後 編

 

 

湖へと向かう樹海の小径を、僕はただひたすら走り続けた。
足下に構わず無理矢理走り抜けるので、 途中何度も木の根や岩に躓きそうになった。それでも構わずがむしゃらに突き進む。

 いつもは湖にたどり着くまで1時間はかかる道だったが、
僕は森の小径を20分足らずで走り抜け ようやく湖にたどり着いた。
着いたときには心臓が胸の中で鐘のように鳴り響き、
息も切れて暫く 口から舌を思い切り出してハァハァとさせて立ちすくんでいた。
座り込みたくなるのを我慢して 湖の先を見渡す。

「良かった…まだここに居てくれたんだ…。」

僕はそう呟くと、ホッと胸を撫で下ろしした。
前方の少し先には白い竜が湖の水際で佇んでいて 僕に気づかないまま水面を見つめていた。
声をかけたかったけれど直ぐに飛び立って仕舞うのが 怖くて話しかけようと思っても声が出ない。
どうしよう…躊躇して彼女の後ろ姿を見つめていたその時、 彼女の髪にキラリと光るものが目にはいった。
よく見ると、銀で作られたアネモネのコサージュだ。

確か僕が竜になったスノウに噛まれたときにプレゼントしようとして箱に入っていた贈り物だ。
噛まれたときにそのままそこに置き去りにされた筈なのに…。

(あの後あの場所に戻って付けてくれたんだ…。)

銀色に光りコサージュは彼女の髪の毛に良く似合っていた。
美獣のスノウがよりいっそう美獣に 見える程だ。
そんな彼女の姿に少しの間見とれたが、ふと、様子がおかしいことに気が付いた。
さっきからずっと俯いて身体が震え以外に全く動こうとしていない…。

 ふと、スノウが身体を大きく震わせると、横を向く。その姿を見た瞬間僕は飛び出した。
月光に照らされた横顔には舌に牙を突き立てようとしている姿がハッキリと映った。

舌をかみ切るつもりだ!
 

「よせっ!!」

「…ヨシ!!」

「スノウ…!!僕は竜の姿でも、スノウが好き…大好きだっ!」

僕が突然現れたことは予想外だったのだろう。
驚いた表情のままこちらを見つめたものの、 どうすればよいか分からずそのまま立ちつくしている。
その隙に僕は彼女に首の辺りに齧り付く ように抱きしめると、躊躇している牙と舌の間に僕の舌を滑り込ませた。

「!!ヨ…シ…んんっ…!!」

戸惑いの表情が見えたが抵抗はなかった。あまりの急な出来事に判断が追いついていないみたいだ。
僕だって彼女を助けたい一心で無我夢中だ。

「!!」

彼女の大きな竜の目が、驚きで更に大きく見開いたが、僕は舌を更に絡める。

「もひ…ひぬっへいうのはら…、ふぉくおいっひょら…、ふぉくのひはぉいっひょにはみひっへふれ!!」

(もし死ぬというのなら僕も一緒だ、僕の舌も一緒にかみ切ってくれ…!)

舌をスノウの舌と絡めたまま、僕は叫ぶと彼女をギュッと抱きしめた。
これでもかみ切るというなら 覚悟の上だ。僕の額には汗が浮かび、スノウの背中に回す手が微かに震えてくる。
突然のことに スノウはしばらくの間戸惑いの表情を見せていたが、やがて目から涙が溢れると、頬を伝って 流れ落ちた。

「嫌…そんなこと絶対にいやよぉ…!!わたしにそんなことさせないで。大好きな獣の血だって見たくない…!」

「ぎゃあ…もふひはぉはみひほうなんてほとふぁよせっ、ほへはでべっふぁいにはなふふぉんらっ!」
(じゃあ…もう舌をかみ切ろうなんて事はよせっ、それまで絶対に話すもんかっ!)

舌を絡めたまま話す僕の強い言葉にスノウはゆっくりと舌から牙を離した。
僕は更に舌を奥に 入れると、舌と舌を更に深く絡め合った。
身体はまだ緊張したままだけれど、絡めている彼女の 柔らかくて気持ちいい舌の感触が伝わってくる。

(ングッ…クチュチュパッ…)

「ん…んんっ」

長い長い接吻のあとようやく僕は口を離した。僕と彼女の口の間に唾液が僅かに絡みつく。

「黙っていて…ごめんなさい。そしてありがとう…。もう大丈夫よ、気持ちも落ち着いたし馬鹿な ことはもうしないわ…。」

未だに目から流れている涙を一度純白の毛に包まれた手で拭うと、スノウは俯いた。

「秘密にするつもりも騙すつもりもなかったの…。けれども怖かった。
もし私が竜だって分かったら、 ヨシは私のこと怖がってもう会わなくなっちゃうんじゃないかって…。」

「僕はそんなことするものか、竜の姿になったところを見たときはちょっと驚いたけれど、
それでも 怖いだなんて微塵にも思わない。無論囓ったことだって怒るものか。」

「ありがとう…。」

スノウはもう一度涙を拭うと首を僕の顔へと寄せてきた。頬にウサギの時の姿と同じ暖かさが伝わってくる。

「あなたがそんなことするような獣じゃないって私も分かってた。
でも、今は私は一人‥ひとりぼっちだって 話したわよね。わたしのパパもママももう今はどこにもいない。
おまけにわたしの竜の姿を見ると獣の人達 みんな怖がって話すら…、だからずっと仲間を捜してあちこち彷徨ってたの…。」

「そうだったんだ…。あ、もしかして僕が最初に君とあう少し前に、僕が見た白い光って…
もしかしてスノウだったのかい?

「うん、多分私がこの森にやってきた時の私の姿ねきっと。まさか見られているとは思わなかったわ。
でも…そのおかげで私はヨシと仲良くできたのよね、最初は怖くて逃げ出しちゃったけれど、
仲良く なってからは凄く嬉しかったわ。」

スノウはそう言うと、抱いたまま僕を地面へと下ろす。
身体の大きさがかなり違うので、僕がスノウを 見上げ彼女が見下ろす格好になった。

「ここに来てからウサギの姿のままで過ごしていたの。
ずっと一人でで木の上や岩陰で休み…、魚や 木の実を少し食べるだけ…。
もうみんなから怖がられるような竜の姿になりたくなかった。だから凄い 寂しくてヨシと会うことが心の支えだったの。

けれどもあの時イヌワシに襲われて竜に変身して…まさか 正体を知られてるなんて思わなかったわ。
おまけにその時にその包帯をしている怪我を‥。
ヨシが 居なくなったら…もう…わたし…またひとりぼっちになって‥。本当にごめんなさい‥償いなんでもする…わ…。」

最後はもう声にならなかった。
俯く彼女の頭を撫でて胸を抱きしめると、安心したように抱きしめている 手を深く抱き返してきた。
彼女のワンピースから溢れる白い胸のフワ毛が顔に押しつけられ、思わず ドキッとして顔が赤くなる。
いや、本当は顔が当たるのはフワ毛だけじゃなくて、薄いワンピースの布越しに、愛する竜娘の膨らんだ柔らかい胸が…。

「何でもするから…って、スノウ…そこまで言うことはないのに…?」

「いいの…、ヨシにだったらわたしに出来ることなら何でも…約束するわ。」

 普段ならそんなことはしなかったが、今は何故か身体中が火照り、お腹の中にむらむらとした 気持ちが蓄積していた。
何でも約束するというならば、願いはただ一つ…。

(スルッ…)

僕は腰へと手を回し彼女のワンピースの帯に手を掛けると、そのまま結び目を開いてほどけさせた。
薄手で辛うじて帯で止められていたワンピースがフワリと広がった。

「ヨシ?一体何を…?」

「何でも約束するなら…!!お願い、君を抱かせて…!」

僕は言うと同時に、既に緩んでいたスノウのワンピースを脱がす。
ワンピースが地面へと落ちると 同時に彼女の白い身体が姿を現したとたん、僕は彼女を再び抱きしめた。 

「だ、だめ…!!わたしにそんなこと出来ない…。嬉しいけれど…嫌じゃないけれど、わたしになんか
あなたに抱かれる資格なんて。」

「あるよ…好き同志なんだし、それに何でもするって言ったよね…。だから…もう…。」

僕のお願いの意図が分かったのか、彼女が目を見開いて身体を離そうと腰を後ずさりをするが、
それに構わず僕は更に身体を押しつけるとギュッと抱きしめ彼女のフワフワの白い身体を密着させた。
毛と毛の感触が伝わり、さっきより露出しきったスノウの胸のフワ毛に僕の顔が埋まり身体中が 気持ちいい…。

そして密着した身体の直ぐ前に彼女の膨らんだ白い毛に包まれた胸がフルフルと 揺れていた。
スノウが慌てて胸を隠そうとするが、スノウが手で胸を隠そうと時には、既に僕は 彼女の胸を吸い付いていた。

(んぐっ…ングング…ンンッ…!)

「ひゃっ…!!い…いやぁ…ダメ…はぁ…だめぇ…、それ以上したら私…私も我慢出来なく…なっちゃう…。」

「我慢しなくても良いよ、可愛い声一杯聞きたいし、僕だってもう我慢なんて出来ない…。」

一旦胸から口を離しそう呟くと、僕は再び彼女の胸を頬張った。
柔らかい胸を口いっぱいに頬張り、 胸を吸うたびに彼女が竜とは思えないような可愛い声をあげていた。
もう…彼女が愛おしくてたまらなかった。

「だめ…だめ、は…ぁぁ…んっ、あなたにエッチな竜…って思われちゃ…ん…。」

「いいの…スノウ綺麗だからエッチな姿は凄く綺麗だろうし…。」

「ば…ばかぁ…そんなこと言われたら余計恥ずか…ひゃあんっ。」

腰をくねらせて喘ぐ彼女の声に混ざって、スノウ秘部からもクチュクチュ…という音が徐々に 僕の耳に届いてきた。
彼女の秘部が濡れぼそり、スノウの秘部とくっついている僕のお腹の 毛皮も彼女の愛液で湿ってきていた。
「あ…。」
それに気が付いたスノウが恥ずかしそうな声で 腰を引いて僕の愛撫から逃れようとしたが、
僕は逆に彼女の身体を捕まえると僕は片手を スノウの秘部へ滑り込ませた。

(ツプ…)

「きゃ…ぁぁんっダメ…え!!」

指を秘部の先端に入れた途端、彼女の身体がぴくりと跳ね上がり、吸ったままの胸を押しつけてきた。
もう口いっぱいに胸の柔らかさが伝わってくる。
僕の指は殆ど抵抗なく彼女の彼処はへと潜り込み、 毛に埋もれた割れ目の入り口から、
愛液が更に溢れ、自分の指を伝って次々と滴り落ちて地面へと 染みこんでいった。

「はぁ…ひゃああん…。ヨシ…見ないで…指で弄らないで…恥ずかしいの…。お願い…。」

「いいよ…。…でももう僕も我慢できそうにない…。スノウのココを見ていると…もう…気が狂いそうでたまらない…!」

「…!!ヨシ…本気なの…?竜の姿で私と…繋がるの…よ?」

僕の言葉に彼女が息を荒くしたまま驚いた表情で胸を吸い続ける僕を見下ろす。でも僕は本気だった。
現に身体が先程よりも更に火照り、僕のモノは既にが下の方で膨らみきっていて彼女の割れ目奥を 探し求めていた。
その僕の股間にあるものを見つめたのだろう、見下ろしていた彼女の顔が真っ赤 になって目を背ける…。
見るとその目には先程止まった涙が浮かんでいた。

「どうしたんだい…スノウ…。」

「ヨ…シ…。」

「…スノウ?」

僕の呼びかけに答えずスノウは目に涙を浮かべたまま押し黙ったままだった。
と、その時、突然彼女は 強い力で僕を抱きしめると、頬を僕にすり寄せてきた。

(ギュッ…)

「嬉しい…ヨシ、嬉しい…!!わたしだってもうアナタの……そこで貫かれたくて…だからもう我慢しないで 好きにして。
…もうここまで言わせたのだから、私に…もう恥ずかしいことこれ以上言わせないでっ!!」

再び涙が溢れてきていたが、もう涙を拭わず、流れるにまかせたまま地面へとこぼれ落ちる。
結構 泣き虫なんだな…。でもいいんだ、同じ泣くのなら幸せのうれし涙ばかりにしてあげたい…。
もう彼女の この言葉に、僕は彼女の割れ目の入り口に、僕のモノを宛う。もう迷いなんて全くなかった。

「いくよ…もう僕のモノでうんと…気持ちよく…。」

「きて…。」

尻尾を恥ずかしそうに揺らすと、彼女の言葉に誘われるまま、僕はモノを割れ目へと一気に押しこんだ。
身体の大きさのせいか、割れ目にきつさはなく、難なく僕の分身が億にまで飲み込まれる。

(ツプン…)

「あ…。」

膜を貫いたような瞬間、スノウは小さく声を上げた。
僕は気持ちよさに包まれたが、スノウがちょっと 顔をしかめた表情を浮かべていた。
接合部の周囲の毛皮は血で滲んで僅かに赤く染まる。

「スノウ…!?」

「あ…はぁ…ぁっ…!私は大丈夫だから気にしないで…。
私だって…。好きな子と正体知られる不安もなく 出来るのだから幸せ…。
それより本当はもっときつく締め付けてあげたいのに…ごめんなさい。」

「とんでもない…、スノウの中暖かくて柔らかくて…。」

「良かった…ちょっとでも満足できなかったら…私の膣内でいくらでも…激しくして。
だって…もう私は…貴方だけのモノ…だから…。」

色っぽく誘うスノウに、僕は理性の欠片が崩れ落ちた。
あとは堤防を決壊した洪水のように次々と煩悩が溢れ…もう我慢できないっ!!

僕のモノは猛烈で膣内で暴れ始めた。もう快感が全身に広がってくる。

(ズンズンズンズニュッ!!)

「はぁ…ひゃあん…ぁぁ…んぅっ!!

突かれるたびにスノウの首と背中が大きく反り、尻尾が右へ左へと揺れていく。
時折翼をパタパタと 大きく羽ばたき周囲に風が沸き上がった。
膣が深いせいか僕のを根元まで飲み込んでも奥には当て られない、けれどそれでも気持ちよさが接合部から伝わってきていた。

「はぁん…ぁっぁんっ!」

スノウのの身体が一層大きくあえいだ、目の前の大きな胸がフルフルと揺れ、
僕はスノウの胸に むしゃぶりつくように吸い付いた。

「ぁぁ…っ、エッチ…!!」

同時にキュッと締め付けられ、僕のモノが急激に刺激されていった。もう、僕のモノがもたない…!!

「スノウ…もう…僕の…で、出るっ!!」

(ビクビク…ビクンッ!)

接合部で強く密着するように激しく動き出した。もう限界だ…!!
そう思った瞬間、一層子宮の入り口 にまで到達するかのように奥の奥で腰を激しく突き入れた。
絶対外に出すもんか…最後は愛するスノウとナカに全部…。

「 …!?だめ…そんなことしたら…ひゃんっ!!赤ちゃん…出来ちゃ…!!」

「‥欲しいっ!!君との赤ちゃん出来たら…僕だって嬉しい!!」

「ヨ…シ!!!」

さすがにスノウもこれには驚いたようだった。
激しい突き入れに息絶え絶えに喘ぎ声を出しながらも、 驚きと戸惑いの表情が浮かんでいた。

「わたしは…嫌じゃないけれど…欲しいけれど、ヨシ、…竜と獣の間でも…ひゃああんっ本当に 出来ちゃうのよ!!
そうなったら…セキニン…。」

「取る!!」

僕は即座に答えた。もう…最後の激しい加速で腰が止まらないっ!

「だめ…!!ひゃ…あんっ!!本当に出来ちゃう…でも…でも…やだっ、我慢できな…いっ!!
わたしも…わたしも…赤ちゃ…欲…!!」

スノウも腕だけでしっかりと抱きしめると、腰を接合部にしっかりと押しつける。
もうお互い絶対 抜こうとしなかった。むしろ、深く深く繋がって、一番奥へと導こうと…。

「スノウ…!!も、もう…!!!」

「き…て………!!!!!!」

(ドクンッドクドクドクンッ…ドドドプッ!!)

彼女のナカに耐えられなくなったモノがとうとう爆発した。
大量の子種が奥へと注がれ、快楽と共に次々と膣内を白く染め上げていく。
次から次へと子種が彼女が待ち受けている膣内へと…。

「ぁ……!!嬉し……!!!!もう…貴方にだけ気持ちよ…く…。」

頭上から竜とは思えない可愛い声が漏れた。
彼女の膨らんだ胸の谷間に顔を押しつけられて、 スノウの表情は見えなかったが、
全身を震えさせながら奥へと導く彼女の声はとても嬉しそうだった。

「はぁ…はぁ…。」

子種が殆ど注ぎ出された頃、ようやくお互いに身体から力を抜け、僕は彼女の胸の谷間から顔を出すと 身体をスノウに預けた。
けれども接合部は治まるどころか、全然小さくならず膨らんだままだ。
まだまだ足りない、もっともっと 愛するスノウと繋がって…、そして激しく動いて中に…。

その想いから再び激しく動かそうとしたその時、
急にスノウが今まで回さなかった竜の脚を僕の背中へと 回してきた。
一番深くで繋がったままぴったり動けないままだ。
もっともっと動きたいのに…これじゃ 我慢できない。深く繋がったまま動かそうと腰を僅かに上下させる。

「あん、辛い思いさせちゃってごめんね…。お願い、もっと幸せな想いさせてあげるから少しだけまって…ねっ。」

彼女がそう話した時、繋がったまま光に包まれ始めた。急な光に目の前が真っ白になる。

「スノウ!?」

彼女の名前を呼ぶと同時に、僕は思わず目を閉じた。
彼女の姿は見えないが、抱きしめている彼女の 身体は見えないけれど
徐々に身体が小さく柔らかくなっているのがわかった。同時に猛烈に 締め付けてきているような…、もしかして…。

「お待たせ…、もう目を開けていいわ…。」

眩しい光が治まり彼女の声に言われるまま再び目を開けたとき、
竜だった彼女の姿は真っ白い ウサギの姿になり僕の身体を抱きしめていた。
彼処は繋がったままなのでまだ膨らんだままのモノが、
彼女のよりきつくなった膣内に根元まで飲み込まれていた。」

「あ、本当にもうちょっとだけまって、一つ話しておきたいけれど、この姿でも… まだ…全然治まらないのでしょ?」

「うん…我慢できない…、もっともっと繋がって動きたくて…。」

一体どうしてだろう…。
スノウが脚でギュウギュウにロックしてなかったらもう膨らみきったモノが 彼女のナカで猛烈に暴れまくっている。

「きっとさっきのキスのせい…。小さい頃に今はもう居ないお母さんから聞いたことあるの‥。
私たちの 竜の唾液って、男の子を狂わせちゃう媚薬が混ざってるって。
だから本気で好きになった竜以外とは、 絶対キスしちゃいけないって言われてたわ。」

確かに…身体が火照るようになったのはスノウと舌を絡めてからだ。
そういえばその時彼女の唾液を 少し飲み込んだような…。

「…!!それじゃあ、さっき僕が君と…したときに‥!?」

「止める暇もなかったもの、でもいいの、あなたになら‥こうされても良いと思ったから。」

スノウはそう言うと、再び僕と舌が絡めた。深く奥まで舌を絡めるにつれ、火照りが一層強くなる。

「はぁ…ん…白状するとね…もうここまでされちゃって、竜の姿でも私を愛してくれて…。
もうわたしも あなたなしじゃ居られないの…。
淫乱でもエッチな竜と思われてもいい、ずっとわたしに夢中になって、 離れられなくしちゃうから。
その分私を好きに、うんと悦ばせてあげるから…。お願い…好きなだけ…
私の中に気持ちよく…なって。うんと激しくして良いから…きて…。」

きて…という言葉と同時にスノウは絡めた脚を緩めた。
自由になると同時に、彼女を犯したいという 気持ちに我慢を超えていた僕はその途端に猛烈に腰を動かし始めた。

(グッチュ…ズニュッズニュッズンズンズンッ!!!)

「はんっはぁぁ…!!!激しくて…だめぇ…。」

悲鳴に近い高い声でスノウが息絶え絶えに叫ぶ。
その声が僕の煩悩を刺激させ、一層激しく 動きたくなる。
おまけに先ほど出した大量の子種がきつい締め付けで接合部から殆ど溢れず、
膣内でエッチな音を響かせ、僕の煩悩を一層爆発させていった。

 竜の姿の時も気持ちよかったけれど、この姿でもひけを取らなかった。むしろスノウの身体の
大きさが小さくなったせいか 猛烈な締め付けと快感が全身へと襲ってきた。

こんな凄い快感が流れ込んできた以上、もう僕も彼女からは絶対離れられない…。ずっと彼女の 虜に…そして…。

(ビクンビクンビクビクッ!!)

とうとうチ○チ○が彼女の膣に耐えられなくなった、でももうお互いに心は決まっていた。

モノが一番深いところで彼女の膣奥へと差し込み、
彼女のきつい膣はもう僕自身のモノを 喜ばせるために、沢山膣に子種を注げるように…奥へと導き何度も締め付けて…。

「いくよ…で…でるっ!!!!

(ドクンドクンドクドクッ…!!)

「ぁ………ふぁ………!!!!……熱……い!!」

 もう搾り取られるみたいに膣がうごめき、再び大量に精液が彼女のナカへと注ぎ込まれた。
手足でもう彼女と離れまいと僕はスノウを強い力で抱きしめた。
彼女も僕もは声をあげようと 口をパクパクさせていたがもう声にならない。
けれども、全身が震え、彼処が未だにヒクヒクと きつく締め付けてくる感触が、身体と接合部を通して伝わってきた。

「スノウ、大好きだよ…。」

彼女にやっとそれだけ言うと、僕も身体を彼女に預けた。
彼女の返事はなかったが、抱きしめる 手がギュッと抱きしめたまま決して離すことはなかった。
意識が途切れ掛けてきたのがわかったが、 そのまま途切れるままに任せて繋がったまま身体を横たえた。

 

 

「ヨシ…ヨシ…起きて…ねっ。」

どれくらい眠っただろうか…。呼びかける声に再び目が開けられたとき、
一面に白い翼と柔らかそうな毛皮、 そして銀色に光るコサージュに彩られた白い髪が僕の目に飛び込んでくる。
まだ焦点が定まらない 目を上に向けると真っ黒な空のあちこちで星が輝き、満月がほぼ南の空にまで登ってていた、
どうやら深夜まで眠ってしまっていたのだろう。

「ここは…!?」

辺りを見回すと、湖畔も森も見えなかった。
よく見ると地面すら見えない。ハッとして顔を上げると 先程までいた樹海がはるか眼下に広がっているのが見て取れた。
僕は彼女の背にのって空を飛んで 居たのだった…。

「飛んでる…。」

「ええ…、眠っている間にアナタを背に乗せたの…。」

スノウはそう言うと、ちょっとだけ僕の方を振り向いて、僕の顔を覗き込んだ。
竜の姿に戻り、 大きなくりくりとした緑色の目で僕を見つめている。
よく見ると、自分は服を着ていたものの、 スノウは裸のまま空を飛んでいることに気が付き、僕の顔が真っ赤になる。

「大好き…。」

僕はそう言うと、背中越しにスノウをギュッと抱きしめた。
風は少しひんやりしていたけれど、 温もりのある美獣の竜を抱きしめられて身体は温かかった。
このまま彼女を包んであげたい くらいだ…。

「私も大好き。…もう絶対離さないでね…。その変わりにどっちの姿でもアナタと繋がってあげる。
したくなったら…もう好きなだけ…ねっ。」

流石に抜かずに激しい行為にモノは小さくなっていた。けれども、彼処の快楽は突き入れた時から
今なお続き、彼女の毛は一層光り輝いていた。まるで僕の子種をそのまま毛のつやへと変えていったみたいだ。

「もう少し速度を上げるわ。わたしにしっかり捕まっていてね。」

そう言うと、スノウは翼を2,3回軽くはためかせると大きく翼を振り、そのまま大きく横へと広げた。
と同時に、吹き付抜ける風が強まり、下を流れていく樹海の木々が更に早く通り過ぎていった。
彼女が向かう前方に目を向けると見慣れた街の灯りが、色とりどりに光り輝いている。

「そういえば前に私に尋ねたわね、街で暮らさないかって…。」

風の音に混ざって、彼女の綺麗な声がしっかりと聞こえてくる。

「うん…覚えていてくれたんだね。もしそうしたかったら どこか部屋を借りて…」

「その必要はないわ…。あなた、わたしの背中に乗ってもいい獣の条件…何か分かる?」

「え…?」

そんな条件ってあったっけ、それに今アナタって…、首を捻る僕を見て、クスリと笑う

「決まってるじゃない…最愛の旦那様だけにしか背中に乗せてあげないんだからっ…。
だって、 あんなにエッチして大量に子種を中に…子供うんと出来ちゃったわ…お・と・う・さ・ん…。
あ、やだ‥。ちょっとこぼれちゃう。」

慌ててスノウがが片手で彼処を押さえたけれど一瞬遅かった。
僅かに間に合わずにこぼれた 子種が下の森へと吸い込まれていく。

「もう…ヨシが私の彼処に入りきらないくらいしちゃうんだから…。でも…もう一人じゃないのよね、 私って…。」

再び涙が出てきたのだろう 背中から手でそっと彼女の涙を拭くとスノウは嬉しそうに頬をすり寄せてきた。

「もう君を一人にさせるもんかっ。僕だって君ともう離れたくないモノ…。」

「嬉しい…あ、もう街に入るわ…あなたの家は…確かこっちよね…?」

下を見ると黒々と広がっていた森が途切れ、その代わりに色とりどりに光る街の灯りが広がっていた。
僕とスノウはその外れにあった僕の家を見つけると、ゆっくりと降りていった。

 

 

「そして二人は結婚して今でも幸せに暮らしています…か。まさか結婚して、おまけに子供まで作るなんて…
そんな報告例は聞いたこと無いぞ。」

あれから数年後…僕の家を訪れていた教授が半ば呆れたように窓から外の庭を見つめていた。
一緒に 窓から外を見ると僕とスノウとの間に生まれた娘4人が、はしゃぎ回っていた。
みんな竜の姿をしていて 変身はできないが、ゆっくりとだけれど自分の羽で飛び回ることはできた。
どの子もみんな母親似のところを見ると、竜の方が遺伝しやすいみたいだな。

 その子供達と一緒にシュトやメルが一緒になって遊んでいた。
もっとも時折子供全員でのしかかられて シュトがジタバタしているのが見ると、遊んでいるというよりは遊ばれているような…。
子供といっても 竜が4人、たまに僕にもじゃれついてのしかかってくるけれど結構重いぞ、あれは…。

「しかし二人が結ばれてワシも嬉しいよ。
まぁ、とりあえず他の仲間達や君の家族についても他に情報が 入り次第教えるよ。
今のところはまだ手がかりは掴めないけれど、いずれ何らかの情報がわしの研究所に 入ってくるだろう。」

「ありがとうございます。あ、よかったらまたおじいちゃんごっこでもします?」

「バカモンッ、わしゃまだそこまで年取っておらんわっ。」

教授がそう言うと笑いながら立ち上がり、再び目を細めて未だにはしゃぎ回っている子供達を見つめていた。

 

 教授達が街に戻るのを家族全員で見送ると、僕とスノウは寝室で身体をくっつけてベットに横たわった。
隣の部屋からは子供達が翼をはためかせて遊んでいる声が壁から漏れてくる。

「幸せ…あなたとこんな柔らかい所で寝られるなんて…。」

スノウは羽根を広げると、自分を包むように抱きしめていた。
ベットで眠る竜と一緒に寝るのも、 世界中でも僕だけだろうな…。

「本当言うとね、最初はヨシよりも暖かいベットや家、そして食べ物にも憧れていたの。
食べる時も眠るのも、 ずっと外だったから。でもねもう今はそんなことない。
家やベットのより暖かいあなたと家族をを手に入れちゃったから‥。」

「家族…か、一人だったから憧れていたのかもね…、けれども何人くらい子供は欲しいのかな…。」

毎晩のように舌を絡めて繋がって激しく喘ぐスノウをを想像すると自然と彼女が愛おしくなる。
気持ちよくて 最後は僕からも求めちゃうけれど…。

「百人産んだっていい…。アナタの子なら、何人だって産んであげるわよ、アナタ。」

「えっ!?」

真っ赤になった顔に近づけると、スノウは舌を絡めてきた、こうなるともう感情には逆らえない。

「だから今からしちゃってもいいの。もう…エッチな竜って思われてもいいから…ひゃ…ああんっ!!。」

もう彼女の言葉は最後まで続かなかった。
僕は彼女のキスで膨らんだモノを突き入れ繋がると、 夜が更けるまで淫らな音と共に激しく動き始めた。

 

多分この時の交わりでだろう…。スノウに5獣目となる命が宿った事に気が付いたのは、
それからしばらくしてからのことだった。

(おしまい)

 

あとがき

 

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