3DS『ジュエルペット 魔法のリズムでイェイッ!』(フリュー、2011)感想
嵐:「新しくなった『SHOW BY ROCK!!』をげっとしたでござるよ!」
朧:「……(2014/06/26(木)予定、メンテが長引いて2014/06/27(金)リリース)」
嵐:「立体視のためみんな浮き上がって見えるでござる! 拙者たちももっと修行が必要でござる!」
朧:「……(フリューって書いてある)」
嵐:「さんりおの先輩のルビーさんが踊るでござる!」
朧:「……(齋藤彩夏先輩。アニメ「げんき げんき ノンタン」(2002)版ノンタン、アニメ「レジェンズ 甦る竜王伝説」(2004)のズオウ)」
嵐:「携帯機でりりーすでござる! 公式さいとからARかーどもだうんろーどしたでござる!」
朧:「……嵐、それ、たぶん違う」
JOYSOUNDの「SHOW BY ROCK×JOY SOUND「歌え!家畜どもッ!!」キャンペーン」の課題曲に、ぶんぶん分身がない(というかプラズマとシンガンしかない)のは涙を呑むとして、番組名「SHOW BY ROCK!!」にて検索すると出てくる、植田真梨恵(しにものぐるい)『心と体』『S・O・S』『サファイア!』がまるごとハブられているあたり、担当者はどうも脇が甘い。
あ、どうも。枕のちせです。
要点から書きましょうか。
- ジャスパーのステージはARカードでジャスパーを見ると出ます。ジャスパーのマイキャラは最終ステージクリア後に出ます。卒業後はジャスパーにさっさと扉開けてもらって人間界へ帰れ、というジュエリーナ様からの温かいメッセージでしょうか。
- ゲームスタート後、ルビー・サフィー・ガーネットからマイキャラを選べるのですが、ファーストステージのお相手がディアンさんでクリア後マイキャラに追加されるため、乗り換えてそのままエンディングまで突き進むという方針になりました。つまり、入学から卒業まで、梅組どころか薔薇組でもない(注:#05サフィー⇔サンゴ回では薔薇組に後姿を確認できるが、#27体育祭では部外者という立ち位置。……自主退学した?)アイドル・ディアンさんといっしょにがんばる、という、アニメにはなかったパラレル展開が楽しめ……あ、いや。なんかディアンさんの高笑い聞くたびに、アニメシナリオとの違和感を感じてしまいまして。はーでいなーい。
- トール出ないのかー、と思っていたら、ジュエルペットの音ゲーとしては3作目なんですねコレ。2作目『ジュエルペット 魔法のDS キラピカリーン☆』(DS、MTO、2009)には竹順や皆純(コハク)、金田アキ(フローラ)がいます。
- 楽曲としては、ジャンル幅広く楽しめます。90年代初頭ディスコのガーネットステージ、南国ムードなキングステージ、ニュース番組のインストっぽいルナステージ。作者不明唱歌『さくら』メロディラインを流用したカイトステージ、作者不明かと思っていたら米国楽曲と判明した『仰げば尊し』メロディライン流用のダイアナステージ。我らがジャスパーはカレーかと思ったらバーガーバーガー! パラッパ2・じゃんぐリズムに引き続いてのバーガーショップ参戦と相成りました。マクドナルドのサウンドロゴを強く意識したであろう楽曲。
サンシャイン準拠
パッケージのジュエルペットたちが、宮川知子版アニメイラストではなく山口裕子プロデュース版のイラストであるためわかりにくいのですが、基本的にサンシャイン準拠です。“基本的に”、と但し書きが付くのは、キングのドンビキ屋衣装が3Dキャラに、アメリの海賊衣装がラブラステージの2Dイラストに反映されていなかったり、魔法を使用してもチャームに姿が変わらなかったり、といった設定相違があるため。これは、山口版もアニメ版のデザインも併用し膾炙させたいというメディアミックスの都合上、また、これまでのシリーズで作成した2D・3Dモデリング、間奏中にキャラが魔法をかけるというゲーム仕様を流用したいというゲーム制作の都合上の問題だと考えられます。
- 発売は2011/11/10(木)。テレ東ですと#31(ジュエルパン・M-kage前編)の後です。
- まぁ、アニメ版準拠と謳うのならば、チターナステージにて『ミス・ア・シング』(AC『Dance Dance Revolution Solo 2000』(コナミ、1999)は『I DON'T WANT TO MISS A THING (PLANET LUTION MIX)』所収)を、エンジェラステージで『TRUTH』(PS2『KEYBOARDMANIA』所収、たしかカバー)を叩かせてもよかったんじゃないかと夢見てしまいますね。
- アニメOP『GO!GO!サンシャイン』インスト所収。ラブラステージ。これ公式サイトに謳っておけば、OP目当てに買う層もいると思うんだけど。歌い出し後の間奏を4小節から8小節に拡張してあります。アレンジャーはおそらく、スタッフロールにサウンドとして記載されており、本人サイトのディスコグラフィに音ゲー前2作が載っている、岩崎健一郎。
- なお、マイメロは初代、くるシャ、きららっのOPが『太鼓の達人』シリーズに入っており、ジュエペですときらデコED/映画MT『ずっとずっとトモダチ』がWii『太鼓の達人Wii 超ごうか版』(2012)に入っていますね。
- 楽器図鑑をコンプリしましたが、ちくわ笛はありませんでした。プレゼントなど、図鑑に載らない楽器もあるので、もしかしたらそっち枠かもしれません。
音ゲーとして
- BPM測ったワケではないですが、高速ステージとしてラブラのOP面、低速ステージとしてルナの七夕面が挙げられます。
- リプレイ保存はあるが、オートプレイはないらしい。
- セリフ「イェイッ!」が叩けるのはめちゃめちゃうれしいんだけど、押してから発声が聞き取れるまでにタイムラグがある(そして、そのタイムラグをサンプリングして削ろうとすると、違和感が出るんだよね。だって声音をとちゅうでぶった切るんだもの。パラッパはラップである以上短いフレーズが多いので、そんなに違和感ないんだけどね)のでノリきれない。これは『じゃんぐリズム』と同じ轍であり、違和感なくサンプリングできる声ってそんなに多くないので、けっきょく音ゲーにヴォイスは鬼門、って話になる。前作『魔法のDS~』にて「キャラボイス楽器」や「ろくおん楽器」を導入しているので、そのあたりの知見は開発者に蓄積されてるだろうから、ノリを犠牲にしても声を使うべきだと判断したと邪推する。スタッフロールに開発として記載されているのは「有限会社ランカース」。
- スタッフロール時に低難度の譜面が流れる、というのは、CS版DDR2ndの『LOVE IS THE POWER』、またDC『スペースチャンネル5』(セガ、1999)などで取られていた手法。
UIとか。
- 楽器が増えると楽器リストの位置が変わるんだよなぁ。連番に対応した定位置に置いてあるんじゃなくて、連番の若いほうから順に詰めて並べてあるので。俺のシンセとタンバリンをいつも見失う。
- なんかすれちがい通信で手紙とか出せるそうなんだけど、ジュエルペットとのラブラブ世界を夢想するプレイヤーにとっては不要な機能。
- 手紙の上限が50枚のため設えられている、画面中央下「おてがみをけす」という機能ボタン。これ、うっかり押しちゃいそうで怖い。
- ARカード。ジャスパーと 名前呼ぶのが 恥ずかしい。発声が悪いらしく、3回に1回くらいしか認識してくれないし。
3DS:「ジャスパーだぜー! ジャスパーだぜー! ジャスパジャスパーだぜー!」
嵐:「じゃ、じゃすぱー殿が、飛び出してきてもすぐ引っ込んでしまうでござる!」
朧:「……(公式サイトのARカードのページを等倍で印刷すると、ゲーム同梱のARカードのサイズよりもだいぶ大きく出力されるから、カメラに入りきらなくてうまく認識されない)」
※なお、スマホ持ってないので、忍迅雷音さんたちの口調とかは捏造です……と思ったら、リニューアルサイトに口調サンプル(~なのだっ)と人型シルエットが載ってますね。とりあえず嵐くんの身長が低いので安心した。