シルバーウィーク2009

 ゴールドの形容詞形はゴールデンで銀はsilveryで銅はbronzyとかcopperyとか。

浅井ラボ『TOY JOY POP』(2006、HJ文庫(ホビージャパン))

 読了。ジャケと演劇部設定に魅かれて手を出してしまった。ああもう鬱展開だってことがわかってたら読まなかったんだけど、裏表紙のあらすじにその旨書いてあったとすると壮絶なネタバレになっちゃうので仕方ない。とはいえ後味の悪さ、しっかり悪夢に魘されました。特筆すべきは「『幸せや満足感をもたらす自己実現にも何種類かあって、仕事での自己実現、消費での自己実現がある。これらがいわゆる勝ち組負け組思想で、一種のヒステリーだと思う』」(P.220/Ll.11-12)という、消費での自己実現=負け組という構造が正しいかどうかという問いかけがあったこと。ここでは仕事での自己実現=勝ち組だと見出していますが、消費の反対語は生産ですから、「創作活動」ってのを対置して考えてみるのもアリだと思いました。たとえば性的快楽において、次々に送り出される既製品から好きに選んで味わっていくのと、求める物語を見つけられずに飢えて自ら筆を執るのと、どっちが幸せなんでしょうね。

PS2『キノの旅II -the Beautiful World-』(2005、メディアワークス)

 「暗黒ライトノベル」つながり、というワケではないですが、以前から気になっていたゲーム版キノ旅をプレイ(2003年の第一作は未プレイ/追記:手に入れました)。単品で聴くとキワドいエルメスのセリフがいくつかあったので比較的満足です。相ヶ瀬龍史さんはそんなにうまい声優さんだとは思っていませんが、アニメのあとにドラマCD版の野田順子を聞くと幼すぎて違和感があるんですよね。モトラドは適役だと思ってます。

PS1『オラクルの宝石 Jewels of the Oracle』(1996、サン電子)

PC『星海宝烈伝』(2003、ルキナプロジェクト)

 受け攻めが一枚絵とテキストで逆、というBLゲー史に残る快挙を成し遂げた作品です。愛しい相手と寝るには従者の白虎がジャマ、ということでシチュ都合のため適当な状況描写でふっとばされる描写はバカゲーテイスト寄り。もちろんディオ狙いですがED条件がわからず挫折。まぁ途中のシナリオで“初めて”を奪取したのでいいにしておきます。モチーフは猿のようですがCVは陶山章央でワッフルたん。シャオロンなるマーメイド(作中では「マーロイド」)とまぐわう際、下半身が魚だから鱗しかないよと思っていたら股から×××(作中では「ペ●ス」)が出現、「軽い幻影」だと説明されるのは、亜人との性行為描写としては目新しいなぁと思いました。