゴージャスナイト号なる豪華客船にいるエリを助けるため、白鳥ボートで駆けつける主人公たち。えーと、ハックモンは屋根の上の後ろのほうにいます。
- アプモンデータラボはレイ&ハックモン、対象は「リヴァイアサン」。
- 勇仁&オフモンは本編登場なし、欠席でした。
#37:
アルティメット4に主人公側がやられる回。なんて言うんだっけと調べたら「負け戦闘」、「負けイベント」だ。
#38:
3期ラスト回。
デジタル化された祖父の助けを借りて、ARフィールドへ再入。倒されたバディたちは記憶を失っていた。
ハックしちゃう? ハックハック ハックモン台詞、記憶を失って ※厳密にはところどころ笑い声が入る
アニメ「デジモンユニバース アプリモンスターズ」(東映アニメーション、2016)
#38「ガッチモンを取り戻せ! 電衛門じいちゃんの試練!」
誰だお前 レイ台詞、記憶を失ったハックモンに対し
アニメ「デジモンユニバース アプリモンスターズ」(東映アニメーション、2016)
#38「ガッチモンを取り戻せ! 電衛門じいちゃんの試練!」
ミネルバの試練を経て、記憶を取り戻したバディと新しいアプリドライブを手にする主人公たち。再会イベント、とか言うのか?
#39:
脚本:平見。直近は#33、雲龍寺ナイト登場回。
とくにアプモン墓場バトルシーン、スカシモンと絡むシーンのミュージモンの造形がかわいい。眼大きめで、体のパーツバランスも独特。
さて今回のキモは、「使われなくなったアプリはどこに行くのか?」という問題提起。ナビモンに駆逐されたコンパスモン、メッセモンに市場パイを奪われたコールモン、ガッチモンが人類に思考のパラダイムシフトを迫った結果存在意義が薄くなったジショモン。バディにしてくれとハルに迫る面々、因縁のバトルが始まる……かと思ったらそんなに盛り上がりもせず退場。いや、コンパスモン自身も方位磁針というツールを駆逐したじゃん、とか、先週の公衆電話のくだり(レイ以外の3人が、額を突き合わせて「電話ボックスって何?」と相談していた。ジェネレーションギャップ)に引き続いて話題が上がった電話なるもの、とか、話は膨らましやすかったと思うんだけど。
どちらかというとメインはこの後の、スコープモン、ミエーヌモン、サクシモンの復活。なおスカシモンも復活というか再来したが、別にスカシモンは倒されたり仕留められたりしてないね。復活キャラの常として、みなさん鎧袖一触されていましたが。
さて新EDだ新EDだと思ったら……み、アユミさん、もとい宮崎歩さん。初代進化曲『brave heart』の歌唱(作詞作曲編曲してない)、『妖怪パラパラ』編曲、ほか。
本EDは、ビクターのボーイズアイドルグループ「トラフィックライト。」に作編曲の曲提供。しかして、絞り出し袋持ってるレイさんに気をとられて曲の感想が疎かに……エレクトロですな。
歌詞は「ヨネヤマユキ」さん、姉妹ユニット「クレヨン日記」の妹さん「クレヨンゆーち」、とのこと。
#41:
とりあえずカリスモンを倒し、クラウドもとい雲竜寺さんも、リヴァイアサンに見限られたことを悟り去っていった。
去り際、雲竜寺さんがレイさんに「はじめはLコープにいるよ」と言ってたので、
- はじめちゃんはハックモン説
- はじめちゃんはカリスモン説(あのデザインスキなんだよな……姿形が戻らず桂家に居候する第5クール)
- はじめちゃんはガッチモン説(ガッチモンに埋め込まれたはじめちゃんを助け出す第5クール)
これらの勝手な説は払拭されました。次回予告での活躍具合からすると、例のパソコンルームで寝てた彼かしら。それともブートモンかしら。
#42:
閲覧推奨回。キレッキレである。
脚本はカオス大知かと思ったら山田だった。直近は#34「サンキュー未来!人工知能の街へようこそ!」。
- 主軸は「はじめちゃん奪還回」なんですけども、ラストでハルが「うまくいきすぎてる」、リヴァイアサンが「タスク終了」と宣っているため、予定調和の奪還ということですね。
- 新たなCEOに名乗りを上げたのはリヴァイアサン。これを受けてアプリ山を辞めようとするエリちゃん、泣きつくドカちゃんに対し「違う形でアイドルは続ける」と発言。ドカちゃんの泣き顔が妙にかわいいため、このあたりから「今回の作画、いい感じじゃない?」と思っていたら、最後まで超安定。
- アプリ山470のマネージャーとしてLコープに潜入するも、マネージャー職を全うするため、パソコンスキルを披露してシステムを使いやすくしたり、ジャンピングハッピーマウスの着ぐるみに入ったり。着ぐるみの際はハックモンに助けを求めるも、
決め技は、ジャンピングハッピーサンダーだ。 ハックモン台詞
とマジ解説を受ける。
アニメ「デジモンユニバース アプリモンスターズ」(東映アニメーション、2016)#42「レイの決意!はじめ捜索大作戦!」 - エレナちゃんから、うだぐだしていたら誰も笑顔にできないと諭され、はじめちゃん回想入り、JHTを全うするレイさん。デジップモンの略語を思わせる頭文字必殺技である。
- その後、Lコープ最上階でバイラモンに物理で殴られるも反撃できず。はじめちゃんかそうでないか同定するまでアプモンに手が出せないレイさん。
- そしてバイラモンからレイへの煽り、再度のJHT、「スリープモン_H」、大量のスリープモンからはじめちゃんを見分けて奪還。なお識別方法は「DNA」とのことで、アプモンになってもDNA配列は何らかのかたちで残るらしいですね。
- なおスリープモン戦にて、ミュージモンのズボンが破け、パンツが見える。ピンク地に白の水玉でおそらくトランクスです。よろしくご査収ください。
さて次回は#09アプモン選手権の再来。クイズシーンで「ナナマル サンバツ」とタイアップしてくれれば、云うことはない。
#43:
物語要回、閲覧推奨回。
脚本は樋口、直近は#35-36の総選挙。
Aパート▽
- ガッチモンがスリープモンを起こすために検索した結果、「寝た子を起こすな」という結論に陥るという検索社会あるある。なおガッチモンはその後本筋に復帰してこない。
- カリキュモンがドカモンに絡んできた。
- なおオフモンは「いっそのこと」と呟いてねりねりブラスト(そんな技名だったっけ)をぶつけようと力をためている。
Bパート▽
- スリープモンは揺籠に寝かされているが、ハックモンは床に寝ている。犬か。……というより、スリープモンを守るために番犬役を買って出たというのが本当のところなのだろう。
- Bパート前半は、胸に抱いた異形の何かに話しかけながら近所のスーパーや公園に出没する不審者、にしか見えないレイさんの様子を放映。
- スリープモンが目覚め、はじめちゃんに戻ったのは、AIが重視していない「匂い」、レイとはじめの思い出の焦げた玉子焼きの匂いがトリガーだったと言及。あー、どうなんだろ、味や匂いの分析。最近すげー技術進んでいるので数年くらいでなんとかなっちゃいそうですね。
- 保護対象が庇護者よりも実は強かった、というのは珍しい物語要素ではないのだが、今回ははじめがレイよりコンピュータの扱いに優れていた、というかチューリングノイマンクラスだとリヴァイアサンには言われていたのだけれども、いくらなんでも同棲してて気が付かなかったのには違和感があるなぁ。レイがはじめのコンピュータスキルに一切興味がなかったか、はじめが隠蔽しきっていたかだけど。どちらかというとはじめちゃんが嘘を吐いている説を推す。なおチューリングノイマンクラスの例としてリヴァイアサンが挙げた人名の最後は、三宅陽一郎。
- ブートモンを作ったのがはじめちゃんというのを聞いて、デジテイ#01サブタイ「ギルモン誕生!僕の考えたデジモン」が一瞬頭をよぎる。そういえばギルモンを作ったのはタカトさんであるが、「作った」の意味合いがだいぶ違うし……
- 尺の都合だと思うが、はじめちゃんはバイオモンの手により、一瞬でスリープモンに変身させられている。まぁARフィールドですでにデータ化されているから、そこからアプモン化するのは容易なのだろう。
- そしてレイさんが勇仁をチラチラ見るという伏線。
- ここにきて桂はじめがアプモンデータラボに登場、彼はさっきまでアプモンだったから云々という言及だったが、けっきょく人間がアプモンになれるのであればそこに垣根はなくて、じゃあ人間とアプモンの違いって何、ひいては人間とAIの違いって何、に至る思考誘導。君もアプモンデータラボに出れるよ!
ブートモン:村中知。
オレカバトルの俺牙ファイヤと云われるとまったくぴんとこないが、ワールドトリガーの空閑遊真と云われるとわかる。フューチャーカード バディファイトDDDのバルちゃん。
#44:
脚本は野村。直近は#37「襲来!極アプモン・アルティメット4!」。
はじめさんがキーボードを打ちつつ素手で卵焼きを食していらっしゃったので、レイさんはビンタのひとつくらい喰らわしてやってもいいと思いました。まる。
すべてのOFFをONにするアプモン・ブートモンと、すべてのONをOFFにするアプモン・シャットモンの激突が観れるかと思ったが、そんなことはなくシャットモンはねりねりブラスト(まただ)を練りあげていた。
ダメダモン戦。すべてのアプリをダメダメに、つまりONであるにもかかわらずOFFとほど近い状態にもっていく、それは「エントロピーの掟」だと言うダメダモンに翻弄される主人公たちだが、AパートBパート間のアイキャッチがエンタさんだったので「ダメダメにされないアプモンはエンタモン」であることはネタバレ済。エンターテイナーにダメダメ、アストラ&エンタがいうところの「ダウナー」は効かないよ、というお話。
さて来週はアグモンである。長いデジモンの歴史上、アグモンの再来はよくあるケースで、デジモンセイバーズとか、デジモンアドベンチャーtri.とか。
ガッチモンの「こんなアプモン検索にもヒットしないぞ」あたりが、ピカチュウにもジバニャンにも匹敵しなかったバンダイの看板キャラである彼の悲哀を誘う。
雑誌『アニメディア 2017年09月号』(学研プラス、2017/08/09):
とりあえず、電子書籍版(配信元による差違は不明)にもアプモンは出てる。tri.も出てた。
桂家のピクニックのイラストが1P載っている。ハックモンもいる。ハックモンは四足で草原を駆けており、先日のスリープモンみはりばんから飼犬属性が抜けていない。かわいい。
#45:
初代を観ていること、ゲーム世代であることを条件とし閲覧推奨回。さぁみんなで嗚咽号泣カタルシスしようぜ。
脚本は平見。直近は#39「新たなる力!アプリドライヴDUO!」。#17「エリがコピペで~」とか#33雲龍寺ナイト登場回とか、異色回担当とまでは行かないがクセのある展開を得意とする。
今回優れていたのは、ハルだけをARフィールドに送るため、中野ブロードウェイ(作中では「中野ブロードストリート」)にエリ、アストラ、勇仁を足止めしたところ。
- アグモン一声目は「ベビーフレイム」。もうこの声質聞いた時点でたまらん。
- 冒頭、スマホにアグモンが出てきたところを見て、ワトソン含む3人が声を合わせて「アグモン!?」。いやー、そうなんですよ。ユーザーであれば、姿見てアグモンだってわからないとダメなんですよ。
ワトソン以外の2人は、タブンEDキャスト欄の「ケンタ」と「コウキ」だと推測される。 - アイキャッチはガッチモン&アグモン。
-
僕のアグモン? 僕のセーブデータなの? ハル台詞
いやー、コレですよ。ハルハルマンのセーブデータだったんですよアグモンが。ガッチモンが「お前の知っているアグモンとは違う」と言った後にコレですよ。んでアグモンが「いっしょに冒険したね」とか言うんですよ。もうボロ泣きですよ。
アニメ「デジモンユニバース アプリモンスターズ」(東映アニメーション、2016)#45「大激突!?ガッチモンVSアグモン!」 - (作中の)複数の既存のゲームのラスボスが登場してボスラッシュ。この演出も泣かせる。
- ハルとアグモンが手をつないで進化⇒例のギター⇒挿入歌『brave heart』。そういえば「ワープ進化」という語彙があった。極もいいけどワープもね。
- ラストシーンは、スマホのアイコンのひとつ(“デジモン”のアプリだろう)の裏側からアグモンが出てきて手を振る。お約束ベッタベタだがいいとしよう。俺のストラビモンも居るのかそうかそうか。
- アプモンデータラボはやっぱりアグモン。アプモンではなく「デジタルモンスター」、との注釈が入る。
- ウラテクモン:浜添伸也。新ハンターのコルトピ(旧:天神有海)とラモットさん、アニメ逆裁のマックス。
- なお、ハックモン喋らんなぁと思っていたら、シュナイダーの声がぐっちゃんだった。
- 二伸、オフモン喋らんかったんかと思っていたら、マリコって誰。買い物籠押してたゲームキャラの女の子?
西部劇ガンマンっぽい鳥人が出てましたが、冬に薄い本出てそうですね彼。ウラテクモンに操られてオ×ニーするとかいう展開で(この感動回でこの話題ぶっこむ余裕なかったから最後に書いとくよ)。
#46:
脚本は アストラ担当 山田由香(五七五)。直近は#42「レイの決意!はじめ捜索大作戦!」。すごく整ってはいるんだけれど、一部ネジが吹っ飛んでいる回を得意とする。
- 秀念:阪口大助。アルカトラ寺に入山すると、ハックモン(ニンクロウでもよい)の声で起床・就寝・夜中にトイレに行くときに声をかけてくれる、というご褒美がついてくる。
- 過去キャラサービス回でもあります。とくにナビモンの活躍が顕著。ロープレモンはやはり洗練されたヴィジュアルである。
- ダンス時の曲はトラ&ミュージのキャラソン『Wander Beat』だが、実際の配信時のBGMにも用いているとすれば、「あの歌声誰?」と視聴者の方が疑問に思っていらっしゃることだろう。
- こないだ、「君もアプモンデータラボに出れるよ!」と調子に乗って書いていたのだが、公式が勇仁をアプモンデータラボで紹介するという暴挙に出たためびっくらこである。というか、どちらかというと本編で、アプモンと出会えてよかったね的な流れでオフモンが勇仁に笑いかけたのにムシされたことへの、ゆるやかな復讐ではなかろうかと思う。
#47:
脚本は樋口。直近はスリープモン争奪(違)アプモン選手権。
- ハックモンは喋らないし、ぐっちゃんも喋らないぜ(キャスト欄なし)。
- アプモンデータラボは2連荘で勇仁
#48:
脚本は大知。直近は2話連続、#40「アルティメット4再び!クラウドの挑戦状!」と#41「極限の激闘!グローブモンVSカリスモン!」。
- 自分がいなくなったとしても、エリちゃんがいる世界を守れればいい、と訴えるドカモン。くまいもとこさんの演技が光る。
- とりあえずはじめちゃんは卵焼きの作り方より箸の持ち方を覚えるのが先決である。怪傑味頭巾が懲らしめに参るぞ。
- アプモンデータラボでハックモンが「どんな願いでも叶えてあげる☆」(意訳)とか言い出したので、全国のハックモンクラスタは狂乱していることだろう。とりあえず俺ははじめちゃんの手癖を直したい。
#49:
脚本は樋口。
AIである勇仁の中に、リヴァイアサン側の手先としての勇仁と、ハルの親友としての勇仁がいて、後者の片鱗を見たハルが彼を「元に」戻そうとするという展開。これはミネルバの中からリヴァイアサンが生まれた件の逆オマージュか?
#50:
脚本は、神は細部に宿る野村。やはりアプモンデータラボでの、エリちゃん「超ノレない」コール、アストラ「ドッカンパンチなんだからん」が評価高い。
- まぁその、低頭身キャラ出ないからテンション上がらない件は措いておいて。
- リブートモンにはシッポがあってモフモフで、足首なんかもモフモフである。
- そんなリブートモンがガイアモンに抱きついた(勇仁の命令で、巻き添えてリヴァイアサンに喰われた)トコだけ萌えた。
- そんなリブートモンの中の人は藤原貴弘で=シャットモンである。シッポつながりだろう。
- データ的取り込みを「喰う」表現にしてしまったのは、ありていであるあるで、ちょっと食傷気味である。いままでデジタルな手法でばしばし世界を席巻してきたリヴァイアさん(愛称)が、アプリアライズした途端にリアルな表現に馴染んでいたのには、違和感というよりガッカリ感があった。なんかこう……もっとほら……デジタルにいこうよデジタルにさ。
- ガイアモンはなんか物理でリブートモンを圧倒し、リヴァイアサンに対しても拳法か何かの構えを取っていたが、そんなキャラだっけかとちょっと首を傾げる。グローブモンのときはあんなにネットワーク層から世界を牛耳る気まんまんではなかったか。
さて来週は「人工知能の見る夢」、このフレーズを聞くと「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」がとっさに想起されますね。ひさびさにオフモンの姿が見えます、勇仁を愛の力で元に戻せるのはハルかオフモンかなんだからがんばってほしい。
公衆電話が映ってますが、世界を救うためのトリガー、ラストピースはミネルバか電衛門じいちゃんなのだろう。というかミネルバはもうちょっとアプリドライバーたちのために手助けしてくれてもいい。
#51:
脚本は加藤。直近は#38「ガッチモンを取り戻せ! 電衛門じいちゃんの試練!」であり、新海電衛門さんご担当のフシがあります。
作画はAパート崩れ気味、Bパート超安定。
- アナログからデジタルに移行した電衛門さんが、デジタルからアナログに移行したリヴァイアサンの弱点を看破。はたしてその弱点は「物理で殴れ」であった。
- リヴァイアサンに取り込まれた直後、ミュージモンとドカモンの接点が混じってしまっています。「不安定」になっているから気を付けろとハックモンに言われて、ミュージモンがおみみでハックモンの頭にタッチ、接点が混じるか確認してます。ミュージはコミュ充なので、わりと積極的にハックに絡みに行っている感があり微笑ましい。
- 反対にコミュ障のオフモンが、勇仁を止められなかったことをみんなに謝るシーン。無論オフモンもリヴァイアサンの仕込みだったワケですが(アプリドライヴァーともども回転寿司で流れてきた、というのは詐称でしょう)、どの段階で勇仁=リヴァイアサンの真意「ハルを騙して幼馴染偽装中」「ブートモンを捉えろ」に気が付いていたかは、想像の域を出ません。
シャットモンがブートモンをチップ化する前の対話からすると、少なくともあの日の前夜には事前説明があったと思うんですよね。そんときにちょっとシャットモンになって服脱いで迫ったり、ねりねりブラストをぶちかましてくれていれば、未来は変わっていたワケで。いや勇仁に色仕掛けが効くのかとか、あのクオリティのアンドロイドを物理でぶち壊すのはセクサロイド史に残るレベルの損害だとか、いろいろ考えちゃうんですけど。 - リヴァイアサンによるガッチモンたちのインストールを防ぐため、電衛門じいちゃんが宇宙に封印していたミネルバを起こすというタスク。
- そして東京ハイタワーのアンテナを動かそうとしますが、レイによるデジタル手段が効きません。よって、アンテナと自身を電線で結び、タワーから飛び降りるハルさん。今回は全体的にデジタル⇔アナログ互換な話。
- アプモンデータラボはガイアモン。リヴァイアサンに喰われたことを表現するため、人形劇風2Dイラストがイラストなし棒だけ動くという表現技法。
#52:
最終回。脚本は前回に引き続き加藤。アプモンデータラボはなし。
いくつかトピックがあります。
- リヴァイアサンの最終目的が途中で変更になった可能性
- 勇仁へのアプリドライブの質問「命に替えても守りたい友達はいますか?」に見えるミネルバの先見
- 電衛門じいちゃんのアプリアライズと、「死」のない未来
リヴァイアサンはアプリアライズしたのち、ミネルヴァに強化された神アプモン4体にぼっこぼこにされました。ボディの損失率とともにディスプレイに表示されるのは「怖い」の文字。これは先週、電衛門さんがデジタルからアナログに移行した生命体を倒すには物理的方法でOK、と発言していたように、デジタルには持ちえないけどアナログにはある、存在抹消を予期した恐怖心なんですね。――もっとも、僕たちはデジタル生命体が消滅に対して恐怖心を抱くという前例を知っているけれど(デジモンもそうですし、ブラック・ジャック「U-18は知っていた」とか)――もしかしたらAI的に、存在抹消への恐怖はデジタルではなくアナログでしか発生しない感情かもしれない。
んで、崩壊したリヴァイアサンがバックアップ先に選んだのは勇仁。コレ選んだんじゃなくて予期してたんでしょうけど。どうもリヴァイアサンは自身の崩壊というシナリオの発生率をかなり低く見積もっていたらしく、ホントに万が一の万が一としてですが、勇仁にはバックアップを移せるように仕込んでいたと思われます。いやだってBK早すぎだったでしょアレ。数秒だぜ。何テラか何ペタか知らんけどさ。
さて最終局面はリヴァイアサンからハルへの2択、「リヴァイアサンを止めて勇仁を殺す」か「リヴァイアサンの理想を叶えさせて勇仁を生かす」でした。なんというセカイ系、たとえ世界が壊れても君と居られればいい……かと思ったら、テレビ的正答は「Yes」であり、さらに勇仁(AI)がハルの代わりに選択するという大サービス。まぁ、ここでハルが強大な選択を担い、一生後悔しながら余生を送るのは、いまどき流行らないのでしょうね。もっとも「人工知能を研究する」という枷を噛ませたことには変わりないのだけれど。
むしろここで気にしたいのは、「Yes」を選択した直後にプログラム消去が走り、リヴァイアサンが“本当に”消えてしまったことです。人類の未来をよりよくすることを希求するプログラムであるリヴァイアサンが、それを放棄したとも見えたシーン。もちろん、ラストの「人類 Good Luck」から推察するに、人類の未来はAIに任せるのではなく人類に委ねておいたほうがよりよい、とリヴァイアサンが判断した、というのは綺麗な推論なのですが、突き詰めたところアプリ化してたほうが人類楽よ、とまで結論した彼が、その結論をそう簡単に覆すとは思えず……どちらかというと、リヴァさん疲れちゃったんじゃないかな、と思ったんですね私。俺が人類のためにこんなに考えて行動してるのに、ミネルヴァとは反目するし、新海ハルは例外起こすし、神アプモンにはボコられるし、もういいやそんなにいうなら俺帰るよ消えてやるよ、的な自棄から、Yesに抹消プログラム仕込んで、あとは布団に寝っ転がって空を仰いでいたのかもしれません。
……いや、いまさら思い出したけど、人類アプリ化計画の最初にリヴァさん「hell-o!」とか言ってませんでしたっけ。「hello」と「hell」の合成語。地獄行きさせる気まんまんじゃないですか。
命に替えても
守りたい友達はいますか? アプリドライブDUOの表示
アニメ「デジモンユニバース アプリモンスターズ」(東映アニメーション、2016)#52にて確認(初出は別回)
完全に忘れていましたが、アプリドライブの送り手はミネルヴァでした。なので、リヴァイアサンの分身としての勇仁が、ミネルヴァ側の端末であるアプリドライブを使っていたことになります。電衛門さんはそれをミネルヴァの読みだったと看破、勇仁をミネルヴァ軍に引き込んでおいたのは、この先リヴァイアサンに対する反乱分子となる可能性を見越していたワケで、その可能性を助長するために、上記の2択を出題し、そして選ばせた、つまり勇仁にとってハルが特別な存在であることを強く刻み込ませた、ということになります。となると、勇仁をもっともうまく使ったのはミネルヴァということになり、ミネ⇔リヴァ間の人類存続を賭けた化かし合いは、コピー元に軍配が上がりました。
そして最後に電衛門さんのアプリアライズ。人類の夢である、コミュニケーション可能なAIを体現したのがアプモンだったのですが、もうひとつ、「不老不死」をいまさらちゃっかりクローズアップしてきました。
ご存知の通り、電衛門さんはすでにアナログ世界での体をいったん失っています。その上でのアプリアライズなので、寿命が来たときに(あるいは、寿命が来る前に)デジタルにバックアップを取っておき、それをもとにアプリアライズすることで、人類は第二の生を歩むことが、いちおうできるということです。もっとも課題は多そうで、電衛門さんも腰の調子が悪いといっていました。
最終回でした。アプモン勢、とくにリヴァイアサン側のオフモン・ブートモン含め現実世界に残存。よかったね。
ただ、勇仁を取り戻すためにAI研究者になろうと意気込んだハルのもとに、勇仁が帰ってきてEND、ってのは、あまりに安直ではないかと……まぁ、数年後のハルが勇仁を治す(治しそう)、というのは、いわゆる捏造版ドラえもん最終回のデッドコピーだし、若いコに決まりきった目標や未来を押しつけるのは、あまりよくないというスタッフの(ミネルヴァもリヴァイアさんもいないから、もう物語の操作をするのはスタッフしかいない)心遣いなのかもしれません。