――母さんをめちゃくちゃに犯りたい……
そうだ。ヒトだった頃はまだ童貞だった俺は、毎日5回はせんずって出してしまいながら、触手となって嫌がる女性を陵辱したいという歪んだ欲情を実現するため、こうして夢を実現したのだ、たぶん。
すでに干上がっていると思われるばあちゃんには何も感じなかったが、40代後半で女盛りの母さんは俺の格好の餌食だった。
俺はテレパシーで腹が減ったという意志を母さんに送った。極めてご都合主義だが、口は利けなくても家族にコミュニケーションすることは可能なようだった。そして母さんの方はおぞましい化け物に変身し、高度の知性があるとは思えない外見の俺に向かって普通に語り掛ける。
「おなかが空いたの、シンイチ。アンタ、一体何を食べるの?」
へへへ、それはね……
俺はあり得ないような敏捷さで瞬時に母さんの体に襲い掛かっていった。
「ぎゃあ〜っ!」
豚が絞め殺されるみたいな色気もくそもない悲鳴を上げようとする母さんの口を、俺の本体からいくらでも自由自在に伸びる触手の群れが塞ぎ、母さんは目を白黒させて苦しそうに呻く。
よし、いいぞ、この感触だ!俺は夢にまで見た女性を陵辱する歓びに突き動かされ、パンツルックだった母さんの着衣の下に侵入を開始した。それにしても触手と言うのは何と素晴らしいのだろう。相手の女性が服を着ていてもまるでお構いなしに、ちょっとした隙間からどんどん入り込むことが出来るのだ。
――やめなさい、シンイチ! アンタ、母さんに何しようって言うの?
その上テレパシーだか何だか知らないが、母さんと言葉を交わすことも出来るのだ。いくら何でも都合が良過ぎる気がしないでもないが、全ては俺が勝手な妄想によって変身したものだから仕方ない。
母さんは俺に食い殺されるとでも思ったか、恐怖で全身をガタガタと慄わせ必死で俺の触手の侵入を防ごうと苦闘しているが、まるで無駄だ。ヌラヌラした触手はツルツル滑って、いくら手で防ごうとしてもすり抜けてしまう上に、ゴムチューブのようにしなやかだが強靱で、口を一杯に塞ぐ気色悪いミミズの大群みたいな触手を噛み切ろうとしたって大変だ。
万一切られても単細胞生物みたいに後から後から新たな触手が生えて来るのだから、俺はもう無敵状態だった。
――さっき言っただろ、おなかがすいたって
――やめてえっっ!!
――ははは、母さんを食べたりはしないよ。俺は女性の快楽エネルギーを食べて生きるんだ
――何ですって!
俺が女性の快楽などと息子にあるまじき言葉を掛けたものだから、母さんは気持ち悪い触手にはいずり回られている熟れた体をゾクゾクとおののかせ始めたようだ。
何しろ体中に俺の分身のような触手を密着させているのだから、母さんが心ならずも興奮して心臓をドキドキさせたり、体をワナワナと慄わせたりする反応が全てお見通しなのである。
――ここが母さんのアソコだね。入らせてもらうよ
――シンイチ、いけません! アンタ、何てことを……ああ……
いけません、何て言われてもやめるわけはない。俺は触手達のコントロールタワーみたいになっている本体を、母さんのはいてた妙にえっちなスケスケパンツの中に入れると、ヒトだった頃は経験したことのない女性器の中に侵入を開始した。
自由に変形出来る本体はもちろんチンポの形にさせている。ヒト時代の俺の祖チンより二回りくらい大きめの上、刺激的にしてやろうと思ってイボイボを浮き出させてみたら、出産を経験して緩くなっていると思われる母さんのアソコにはちょうど良かったようで、ギュウッと濡れた粘膜が嬉しそうに絡み付いて来た。
――母さん、どうしてこんなイヤラシイパンツをはいてるの?
――ア、アンタには、関係ないでしょ……あ、イヤ、ダメっ!
――えへへへ〜。正直に言わないと、中でクネクネしてブルブル慄えちゃうぞ〜
もう大人のおもちゃも顔負けだ。
――し、刺激が欲しかったから……これはホントよ……も、もうそんなに動かないで、シンイチ
――父さんのためじゃないのかい?
――父さんは……関係ありません
さすがに少し驚いた俺は、浮気か?と思ったけど、それ以上せんさくはやめた。父さんは毎晩のように帰りが遅く、休日もめったに家にいない。仕事が忙しいらしいけど、ホントかどうかわかったもんじゃないと思っている。