本を読んだら書く その2
中野栄三『珍具入門』(雄山閣出版、1969)
初版本は1951年(P.1)。
「珍具考」「和紙艶笑風俗誌」「江戸時代の性典書誌」の三篇を所収。
行為を主目的とする抱き枕、といいますか、いわゆる「胴人形」に関する資料が欲しかったので、中古価格≒定価のところを私にしては珍しく購入。否、こういうものを容赦なく買い漁るオトナになりたい。資料と思えば何でも買える!
「男子用独悦具」(P.32)っていう言い回しが快いなぁ。
『裏モノの本 PART5』(三才ムック Vol.17、1994)
ラブドール「伊集院健」の資料を探していて、古いゲイ雑誌の広告しかないなぁと思っていたのですが、むしろ一般のアダルト雑誌をチェックすべきだったのでしょうか。
いまのところ、この資料がもっとも詳しいです。P.40-45に女性による使用レポート、白黒だが写真多し。
以下箇条書。
- 価格は年々低下しているらしい
82,000(付属品は除く) 『裏モノの本 PART4』(三才ムック Vol.10、1993)、P.117
本体価格は78,000円 『裏モノの本 PART5』(三才ムック Vol.17、1994)、P.41写真下
量産化でコストダウン!
新価格
\58,000 『裏モノの本 '96』(三才ムック Vol.35、1996)、P.6とP.7のあいだの広告
- ハルミデザインズはアナルホールを別売していなかった?
穴は上下2つあり、下はホモセクシュアルの人向け。念のため、こちらの使用法も説明しておくと、まず別売りのゴム膣を下の穴に挿入。 『裏モノの本 PART5』(三才ムック Vol.17、1994)、P.42
松本邦夫『はだかの紳士録 動物の性生活』(サンデー新書、秋田書店、1963)
かつて、同『はだかの青春期 続・動物の性生活』(サンデー新書、秋田書店、1967)を偶然手に入れたとき、この種の書籍はしっかりキープして知見にしておかねば、と思っていたのだけれど、今となってはネット上に恥部のカラー写真があるし、海外文献もネット翻訳の手助けを借りて読めるから、日本語文献にこだわる必要はなくなってしまったのかもしれません。とはいえハンドサイズの知識体系はやはり愛おしい。
著:ハイ・フリードマン、訳:加藤順『セックス・リンク 動物たちの性』(パシフィカ、1978)
情報量は多めだと思いますが、動物によってはファルスの話にノータッチで、社会的性愛のことだけ書いてある場合があります。
手塚治虫『鳥人大系 1』(手塚治虫漫画全集 94、講談社、1980)
なんか単行本3種類くらい読んでる気がするんだよな鳥人大系。
手塚治虫『鳥人大系 2』(手塚治虫漫画全集 95、講談社、1980)
併せて「よろめき動物記」所収。
手塚治虫『ブッキラによろしく! 1』(手塚治虫漫画全集 307、講談社、1993)
裸ネクタイ。
手塚治虫『ブッキラによろしく! 2』(手塚治虫漫画全集 308、講談社、1993)
未完。
併せてこちらも未完「牙人」所収。
ピューマっ仔で裸エプロン(P.165)。
いわゆる狼少年の話ですね……といっても“狼少年”には、
- 狼獣人の少年
- 狼など野生動物に育てられた人間の少年
- 嘘吐きの少年
という複数の意味がありますから要注意です。えーと、真行寺罪子『セブンシーズ』(GUSH mania COMICS、海王社、2003)所収「SEVEN SEAS ACT.1」と同。
講談社の「手塚治虫漫画全集」には電子書籍版があります。というか電子書籍いろいろあってどれがいいのかわからない。