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アニメ2013年度下半期総括

アニメ「ぎんぎつね」(ディオメディア、2013/10-12)

 ディオメディア、っていうのは旧スタジオバルセロナ。はい、OVA「大魔法峠」(2006)で知られていますね。

 【どうでもいい追記】わかってたんだウェブサイト「GIGAZINE」さんのアニメ紹介サムネがハルさんだったころから、その、おにゃのこである可能性が捨てきれないことは。うん。藤村歩ショタを逃したかたちで収束。

アニメ「HUNTER×HUNTER」(日本テレビ版、マッドハウス、2011)

 やっとこさ深夜(2013/10/08の#99から火曜深夜)に移動。
 かつて「蟲編から深夜枠へ移動」説を唱えていた私の読みは外れ、ヂートゥが指食べちゃうシーン(#93)は日曜朝オンエアでした。

アニメ「俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している」(ディオメディア、2013)

#01:
(1)強迫性障害持ちが観ると、劇中の主人公のシチュエーションと自らの病状を重ねて気持ち悪くなるアニメ。
(2)なんとかがんばって#01観切ったのに、藏合はキャスト欄実質最後方(うしろからにばんめ。ラストは「予告ナレーション」のアフィリア・サーガ)の「委員長」って……おにゃのこでもガマンしようかと思ってたけど、喋る回数少ないキャラに当たっちゃってるぽいのは厳しいなぁ。

2013年度第四四半期予定

フューチャーカード バディファイト
妖怪ウォッチ
スペース☆ダンディ
 ミャウ。CV:吉野裕行。

アニメ「スペース☆ダンディ」(ボンズ、2014)

 #01:ミャウ目当てで観ました。ミャウ目当てで観ます。

 #02:ラーメン回。ツイッター回かもしれない。めだか2期でもありましたねツイッターネタ。

アニメ「鬼灯の冷徹」(ウィットスタジオ、2014)

 おおう、「ほおずき」か。読めなかった。

 ウィットスタジオはアニメ「進撃の巨人」(2013)ですね。

 #01:OPタイトル『地獄の沙汰も君次第』は巧いなぁ。タイトル賞。
 シロ:小林由美子。

 #02:茄子(白いほう)の声、誰かと思ったら青山桐子さん、デジテイのケンタ。嵌まり役と考えられ、すごい安定して聞こえる。パンツ連呼しながら尻振って歌って踊るショタアニメに昇格。唐瓜(黒いほう)はカッキー(柿原徹也)。

 #04:妖怪朧車:勝杏里、提灯於岩:渡辺明乃、と、アニメ陰陽メインケモショタ3柱の2柱が名落宮もとい地獄にいるというワクワク感。うっかり源義経:梶きゅんをスルーしかけた。

 #08:そういえば茄子が“かくのもほるのもすき”とか言っててだいじょうぶかなと思い再度閲覧したら、正しくは「かくのもほるのもなんでもすき」だったんですね。そんなフリーダムな姿勢でコトに望まれるとおにーさんはたまらんのだよ。

アニメ「フューチャーカード バディファイト」(2014/01-、OLM、XEBEC)

 オー・エル・エムはポケモンのトコで、ジーベックはロックマンエグゼのトコ、と聞くと、この2社の共同制作はまさに、パートナーアニメにうってつけ、という気がしますが。

#01-#03:
 奇跡のドラゴン率。デッキごとにワールドが設定できるんだけど、ドラゴンワールドVSドラゴンワールドだと登場モンスターがほとんどドラゴン(二足も四足も)というハーレムアニメ。#02なんかはセリフ付キャラの比率に絞れば日本アニメ史上トップクラスなんじゃないかと思いました。
(ついでの話ですと、コロコロにて連載中の田村光久の既作は、ビジュアルは幼女ですが「イエロードラゴンがあらわれた!」、主人公とドラゴンポケモン・ゼクロムさんが合体する「ポケットモンスター ReBURST」、とこちらも比較的ドラゴンまみれ)
 3DCGと2Dアニメ絵の違和感がほとんどなくてすごいなぁと思いました。どうも私、モンスーノのときの違和感をひきずっているらしくて、今回それがすっぱり抜けて「3DCGでもイケるじゃーん」と時代遅れな感想を抱いております。
 好感度。ドラム(小)>ドラム(大)>太陽番長>バナナ、といったところです。牙王さんはドラム(小)と同じ布団で寝ているとうれしいです。
 ドラムバンカー・ドラゴン:大畑伸太郎。調べたらデビチルすげー出てるんだけど思い出せない。めだかボックスの城南二年生に至っては誰か判らず22巻読み返す始末(柔道部部長)。でも声質好きなのでプリン好きとか言いまくっててほしい。
 虎堂ノボル:橘田いずみ。あー、わたモテ主人公。

 OP『Card of the Future』はすごくテクニカルな曲だと思いました。カラオケで歌いにくそう。

 #10:名脚本。孤高の虎メイン。あー、胸が痛い。生きる理由なんて問われると胸キュンしんどい。
 【追記20140506】玩具販促アニメにて、その玩具を嫌う、あるいは辞める、という描写は、珍しいのかなと思っていたのですが、主人公側のプレイヤーが複数いる場合、誰かひとりくらいはヒネた目でその玩具を扱っている、というのは、それほど稀有なケースでもないと思い直しました(厳密な調査してない。レジェンズだとディーノがそうだったかなー、どちらかというとメグがズオウを嫌っていましたね)。
 アニメ「爆TECH!爆丸」(2012)だとライバルの黒無来智が第1話にて引退宣言してます。また、アニメ「カードファイト!! ヴァンガード リンクジョーカー編」(2013)第1話には主人公の趣味・カードファイトをクラスメイトがディスる、という(視聴者にとって)屈辱的なシーンがあります。

 #11:世界で2番目に読まれている本⇒ドンキホーテ(#10)、という文系鉄板ネタに引き続き、メアリー・スーですか! 物語論ですなぁ。TCGはいろんな知識が深くないと楽しめないのねー、と頷いた今日この頃。文芸研究における手法であり、読み手の解釈の幅を広げる、既存作品のリスペクト洗い出しってやつは、知らないと分からないという領域なので、自身の勉強不足を反省する次第です。あー。

 #12:巻物で意思疎通する忍者はかわいいし、弟者はかわいいし、いわゆる萌え萌えである。#10・#11には衒学的解釈による面白さを提供されたところだったんですが、今回はあんまり考えずにいたのだ。あー。脳が萎んでゆく。

 ED『Buddy Buddy Fight!』は作詞:畑亜貴です。

アニメ「ログ・ホライズン」(NHK Eテレ、2013/10-)

 あ、うん、にゃん太めあて。ちょっと頭身高すぎるんだけど……。

 「NHK Eテレ」=N教ことNHK教育テレビジョン。いわゆるN教アニメという枠。

#01:
 「ストーリー監修」として桝田省治さんが名を連ねていらっしゃいます。
 OP1/*はMAN WITH A MISSION、『database feat. TAKUMA(10-FEET)』。データベースデータベース歌う歌。

#02:
 これはもしかしなくても、ススキノ着くまで猫喋らないってことかしら。

アニメ「魔界戦記ディスガイア」(OLM TEAM IGUCHI、2006)

 かつて観てたときに3話か4話でリタイア(∵作画が雑)し、再挑戦して観切った。これ9話「宇宙戦艦ガルガンチュワ」からが本領発揮だったんですね。原作ゲームは未プレイ。

 悪役テンプレートでありどう考えても重要キャラにならないと思っていたキャラの転用、魔界からの舞台転換(いや#12で天界行ったときは尺足りないよとツッコんでしまったが……)、これはタブン巧い類の物語だと思います。アニオリではないそうなのでゲームのシナリオライターが優れているんでしょう。新川宗平さん、現・日本一ソフトウェア社長。
 あの結末は物語的には及第点で、プリニー=罪人の転生という伏線を主人公に利用させるという(んー。認識し損ねてるかもしれませんが、アレ殿下自×エンドですよな)巧妙なシナリオだと思います。

 ビジュアル的に殿下とペンギンどっちが好きか、この2択によってラストシーンの評価がキレイに二分するという、ショタコン・ケモナー・マスコット萌え併用ユーザにとって、けっこうな好例となった次第でございますな。

アニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」(2012)

 DVDにて。主人公とおおかみおとこの濡れ場があるかどうかをチェックしたかったので見ました。いやコレ凄い重要なんですって。獣人と非獣人のベッドシーンがあるかどうかで、アニメ史に残るかどうかが決まるんですって。……えーと、ありました。胸上シーンですが。強烈なショックであろう狼男の存在という非日常を、性交渉を通じて受け入れ、ショックを和らげようとする心理学的な行為だと思います。

アニメ映画「シュガー・ラッシュ」(ディズニー、2012)

 DVDにて、2D閲覧。

 不具合不具合連呼されると、胸がキュッと締めつけられるので、極力不具合を出さないようにすることを日々心がけている業界の方々は観ないことをオススメします。
 (あの“不具合”が、意図されたもの、つまり仕組まれた裏ワザなのか、それとも意図されない、つまりバグ技なのかは本編では言及されていません)

 いやー。キャンディ大王が王国にて初めてラルフに会ったとき、その名前をラルフだと知っていたことに、ちょっと引っ掛かりはしたんですけど。ゲーム「シュガー・ラッシュ」の他のキャラは知らなかったのに、彼だけはラルフの顔を知っていたことに。
 「ターボする」という言葉の由来は、実際はスト2ターボとは関係なかったのですが、劇中で最初にコレに言及するのが(確か)ベガであるせいで、パロディなんだろうなーと思わせておき、その由来が「ターボタイム」という架空のゲームにあると説明。そしてその筐体がゲームセンターから姿を消すと同時に、視聴者の頭からも抜けるんですよね、「ターボタイム」。これは「ターボする」という言葉の意味を説明するためだけの付加的な情報である、として片づけられる。そこからの逆転。世代交代を免れないゲームセンターという場の、筐体の、業界の、プレイヤーの悲哀をぎっちり詰め込んで、あの正体ばらしは、スマホの普及のため消えつつあるゲーセン・据置・携帯ゲーム市場へのレクイエムであるわけです。


2013年度アニソンベスト

 今年度は激戦だと思いました。Freeとブラコンはもうそれだけで優秀賞差し上げたいくらい。

総合部門:
高橋秀幸『Go ahead!』(アニメ「探検ドリランド -1000年の真宝-」(2013)OP1/2)

 正統派、アニメ1期の直球を引き継ぎ、男性ボーカル乗せてきたというその心意気、そして隠語としての「掘る」を意識してか知らずか、W男の子主人公アニメにコレを推してきたという心根、評価する評価する。
 新OP『Go ahead! ~SSR~』聴きました。女声が入るとまた感触が変わる。シンプルなのがいいな、っていう楽曲評価と、この曲はやっぱりオトコノコの曲だと思うから女声はちょっと……っていう偏向評価を根拠に、リミックスは次点とさせていただく。

 あ、でも、わたモテED(スマホのやつ)と差し替えるかもしれない、捨てがたい……。
 (けっきょくFreeED、ブラコンED、わたモテED、ポケXYOPと5曲で迷ってこうなった。突出しているかと聞かれるとそうでもないし、ショタショタしているのを選んだ感は否めない。でもこういう選び方含めて、年度総合なんだと思う)

作詞部門:
畑 亜貴『図書館ロケット』(TVP「みんなのうた」(NHK、1961-)使用曲(201310-11))

 あ、いや、ほら。アニソンにみんなのうたを含めるかどうか、という問題は、みんなのうたのPVにアニメ技術が用いられているか、という話になり、アニメ技術とは何か、という定義付け(クレイアニメはアニメですか)を意識しなくちゃなんなくてしんどいけど、公式サイトに

これまでに1000曲を超えるアニメソングの歌詞を手がけてきたアニソン界の巨匠、畑亜貴が作曲・歌唱も担当公式サイト

ってさらっと書いてある以上(歌唱“も”って書いてあるけど畑 亜貴は歌手だよなというツッコミは蛇足か!)、これは年度ノミネートせざるをえないというか。
 それは僕らが『メトロポリタン美術館』や『まっくら森の歌』を越えてきて、人格形成に大きな影響を与えられたように、次の世代は『月のワルツ』や『図書館ロケット』を行水のように浴びて育って生きていくとすれば、精一杯の奨励と多少の皮肉を以てして、彼らの成長を応援するしかないと思いました。

次点

遊助(上地雄輔)『V(ボルト)』(アニメ「ポケットモンスター XY」(2013)OP1/*)
作詞:遊助。王道すぎて涙出た。タイプ名連呼もうれしいところ。
なお編曲はCHOKKAKUさん、こちらもよい。

編曲部門:
吉木りさ & ヒャダイン『シフトと時給と、ついでに愛をとりもどせ!!』(アニメ「DD北斗の拳」(2013)OP1/1)

 前山田健一。ホントこのヒトは仕事巧いと思う。

話題賞(とくにネガティブな方面で功績を遺した曲):
ちょうちょ『カワルミライ』(アニメ「神様のメモ帳」(2011)OP1/1)

 えー、例年のことですが、話題賞につきましては楽曲評価とは無関係です。
 2013/08/27、原作者・杉井光が自身の公式サイトにて、Web上での他作家に対する誹謗中傷を謝罪。「2ちゃんねる個人情報流出事件」の余波。
 ヒトを憎まずに生きていくのは難しいし、それを口にするなと自身に制限を課すのも心苦しいね。誰かを貶めることは悪いことだけど、誰かを貶めないとやってけない心境の場合はどうしたらいいのか。人の世の業は深い。

特別賞(年度とぜんぜん関係ないお気に入り曲を管理者が適当に挙げる賞):
朴ろ美(植木耕介)『Evolution[リミックスバージョン]』(アニメ「うえきの法則」(2005)IM)

 作編曲:Funta。FuntaFuntaすぐる。原曲もいいがリミックスもよい。
 作詞:松井五郎。のっけから「どんなゴミだって/いのちのレプリカ」とか歌われると、僕みたいなゴミでも生きてていいんだね、的な気持ちになって救われる。何だこの宗教。

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