本を読んだら書く その3

ニューライフ企画(編)『精力がつく事典』(日正出版、2007?)

 「雄鹿の生殖器のキノコ煮」という記載があったので反射的に購入してしまったが、コレ複数書籍の記載の一部を集約しただけの本である可能性が高いなぁ。しかしながらこの本出典の記載がないから引用元に当たれない(ついでに言うと出版年も記載なし)。利点としては、『珍具入門』と異なり現代語なので、読みやすいこと。
 なお「日正出版」のGoogleサジェストに「バイブル商法」という言葉が挙がりますね。知らなかったので調べました。

森豊『シルクロード史考察 11 正倉院からの発見 龍』(六興出版、1976)

 「龍って何の動物なの?」という問いに真っ向から挑戦し、最終的に「いろいろ混ざった」という結論を語る本。そりゃ知ってるよ、と蹴散らすにはもったいない。論及範囲は広く、知識量に感嘆し、かつ読みやすい。挿絵ゼロなのがしんどいが、「シルクロードの遺物はぜんぶ知ってるよね」というテンションでさらっと言及するため「ああん?」といった気持ちになる。また、ナンバリングでバレバレだが、叢書「シルクロード史考察 正倉院からの発見」第I期で全10冊著しているため、過去記載にもさくっと触れる。読者は置いてかれないようヒッシだ。
 著者は、静岡県登呂遺跡の発見を最初に新聞記事(毎日新聞)にした人。

吉野裕子『陰陽五行と日本の民俗』(人文書院、1983)

 桃太郎は桃も犬も猿も雉(鳥)も金属性なのでやべえ、という話。五行を覚え筮竹を振り易者になろうと思い買った本。

マーティン・ノーブル(著)、中尾明(訳)『ロジャー・ラビット』(講談社X文庫、1988)

 映画は閲覧済。Amazon日の書籍説明によるとノベライゼーションとある。Amazon米にもNovelizationって書いてあったから間違いではないだろう。つまり原作小説『Who Censored Roger Rabbit?』とはベツモノ。