アニメ「デジモンセイバーズ」(東映アニメーション、2006)感想
なお閲覧は2021年04月です。推しロイヤルナイツはマグナモンです。
ハイライト
- 枕さん中学生はちょっと……
- 悪を凝縮した存在であった倉田、ラストバトルは神との対立
- 神代知衣と國府田マリ子がひたすらすごい
閲覧が15年ほど遅れた理由
まぁその、中学生とCV新垣結衣がちょっとしんどかったんですよリアルタイム当時。
んで2021年になって、トリ(「tri. 」)もチェックしてないしコロン(「:」)も追いついてないのでヤバいなぁという気持ちがあったんですが、欠けたピースを埋めてかないと次に行けないじゃないですか。
あと謎民族衣装ショタの釘宮理恵と鳥モンの神代知衣が絡むことは知識として知ってはいたのですが、完全にゲストキャラだと思いこんでいたのが敗因でしたね。正しくは追加戦士でしたね。
本編
通覧しました。
#48:
各話感想を書くのをサボっていたらもう最終話になってしまった。
というワケで、各パートナーのお別れシーンについて言及せねばなるまい。
- ガオモン紅茶をオリジナルブレンドで入れるという貴族の振る舞いで頬赤らめという決め技を繰り出してきた。ガオモン教養が高すぎて敷居が高い。ぜったい社交ダンス踊れるし、美術館で絵画のシンボル説明ができる。
- そういえば#01でクダモンは「彼はクダモン」(11:30ころ)と紹介されていたので♂なんだと思う。薩摩との別れを偲んでいた。
- カメモン(CV:ワームモン)は酒を呑まされていた。ゴツモンも。
- イクトとファルコモンはどうなってしまうんだろうと固唾を飲んで見守っていたが、予想通りイクトはデジタルワールド行きを所望、それをファルコモンがせっかく両親と再会できたんだからダメだよと拒否、ふたりで泣いちゃってこっちももらい泣きである。尊み……無印のタケル&パタモンも泣き通してたんじゃないっけ、と思って確認したら泣き止んでましたね。
- サブタイ「さらばケンカ番長」ってどういう意味なのかな、散るのかな、と思っていたら、マサルさんはデジモンワールド行1年間というオチであった。行動原理を否定はしないが、諦めたイクトの情操教育に悪い。
- よってマサルさんは中等教育を放棄し、イクトさんは教育機関に就学したようである。ブレザー(たぶん)のイクトさんの破壊力よ。
箇条書くよ。
- 大門大さんが素手でデジモンと戦う存在であることは(クロスウォーズ出たときとかで)存じあげていたのだが、正直、理由を知らなかったんですよね。合点が行きました。敵対するデジモンを素手で殴ることでデジソウルを得ないと、パートナーを進化させることができないという制約が課されていらっしゃるのですね。トーマやヨシノはデジヴァイスだけで進化させることができるのですが、マサルさんはもうワンステップ必要なのだと。
- 仕組みによっては、毎回アグモンを殴るか、セルフがダメならガオモンを殴るでもよかったはずだが、そういうことはなかったのでタブン“敵対する”がネックなんだと思われる。
- 大門知香さんがいかにガッチモンかということに耳を傾けることが視聴モチベ
- イクト&ファルコモンが登場するまでは、モチベの頼りがガオモンか知香ちゃんであった。あと写真立てのなかのマサルさん(むやみにショタい)。
- デジモン史に名を残してしまった倉田明宏
- 多くのデジモンファンまたは選ばれなかった子供たちが、及川悠紀夫という存在を、永遠の憧れ・デジタルワールド渡航の体現者として認識していると思いますが、倉田さんもデジモン史にしっかり名を残してくれましたね、悪い意味で。
アニメデジモンの悪役のなかでは珍しいと思われる、諸悪の根源と言い切ってよい存在で、マサルの父をデジタルワールドに取り残させたのも、人工デジモンのギズモンを作ったのも、デジモンたちの森を焼きはらい命を奪ったのも、イクトの育ての親を(時間差で父母ともに)殺したのも、デジモンたちから生命力を奪い集めてベルフェモンを復活させたのも、人間とデジモンのキメラ(デジフロ組っぽい)を作りだしたのも、デジタルワールドの神たるイグドラシルの逆鱗に触れ人間界に多大な被害を及ぼしたのも、全部全部こいつのせい。禁忌に触れすぎ。 - まぁマサル父も薩摩も湯島所長も、デジタルワールド探検隊に属する同僚だったのだから、彼の人間的成長を促すようなサポートをしてあげられていれば悲劇も避けられたかもしれない。まぁ異世界サバイバル時にそんなこと考える余裕はないわな。
- で、ラスボスたるイグドラシルさん。わりと人間界(世界遺産など)を破壊してくれた様子が窺えるので人民の敵ではありますね。コンピュータっぽいんだけど「ダブリュー、アイ、ゼットシステム」的なことを呟いていたが株式会社ウィズじゃにゃいか……と思って調べていたら2019年にプレックスに吸収合併され消滅していた。まじで。
- 「無印から登場させるデジモンは、アグモンは確定として、あと1体……」
「ガルダモンです」
「ガルダモン1択!?」 - たぶん誰かがすごい推したんだと思う。どうしてもピヨモン♂が見たかったか、ガルダモンの性的魅力に憑りつかれたかのいずれか。ぶっちゃけわかる。でも実質鳥2匹でカブってるな……
- 神代のペックモン→ヤタガラモン→レイヴモンに古参ファンもメロメロ
- 枕さんいちおう古参ファンでいいと思う(挙手)。
- 前提として枕さん神代ヴォイスだいすき教徒なんですけど、ほら、御坊茶魔とかコオロギですよね、神代たる神代ヴォイスがすきで、神代さんのそのほかの声には恥ずかしながら注意を払っていなかったんですよね。
でまぁファルコモンは安牌なんですけど、ペックモンそんなにかわらなくて、ヤタガラモンさらに低くなって、「低いなぁ神代低い声出るんだぁ」と失礼ながら驚いてたんですけど、レイヴモンがもう、その、かっこいいショタ声でしかないって感じで、「ああ……!? 地声このへんなのか……普通に喋ってもショタ役バリバリ務まるじゃん……」と失礼ながら思ったりしちゃったりで。さすがプロ、といいますか、枕さんの視野が狭すぎたという話ですね。 - あと駝鳥は体外生殖器をもっている鳥のひとつだし
- あとレイヴモンに進化したとたんに性の知識が莫大に流れこんできて、二足歩行同士で考えうるあらゆる体位に脳内が支配されてて、あげくにイクトに発情し「このままではレイヴモンじゃなくてレイ○゜モンになってしまう」っていう薄い本が当時出まくってたと思う(妄想)
- 実力を見せつける國府田マリ子
- 主人公の母というポジションで、物語の脇を固めるキーキャラクターなんですが、大門家家族シーンになるとたいてい演技が飛び抜けて巧くて、もっていった感じがします。
- 幼少期トーマのCVは佐藤ゆうこ
- マンキン(2001)の麻倉葉であり最終回ED『魂魄重ねて』の歌唱担当であります。「SHAMAN KING」(2021)ではレギュラー陣のなかで唯一といってもよいCV変更(日笠陽子)があり、けっこうびっくりしました。
- 華村祢音
- 名前が「ネオン」という化学的キラキラなネームな方。ゲーム版の真田アラタ(ググったら出た)と同様、ケラモンのパートナーは枕さんからするとみんなリスペクトなので挙げておく。
- (枕さんのケラモン推しはたぶん「ネットで好き勝手できる」っていうスキルに惹かれている面が強くて、コレそのままアプモンのハックモンへの偏愛に繋がってますね)
- 主人公が親殺しの汚名を被ることを避けるために復活したマサル父
- 「英」の漢字から6・7・8画目を貰って「大」なんですかね。
なんやかんやあって、マサルは実の父親の肉体を乗っ取ったイグドラシルと、実の父親の精神を保持したバンチョーレオモンをまとめて殺すことになるんですけど、最終話で実の父親がイグドラシルの力添えにより生還します。英さんの肉体に英さんの精神が宿った状態で。そしてバンチョーレオモンがどうなったかについては黙殺されており、シリーズ通覧者からすると「やっぱりレオモンが最後まで生きていられることなんてないんだ」って悟る流れになりますね。
PS2『デジモンセイバーズ アナザーミッション』(バンダイ、2006)感想
ラスボス倒しました。サブシナリオ制覇してません。22時間くらいです。
キャラクター面
- 台詞コレクションを楽しむためのゲーム
- いやまぁデジモンのモーションとかも眼福ですけど、基本的にはセリフ楽しむゲームですかね。テイマー4人はばりばり喋る。パートナー4匹もそこそこ喋る(アニメに出てこない進化体の場合は喋らない、アグモンが進化したブイモンとか)。薩摩もクダモンも白川・黒崎も喋る。湯島さんは出るけどたしか喋ってないな……
- ゲストキャラのみなさん
-
- レナモン:千葉進歩
- 言及ないけど♂個体でしょう。
- 桂小三郎:吉野裕行
- 軽口キャラ。そういえば吉野はデジモンこれが初。
- ピヨモン:吉田小南美
- 本編でも言及されているがアニメ版とは別個体。
吉田小南美、デジモンでは02アメリカの選ばれし子供マイケル(調べるまで覚えてなかったけど)、クロウォの金田イサム(#76黄金のクワガタ回)。アニメ史的には魔法陣グルグルの初代ククリ(初代ニケ、はけっこう使ってきたフレーズなんだけど、初代ククリ、って言わなきゃいけない日がすでに来ているってことなんですよね)。 - あとスタッフロールのメモを失念したがピコデビモンA/Bは既出の誰か
ストーリー面
- DATSが存在しているので、アニメ時空でいうとマサル入隊からDATS爆破のあいだのどこかのミッション
- 11/30発売なので、直近回は11/26#33「最後の決戦! 聖、究極進化」
- アニメ時空序盤の「デジモンは人間の欲望、七つの大罪に引き寄せられ、その望みを完遂しようとする」という話をベースに展開するとこういうストーリーになったんだなぁというIF
- またトーマさんが天才ゆえに人の羨望を受け、間接的に悪を生み出してしまった
- 神楽司(今回の悪役の人間)が悪事に手を染めた原因はトーマへの嫉妬で、その気持ちをルーチェモン(今回の悪役のデジモン)につけこまれ凶行に及んだとのこと。
倉田・ナナミさんもトーマを嫉妬してたよなたしか。 - そして恒例の「人間とデジモンのマージナルな存在」である、元DATSの新田さん
- バンチョーレオモンも出ますが、アニメがそこまで進んでいないので、父親うんぬんというやりとりはないです。
- なお展開によってはメルクリモン(別個体)も出るそうなので、イクト&ファルコモンでメルクリモンを薙ぎ倒すという鬼畜プレイができますね。やってないですけど。
- あとパッケージイラストをデーモン(新田)・ルーチェモン(ラスボス)とともに飾るベルゼブさん。やはりイケメンキャラとしてこういうところには出張ってくる。なお本編では七大魔王のひとりとして、とくにこれといったこともなく倒される。あとピヨモンの進化樹の先にいる。というか七大魔王の誰かしらがパーティの誰かの未来なのね。
システム面
- 攻略本『デジモンセイバーズアナザーミッション エボリューションバイブル』(Vジャンプ編集部、2006)はそこそこ必携
- マップで迷いたくなければ。そんなに難しい迷路はないけど、後述のロードの遅さのせいでマップ移動・バトルがもたつくので、手元にマップはあったほうがストレスフリー。
- ダークエリアが近づいているので進化系統がめちゃめちゃになっている、という説明
- アニメ版との進化様式の違いをスマートに説明するファインプレー。たしか神楽司さん
- そしてゲーム版の進化系統は星座と星図で描かれるというシャレオツ仕様
- 天文たまらんし固有BGMあるのもたまらん
- そしてミラージュガオガモンへの進化条件「テイマーとすごく仲がいい」を達成できず打ち震える
- 基本、大・トーマ・イクトでパーティ組んで進んでたんですが、いつまで経ってもトーマとガオモンの仲が深まらず、ラスボス戦までマッハガオガモンでした。
- そして「仲よしドリンク」「M仲よしドリンク」の用法が不明
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- 仲よくなりたい相手の一部を入れて飲む
- 自分の一部を入れて、仲よくなりたい相手に飲ませる
- 仲よくなりたい相手と半分ずつ飲む
- ……間接キッスになっちゃう! とかわたわたしてるガオモンが見たい。
- ぶっちゃけたんなる催淫剤なので、飲むことより飲んだ後の行為のほうが重要
- そして「仲よしドリンク」は買い足せる
- チューモンにチーズ渡すと買えるようになる。合法らしからない。
- ロードそこそこ重い
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- マップ上でエンカウントすると、大さんが「むっ」と言わん気にバトルポーズ構えるモーションが入る。裏でバトルデータ読み込むラグをごまかすための演出だろうが、正直もったり感が強く出てしまっており助長
- バトル時メニュー選択のうち、アイテム選択だけがほかの技選択・キャラ選択などに比べあきらかに遅く、DB読み込んでる感がある
- バトル時メニュー選択は何階層かあるのだが、キャンセルすると、カメラがキャラをアップで移す最初の階層までガツンと戻るためしんどい。ひとつ前の階層に戻ってほしい。