魔鏡 1 Kyousuke作
 その鏡は実家の蔵にあった。何の値打ちが無い事は分かっていた……何故なら一目で”禍々しいモノ”を封印しているお札や縄があったからだ……一つだけではなく、複数あるのだ。俺がその魔鏡の威力を知ったのは小学六年生の夏である。

 毎年、お盆の時には帰省するのが慣わしでこの頃になると子供が先に両親の実家に帰省させるのが普通になっていた。しかも、一二歳の夏だけはひと夏を実家がある山村で過ごす……それは実家がある村から出た人間がいる家庭なら必ずする事であった。
「おおっ、亮介かぁ、おおきくなったなぁ」
「隆二伯父さん!」
 駅前で出迎えたのは父親の兄で、県内に住んでいる隆二伯父さんだ。村の若手と言っても子持ちである……。
「そうか、今年はお前が祭りのヨリシロか……」
 車内で思い出しように言う伯父の言葉に理解できなかった……そして村祭りのある部分の記憶がすっぽりと抜けている事も……深夜に神社に行くと決まって朝には布団の中に寝ていた。どうなったのか分からなかった。

 村と言っても茅葺屋根や土壁で出来た家が並んでいる訳も無く、ライフラインは完備、医者もいるし、駐在さんもいる……近頃は都会の喧騒から逃れた住民も増えつつある。バスも本数が少ないが国道に近く、村道が抜け道となっている。
「ただいま〜〜亮介が来たぞ!」
 大きな玄関に伯父の声が響くと祖父が出迎える。
「おおっ、おおきくなったのぉ〜〜今年のヨリシロ様は高田の所のユリと二人だけじゃが……」
 ヨリシロと言う言葉に僕は何も思い当たる節はなかった。

 夕食の時に神社からヨリシロを出す家庭に授かる神酒を呑む事になったが実際は神田から出来た米を発酵させた濁酒である。
「あれ?景色がゆがむ……」
 僕の体は立ち上がろうとしたがそのまま倒れた。伯父はそれを見ると奥座敷にあるふすまを外し、厳重にしめ縄とお札で封印された木戸をあけると……鏡面に日の光が入らない用にお札を貼った和紙を剥いで行く。
「そいつを空けるのは一昨年かのぉ〜」
 祖父がしゃべると伯父も頷く。
「あの時はちゃんと戻れるかひやひやしましたよ……」
 亮介の服を脱がす伯母に布団をセットする従兄弟達、ご神刀でしめ縄と札をはぐと枕元に置く。
「本当に良太(従弟)の美しさにお父さんもお兄ちゃんも夢中で……」
 従姉の桜は顔を赤らめる。
「お前もそろそろじゃないか?」
 伯父は言うとカットジーンズとTシャツである彼女の息が荒くなりカットジーンズを躊躇無く脱ぐとショーツに明らかに男根の先端が押しのけていた。
「これを着なさい」
 褌と晒しに法被……十七歳の成熟しつつある少女が着る物ではないがこの村の少女らはある儀式を済ませるとフタナリとなるのだ。そして、村人や時には近くの街中まで若い男と交わる……。
「一番絞りは家長が絞る事になっている……今年からは涼一郎(従兄)がする」
 桜は既に別の部屋で褌と晒しを巻いてもらい法被を着ていた。亮介を布団の中に寝かすと二人は熱いキスをする……。
「お兄ちゃんのご神棒……入れてぇ。それからドピュ、ドピュしたいのぉお〜〜〜」
「桜、ずっと見ていた……」
 兄はそのまま桜を布団へと押し倒すと晒しを破り、豊満な胸が踊る。そして褌を引きちぎるように解くと彼はズボンを脱ぎ捨てて、肉棒を見せる。淫水による火傷は黒く、そこがまるで別の生き物の生殖器官に見えてしまう。涼一郎は舌で妹の二枚貝をなめると皮が無い肉棒に細い荒縄を結びつける。この縄の原料はサトイモの一種で茎を乾かした後に繊維を裂き、よって縄上にしていく。身を摩り下ろした物を性器に塗られると誰もが痒みで腰を振り、二枚貝や菊門を開く。茎にも痒み成分があり徐々に溶け出していく。
「いやなのぉぉぉ〜〜」
「じゃあ、これほしくないのか?お隣の遙ちゃんに……」
 桜は兄の肉棒をつかむと口に含む。
「親父がうめいていたなぁ……まずは下の口からだ!」
 強引に引き抜くとそのまま覆いかぶさり、桜の秘所に挿入する。
「ふぁ!いいぉ!いぉおおお!」
 それを見る両親と祖父、本来なら咎める立場だが今回は違う、これは神事……この村に生まれた者なら誰もが兄弟や両親と交わっている。
「良太は?」
「早速飛び出して行ったよ……この時間だと若奥様が羽を伸ばしているし」
 涼一郎は桜の胎内に男の精液を流し込み彼女の肉棒は尿道はまるで金魚の口のように開く。
「おにいちゃん。シコシコしごいて、ドピュ、ドピュしたいのぉあ〜〜」
 妹の淫声は兄である涼一郎の肉棒を硬くさせると抱え上げると上下に揺らし、桜はもう狂ったように兄にされるがままになっていた。
 数時間が経過して、桜の肉棒はびんびんになっていた。真っ赤にはれたク○ペ○スを締め付けていた縄を解き父親が木の桶を置くと結合したまま腰を下ろしゆっくり桜のク○ペ○スをしごくとドプっと言う音を立てて精液を出し、涼一郎は桜から肉棒を引き抜くと桶の中に吐き出していく。
「桜、よかったよ」
 この様な交わりは今夜はどの家もしている。そして終わればお裾分けという意味でほかの村人と交わる……。

 亮介が気が付いた時は深夜だった……灯篭の明かりに気が付き、起き上がると壁一面の魔鏡に映る自分を見て心臓が鳴る。目の瞳孔が濁った瞬間に体が変化する……腰が引き締まり尻が大きくなる。心臓音が高鳴ると同時にひらぺったい胸が膨らみ、垂れ下がっていた陰袋が体の奥へと飲み込まれた。髪も一気に腰まで伸びる。
「えっ、君は……」
 鏡に映っていた人物は微笑むとその中から出てくる……そして、キスをすると呆然とする自分が写っていた。

 さあ、行こう……神社へ…ヨリシロとして…

 亮介は側においてあった巫女装束に身を包む。伯父夫婦と祖父は言う。
「これがヨリシロとなる事だ……男と女の特徴を持つ……それがヨリシロの巫女だ」
 亮介は頷くと夜の帳が下りた村を歩く。


 続
魔鏡 2
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