3DS『大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-』(カプコン、2015)感想

Q.キュータは出ますか?
A.おかしいな……初出のキービジュアル見たとき舞台は江戸時代だった気がしてたんだけど……妄想補正かな……実際プレイしてみたら明治時代だったしトノサマン出ないしキュータに類するショタは出ないし、もう何を信じたらいいのかわからない。

ネタバレ注意。

『~冒險』の各話の被害者の死因/犯人の動機

1話:毒殺/不明
2話:事故死/亡命中に通報されそうな気がしてうっかり
3話:刺殺/不明(金銭トラブルっぽい)
4話:事故(一命を取り止めた)/夫婦喧嘩
5話:銃殺/貧乏、焼殺/親の仇

 いやもう事故率2/5は多いんじゃないかと。2話の主犯は黒猫だし、4話の主因は夫婦喧嘩。自室に迷いこんできた黒猫(厳密には飼い主)に殺される主人公の親友、夫婦喧嘩によって妻が投げた凶器が窓から飛びだして刺さる。って説明されてもなんかすっきりしないというか、そんなあっさりした死に際を証明するのはつまんないというか、本質的にはもっとドロドロした動機が見たいんですよゲームを解く側としては。そんな中ひときわ光る5話の貧乏。お金があれば幸せになれるんじゃないかという強い観念、夢に現れるかつての貧乏暮らし。ひぃぃ。


 巧舟がこれまで逆裁シリーズにて用いてきた、線条痕、血痕、指紋による調査が、明治時代であるため不可能、という言及はキレてます。「先進国では行われている」「将来的には導入されるが今はムリ」などの発言がプレイヤーの落胆を誘います。シャーロックホームズと夏目漱石のパスティーシュは、やりたかったんだろうなぁ、というトコロ。

 スタッフロールを迎えて第一に思ったことは、「コレ未解決謎がわちゃわちゃあるけど続編課金じゃないだろうな」というコト。これだけボリュームあるんだからいったん区切りつけて全部の謎を解ききってほしかったなぁ、もう1話あると思ってたのに肩透かし。

 そういえば5(3DS『逆転裁判5』(カプコン、2013))の感想はまだ書いてなかった。……思い出した。レイトン逆裁のパトラス・アルグレイ引き続いて厚井知潮さんがおにゃのこだったから立ち直れなかったんだ。