JOYSOUNDのアプモン挿入歌が『ハレルヤ』しかない理由を探しに
令和元年の仮面ライダーがAIになったのを見て、「デジモンが3年前に通った道を……た、タイアップとかしてくれたら枕さん超うれしいなぁ」記念記事。
あ、いや。JOYSOUNDに『ハレルヤ』入ったんだねー、前なかったよねー、と思って確認していたら、DAMに全部入っていた。
2019/07調べ。
曲名 | アーティスト | 詳細 | JOY | DAM | 備考 |
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DiVE!! | 天月-あまつき- | OP1/2 | ○ | ○ | |
ガッチェン! | 島爺 | OP2/2 | ○ | ○ | |
BE MY LIGHT | 島爺 | IN | ○ | ○ | 作詞:ナナホシ管弦楽団、作曲・編曲:岩見陸 |
ゆびきり笑顔でドッカンパンチ☆ | 花嵐エリ(庄司宇芽香) | IN | × | ○ | |
青い炎シンドローム | 飯田里穂 | ED1/4 | ○ | ○ | 作詞:桜井秀俊(真心ブラザーズ) |
アイ | 和島あみ | ED2/4 | ○ | ○ | |
リトルピ | Ange☆Reve | ED3/4 | × | ○ | |
パーフェクトワールド | トラフィックライト。 | ED4/4 | ○ | ○ | 作曲・編曲:宮崎歩 |
ハレルヤ | 新海ハル(内山夕実) & ガッチモン(菊池こころ) |
IN | ○ | ○ | 作詞:ナナホシ管弦楽団、作曲・編曲:岩見陸 |
必中@センターガール! | 花嵐エリ(庄司宇芽香) & ドカモン(くまいもとこ) |
IM | × | ○ | 作詞:ナナホシ管弦楽団、作曲・編曲:岩見陸 |
Wander Beat | 飛鳥虎次郎(古城門志帆) & ミュージモン(田村奈央) |
IM | × | ○ | 作詞:ナナホシ管弦楽団、作曲・編曲:岩見陸 |
Maze | 桂 レイ(豊永利行) & ハックモン(阪口大助) |
IM | × | ○ | 作詞:ナナホシ管弦楽団、作曲・編曲:岩見陸 |
スロースターター | 大空勇仁(古川慎) & オフモン(嶋村侑) |
IM | × | ○ | 作詞:ナナホシ管弦楽団、作曲・編曲:岩見陸 |
WITH YOU | アプリ山470 神楽坂いずみ(堀江由衣) & 花嵐エリ(庄司宇芽香) & 真白アリス(水瀬いのり) & 黄林エレナ(高橋李依) |
IM | × | ○ | 作詞:ナナホシ管弦楽団、作曲・編曲:岩見陸 |
※なお「ナナホシ管弦楽団」=「岩見陸」。ご結婚おめでとうございます(2019/06)。
厳密に初出を確認していないので、IMとするかINに分類するかがテキトーだが、『Wander Beat』は#46の挿入歌であったし、『WITH YOU』も作中使用はしていたのではなかったか。
キャラソン網羅を得意とするJOYSOUNDが『ハレルヤ』しか入れてない
いやまぁ、端的に言えば「アニソンゲーソンVOCALOIDが無限に曲提供する昨今、全曲所収なんてできないよ」ということで、アニソンに強いという肩書も2017年にはだいぶ相対的に弱体化していて、アプモン曲入れるという段になって、主人公コンビのキャラソンを入れ、EDのうちシングル曲ではない『リトルピ』を省いたのが、王者王道JOYSOUNDっぽいといえば、ぽい。
……と結論付けてしまえばそれまでなのですが、実際にキャラソン各曲聞いてみると、『ハレルヤ』しか入らなかった理由はなんとなくわかる(という記事を書きたかったんですが、冒頭にも書いたようにDAMには全部入ってるため、この論考は机上の九龍あるいは架空のアプモンです)。
Maze
2番はハックモンが歌うと思った? 残念! ずーっとセリフ担だよ!ちなみに阪口大助さんは、べつに(石田彰さんのように)歌わない声優さんというわけではない。というか初期のキャリアに卒業M・志村未希麿を擁している以上、歌わないなんて俺が許しても世間が許さない。なので今作でのセリフオンリーというのは、キャラ重視、レイとの関係性重視による作者判断だろう。
なお曲調はめっちゃ重く、歌詞も重い。登場当時のレイとハックモンに忠実な、ダークネスでミステリアスなイメージソングといえば、正しすぎるくらい正しく、リリース当時(2017/7/26)の直近回は7/22の#42「レイの決意!はじめ捜索大作戦!」であるため、さもありなん、といった感じ。
なお、ポスト最終回の視聴者にとっては、ハジメちゃんとの蜜月も眺めさせていただいているため、なんというか「誰?」といった印象すら残る迷曲。
……まぁ、設定ビジュアル陰キャラ枠、ぜんぶ裏切ってイーブイブイ(みゆはん『イーブイマーチ』)みたいな曲を歌いだしたらどうしようと心配していたので、よい選曲だと思います。
スロースターター
5組のキャラソンは基本的にバディの対話で成り立っており、「ガッチモンかわいい」「ミュージモンかわいい」「ドカモンニャゴニャゴ」あたりに気を取られがちですが、この曲は地味に技術点高い上にオフモンかわいい。
ひたすら擦り寄る勇仁さんと、ひたすら拒否るオフモンがAメロで対話(オフモンのネガティブな回答)、Bメロ~サビで仲を深めていくという構成。Bメロのラス部分ではオフモンがメロ上をカブせてハモることで、サウンド的にも深まる仲を表現している。シャットモンネタで「シャットアウト」も歌詞に盛り込む。出来高がすごい。
必中@センターガール!
Aメロ前イントロ、音運びが叙情的でいいですよねぇ。
よもや合いの手・オタ芸すべてをくまいもとこが担当するアイドルポップに出会えるなんて、この世は地獄ではないのだなぁと思いました。
……と書いたはいいけれど、アリスSOSのOP『S・O・S』(ショートのほう)はアイドルポップでしかないし、李小狼キャラソン『気になるアイツ』はアイドルポップでしかないし、ちょびッツの『Groove☆Master』はエレクトロ成分まぶしすぎなので、くまいもとこさんがこの手の曲を歌わないわけではないな。チェック甘いな自分。
Wander Beat
楽曲としての完成度がむちゃくちゃ高くないか。作中のアストラっぽさを考えるとヒップホップで来るかと思ったらビッグバンドジャジーサウンドですね。
ハレルヤ
ガッチモンの喜怒哀楽を全部盛り込んできた。喜:「ノコギリザメ」、怒:「ハルのバッキャロー」、哀:「そうなのか~」、楽「ガチガチガチガチ♪」。
ラストがハルの困惑した「ガッチモン!」で終わるのも目新しくてよい。
正統派キャラソンという趣、というか、他の4曲が濃すぎるせいで相対的に淡い味わいになっている。たしかにJOYがOP・ED以外で1曲入れるなら『ゆびきり笑顔でドッカンパンチ☆』よりこっちかもしれない。
なのでナナホシさんをはやく捕まえて、ハジメ&ブートモンのキャラソンと、キバ様&シュワのキャラソンを作っていだたくのが吉だと思います。あと20年くらい前からずっと言ってますが真・女神転生デビチル キャラクターファイル7 タカジョー・ゼットを早いとこ出してください。