TVP「第43回全国高等学校クイズ選手権」(日本テレビ、2023)感想

 40週年おめでとうございます。

 TVerで観ていたのですが、一部途中で「権利上の都合により、配信できません」と表示され、慌ててテレビ点けたりしてた。

ひとりでも出れる高校生クイズ

 やはり最大のトピックは「ペアOR個人出場」ですね。高校生クイズといえば3人1組というお約束、ある時期2人1組になって、3人に戻って、今年は1人も可能。
 「チ、チームワークは……」と枕さん嗚咽を漏らす。「知力体力チームワーク」、第1回からのキャッチフレーズですね(アメリカ横断ウルトラクイズの「知力体力時の運」のもじり)。

ひとりひとりが、思い思いに母校の名誉をかけ、“限りない知力”“みなぎる体力”“力強いチームワーク”で、難問、珍問、1,000問以上に及ぶクイズに果敢にチャレンジしてくれました。 全国高等学校クイズ選手権プロデューサー 高橋進、「はじめに」、Pp.2-3
日本テレビ「全国高等学校クイズ選手権 1」(1984)

 単騎の参加者がどのくらいいたかも気になるのですが、「ペアでも個人でも可」というのはレギュレーションとしてはかなり珍しいのではないでしょうか。クイズ形式作成での制約がどのくらいあるか(当然だが二人三脚で走るとかはできない)は気になります。……と思っていたら本戦、とどのつまり筆記か早押ししかやってないですね。複数人だと知識の総量は多くなりますが決定に時間がかかるので、シンプルなこれらの形式ではとんとんかもしれません。

TVer「第43回全国高等学校クイズ選手権(高校生クイズ2023) 決勝大会進出16校紹介SP」

 「日テレ 9月2日(土)放送分」とのこと。

全国1次予選

1860 → 30
オンライン出題、100問。4択、自由記述、3択が見えます。
なお、最後に「宇宙や偉人(写真はアインシュタイン)に関する難問」とアナウンスがあったが、これが100問に含まれているか、別途なのかは不明。

全国2次予選

30 → 16
東京に集まっての筆記(映像見るに筆記オンリーだったらしい)。
ただ、公式サイトに「7月22日(土)・23日(日)予定@東京・日本テレビ」って書いてあるので、2日かけてるんですね。2日使って筆記のみ……?
単騎勝抜は2チーム、それぞれ8位・9位。

TVer「第43回全国高等学校クイズ選手権(高校生クイズ2023) 全国1860チームの頂点が決定!天才高校生ら涙&バスケ富樫Q出題」

 「日テレ 9月8日(金)放送分」とのこと。21時から2時間枠でした。

 さっきも書いたけど16チーム中個人は2チーム。そして全参加者男子。(未確認ですが、全国大会1回戦で女生徒がいないのは初では……)
 クイズ文化が男寄りになっていることは、

いまオープン大会に足を運ぶと、ほとんどの場合、参加者は男性が大多数を占めています。 「筆者の観測」だと断った上で、徳久倫康、コラム「クイズと男女比」、P.72
三木智隆、石野将樹、徳久倫康『クイズ用語辞典』(朝日新聞出版、2023)

 との直近の言及もあります。

全国1回戦

16 → 4
もう準決行くの……?
筆記。正答数上位勝抜、問題総数は放送からだと不明。最初に問題数言ったかもしれないし、言ってないかも。

準決勝

4 → 2
筆記、とちゅうで早押しに切替。5問先取。
いわゆる知の甲子園時代の準決勝を模しているぽい。計算、多答(人工元素をできるだけ多く)あり。
多答の場合は正答数が多いほうがポイント。

決勝

2 → 1
筆記。10問先取。誤答ペナ不明。
決勝に限らず、誤答ペナの説明がなかった気がする。
計算、多答あり。

 スタッフロールでハリウッド流れましたね。原曲ではなくアレンジされていました。

そういえば応援ソング

 なし。ていうか今更なんだけど、昨年2022年もなかったことに今気が付いた。