アニメ2016年度上半期総括

第1四半期予定

 ぼの、ゴマちゃん、逆裁、ヒロアカ。

アニメ「逆転裁判 ~その「真実」、異議あり!~」(A-1 Pictures、2016)

~#4:逆転姉妹まで。
 いやー、GBAって凄いですね。もうアニメにする必要があんまりなくって。あのドット絵、あのUI、あの文字表現にアニメが何一つ勝ててない。あえていうなら所要時間が短くなるので、人生の時短になるくらい。

#4次回予告(#5)のBGM:
 名曲『トノサマンのテーマ』のアレンジ。担当は音楽担当である和田薫と思われます、さすがに巧い。

OPの話

ジャニーズWEST『逆転Winner』(アニメ「逆転裁判 ~その「真実」、異議あり!~」(A-1 Pictures、2016)OP1/2)

 あ、いや。悪くないんですよ。

  • 作詞は松井五郎。HAUNTEDじゃんくしょんOP『心に私がふたりいる』ほか。
    「やるならガンガン攻めようぜ」みたいなキャラ、なるほどくんはちょっと違うんですが、まぁ、ジャニーズ前向きソングであればアリでしょう。
  • 作曲は岩崎貴文。ジュエペサンシャインOP『GO! GO! サンシャイン』(作詞作曲)ほか。
  • 編曲はCHOKKAKU。チャチャOP『君色思い』ほか、KAT-TUNのデビューシングル『Real Face』、ジャニーズWESTのデビュー曲『ええじゃないか』ほか。
    イントロの、三三七拍子をベースにした、一・一・三・四・二拍子が気になる。なんか裁判所っぽくない。……と思っていたら、フルサイズだと構成違うので違和感あんましないな。

 カラオケで「異議あり!」って言える曲として貴重なんだけど、すげー間が短いので「しゃうっ異議あり! ぎゃーくてん♪」みたいな感じでパツパツになりそうですね。


#5:きゅーたぁぁぁぁぁ!

#6:キュータ大泣きである。
 ストーリーはだいぶ改変、

事件当日、九太がトノサマンに声をかけると、トノサマンは何故かアクダイカーンのポーズを決めた アニメ「逆転裁判 ~その「真実」、異議あり!~」(A-1 Pictures、2016)読売テレビ公式サイト、「ストーリー」#06

 というくだりはゲームにはなく、当日のトノサマン=イブクロちゃんだったという説明を強化しています。……しかしイブクロちゃん、コレ痛恨のミスだったんじゃないかなぁ俳優として。やはり怨恨で動いているときに直近のコトとか気にしてはいられないのだろう。

#7:キュータ奇跡の裁判所テーブル激走&みかん箱撤収(ゲームにはあったが未登場)であった。

なお声優は:石上静香さん。知見が及ばず初見。「バケモノの子」に出ていると「Wikipedia」に載っているが担当キャラの情報がないなぁ。

全話観終わりました。:#21-24は原作2のラスト、トノサマン丙。なんとかアニオリでキュータが出てくる隙があるかと思ったらなかった。

後期主題歌の話

ジャニーズWEST『人生は素晴らしい』(アニメ「逆転裁判 ~その「真実」、異議あり!~」(A-1 Pictures、2016)OP2/2)

 編曲は水島康貴、HIMの編曲家。……なんかこのフレーズ……あ、ドリランドOPのときに書いてる! えーと、「劇場版 魔法陣グルグル」(日本アニメーション、1996)のED『LOVE GOES』とか。

東京パフォーマンスドール『純愛カオス』(アニメ「逆転裁判 ~その「真実」、異議あり!~」(A-1 Pictures、2016)ED2/2

 TPDの話をするとなると紙面が足りないし私の知識も足りないので、取り急ぎ「仲間由紀恵が元研修生」あたりを押さえておいてもらえれば事足り……ないか。


アニメ「僕のヒーローアカデミア」(ボンズ、2016)

 ~#02:原作は3話までしか読んでませんので、もう追いついちゃいますね。
 こんなに面白くて王道なストーリーだったっけか、という感触。箇条書。

 いま#06:原作は8巻まで読みました。
 デク幼少はいわずと知れた渡辺明乃さんである。すげー喉震えてるように聞こえる(というかそういう発声をしている)がだいじょうぶか。
 かっちゃん幼少は國立幸さん。うわー誰だっけ何だっけ、と調べたらチビ太(おそ松さん)ですな。田中真弓さんリスペクトが感じられる巧い役でいらっしゃいました(でもインパクトは全裸おでん鍋とかに偏っている)。いやーぜんぜん見破れなかった。


第2四半期予定

 これ書いてるのもう10月頭なんですよ。SB69ショートは観る予定。

アニメ映画「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」(シンエイ動画、2001)

 Amazonプライムでドラ映画観放題って聞いたから、入会したら期間終わってて。じゃあクレしんの、オトナ帝国かヘンダーランド観ようって思って。

 演出のキーとして「嗅覚」を引っ張ってきたのは秀逸。20世紀に戻るためのギミックが、工業的に生産された匂いであるのに対し、今(21世紀)に残るため、生物の代謝機能によって発生する匂いを能動的に嗅ぐ、ありていに書けばひろしの靴の臭いを嗅ぐ、というのは見事なコントラストです。

アニメ映画「ズートピア」(ディズニー、2016)

アニメ「魔法陣グルグル」(日本アニメーション、1994)

 えーと。なんでグルグルなの、というきっかけですが、ヴィヴィアンの声誰だっけ、です。ヴィヴィアンって誰、って聞かれたら、えーとほらレイドがククリ攫って塔に閉じこめた(12巻)ときの塔守ですよ、片目隠してる。

 前半はコミック準拠で、#31「旅立ち! 遺言に託された使命」(1995/06/08放映)が原作31章「勇者のひみつ」(単行本4巻所収、本誌1995年ころ?)に該当。後半はアニメオリジナル。

主題歌

 さて全部名曲グルグル1期主題歌です。

TOo's『MAGIC OF LOVE』(アニメ「魔法陣グルグル」(日本アニメーション、1994)OP1/2)

 「TOo's」は2人組で、片方が鈴木蘭々らしい。「らしい」というのは「ウィキペディアにも載ってない」とほぼ同義。

奥井亜紀『Wind Climbing ~風にあそばれて~』

 奥井亜紀が作詞・作曲・歌唱であるが、やはり歌詞がおどろおどろしい。「歩き疲れたあの人へ/冷たい言葉を平気で放つ」はもちろん、TVサイズ採用外の1番「年を経るたびに後悔と/一日が過ぎていく恐怖を感じた」。なんだコレ。グルグルの主人公が子供たちであることと照らし合わせると、もうグルグルは使えないだろう年になってしまった視聴者としては刺さる刺さる。

SLAP STICKS『もう止まらない』

 #27以降のED。ラストの裏打ちドラムがいいですよね。

奥井亜紀『晴れてハレルヤ』

 #32以降のOP。EDからいなくなった奥井亜紀が帰ってきたかと思ったらなんだこのハートフルの嵐。枕さんにとっては、いわゆる「聴くだけで泣ける歌」の分類に入るので、あんまり冷静な評価とかできないんですが、

 あたりは次のテストに出すので覚えておくように(90年代アニメ表現理論前期、配点:30)。


コミック「魔法陣グルグル」(衛藤ヒロユキ、ガンガンコミックス、1993-2003)

 ちょっと飛び飛びで読んでいたので、最終回確認も含め、全話読了。
 ギップルが風の精霊だと知ってびっくり(15巻第137章「風の王の山」)、というのはアニメ1期が初出(#39「風を呼び戻せ! 龍の住む谷」)のネタですね。
 ラスダンでの登場キャラクターラッシュにヴィヴィアンが出なくて涙。
 ストーリーとしては……えーと、グルグルは子供の魔法なので、最後のグルグル使いであるククリが大人になったらギリの勝ち(10巻P.157)、ってのは衝撃でした。このショックを超えるネタが、未読の15-16巻には出てこなかったので、なんとなく不満足。

アニメ「ドキドキ♡伝説 魔法陣グルグル」(日本アニメーション、2000)

 あ、いまウィキ読んだら、5巻から11巻をアニメ化って書いてあった。ヴィヴィアン出ないじゃん。

 #01:あ、これ日アニすごい。この1話自体はアニメオリジナルなんだけど、1期の続きであることを意識しまくってる。キタキタ踊りのBGMが1期と主旋律同じのアレンジ版、あたりの基本は押さえてくれていて。

場所 発動したグルグル 次の行き先
コミック31話 妖精の村 ヤンバン ベームベーム きりなしの塔
アニメ1期31話 妖精の村 ヤンバン ベームベーム コッチ村
アニメ1期45話(最終回) ギリの城 暗黒四天王 ベームベーム ギリ戦(行かず)
アニメ2期01話 ドワールの村 モンスター(アニオリ?) ベームベーム きりなしの塔

 チクリ魔とサーチアイが次の行き先・きりなしの塔をニケたちにネタバレしてしまう流れは、原作31話と同じだが、アニメ1期31話に対しては平行世界。

 でまぁ衝撃の主人公声優変更、瀧本富士子→南央美。でもほとんど違和感なし。さすがプロ、南央美は声質似せつつ自然な発声。でもあのちょこっと鼻声が懐かしくもある瀧本ヴォイス、劇場版とかドラマCDはチェックしないとかな。
 高乃麗(ギップル)、横尾まり(ナレーター)は続投。#02に出ますが神代知衣(トマ)もそうですね。

#38:最終話まで完走しました。
 コミック11巻P.47(第95章「ロック☆ザ・ベル!」)の途中から分岐、原作ではエルエル砂漠に向かい地の王を探しますが、アニメではククリのグルグル召喚物が光魔法結社と衝突(P.42)、ククリが闇の者とバレた結果、光魔法結社に連れ戻され、光の者であるニケとともに旅することを禁じられます。その禁を解くために絆を試される、といったアニメオリジナルストーリーとなっています。ラストは「SAVE」「YES」「NO」ときたもんだ、あーこうくるよねこうくるかー、と感嘆。


2016年度アニソンベスト

 ぜんぜん聴いてないんだけど……いまのとこ『オラはにんきもの 25thMIX』。そもそも原曲が神曲&前山田はホントにアレンジャーの才能あるよな&ヴォーカルは当時の音源を流用、という鉄板である。あ、キンプリも候補。