薄暗い牢獄。
壁に灯ったいくつかの松明の火が揺らめき、牢獄内の隅々まで暗く照らし出す。
しかしその明るさは、壁に打ち付けられた鉄の枷に両手両足、そして尾を縛られたオレに、目の前で起きている光景を見せ付けるには十分の明るさだった。
目の前では3人の竜人が9人もの獣人によって犯されていた。
1人の竜人に3人の獣人が群がる。
3人の竜人は、いきり立った肉棒を咥えられ、獣人の肉棒を尻穴と口にぶち込まれ、苦悶と快楽のない交ぜになった表情を浮かべて呻いていた。
9人の獣人は、竜人を犯す快感に酔いしれ、恍惚の表情を浮かべている。
この行為が、かれこれ2時間は続いている。
目の前で犯されている3人の竜人は、オレの部下だった。
オレ達の部隊は偵察任務中、敵である獣人達に襲われてしまった。
交戦の最中、部下のほとんどが殺され、わずかに生き残ったオレを含めた4人は、捕虜としてこの牢獄に収監されてしまった。
本来なら情報を聞き出すために拷問を受けるのが捕虜の常なのだが、どうやらオレ達の部隊よりも先に襲われた部隊があったようで、奴等が知りたい情報はすべてそこから聞き出されてしまったらしい。
そのため、交渉の材料としての価値しかないオレ達は、その交渉が始まるまでの間、こうして敵兵の慰み者とされてしまっていた。
しかし、男に犯されるなど、オレ達からしてみれば拷問に等しいことだった。
捕まってから3日間。
当初は抵抗していた3人の部下も、今では抵抗する気力も体力もないのか、獣人達のされるがままになっている。
食事と寝る時間以外、部下達は入れ替わりで牢を訪れる獣人達によってボロボロにされてしまっていた。
少なくともこの3日間で、3桁に近い回数の絶頂を味わわされている。
もはや絶頂を迎えても肉棒からは何も出ず、ただ怒張した赤い肉棒が律動するだけだった。
何度も連続で絶頂を迎える苦しみは、男にとっては拷問も同然。
それが3日も続いては、常人ならば気が触れてもおかしくはない。
しかし兵士としての精神的な訓練をつんだ部下達は、正気を保ったままで獣人達に犯され続けていた。
一方オレはというと、こうして壁に縛られたまま3日間、1度も獣人達に犯されてはいなかった。
それどころか、1度の絶頂も迎えていない。
目の前で繰り広げられる酒池肉林の宴を前に、オレは自らを慰めることもできずにその光景を見続けなくてはならなかった。
これが獣人達がオレへの拷問として選んだ手法だった。
部下達が蹂躙されるのを見続け、浅ましくも肉棒を怒張させる隊長。
獣人達には嘲りの種としては十分だろう。
事実、時折獣人達からオレに向かって野次が飛んだ。
下卑た野次は、オレと、そして部下達の心を痛めつける。
しかし、それでもオレの肉棒はいきり立ち続け、先端からは糸を引く液体が滴り続けていた。
滴る液体は、オレの足元に形容ではないほどの水溜りを作っていた。
やがて1人の部下が、絶頂を迎えすぎたあまりに気絶してしまった。
そして、1人が気絶してから残りの2人が気絶するまでに、そう時間はかからなかった。
気絶した部下達を、それでも獣人達は犯し続けたが、反応がなくなったのが面白くないのか、程なくして犯す手を止めた。
だが、9人の獣人達はまだ遊び足りないようで、ぐったりとした部下達を部屋の脇に押しのけると、全員オレの前に集まってきた。
ニヤついた淫靡な表情で、オレの体を嘗め回すように眺め、野次を飛ばす。
キッと睨み付けるオレ。
しかし、手足を拘束され、肉棒をいきり立たせたオレが睨み付けたところで、相手をひるませる効果があるわけがなく、それどころか獣人達は声を上げて笑い始めた。
オレの心を屈辱感が満たす。
そんなオレを見て、獣人達は野次を飛ばし続けた。
淫靡な言葉でオレを責め立て、唾を吐きかける者さえいた。
オレは屈辱と怒りに震えたが、その意に反してオレの肉棒からは止めどなく透明な粘液が溢れ続ける。
そのことを指摘し、獣人達はさらに盛り上がった。
時折意識に反してピクンと肉棒が動いてしまうと、獣人達は大喜びでオレを嘲笑った。
その声と表情から逃れるように、オレは目蓋を堅く閉じ、歯を食いしばる。
すると突然、肉棒に鋭い衝撃が走った。
獣人のうちの誰かが、オレの肉棒を上からはたいたのだ。
この3日間、ただの1度も外からの刺激を受けておらず、しかし中からの刺激は受け続けていたオレの肉棒は、その刺激に敏感に反応してしまった。
はたかれた瞬間の刺激、上を向いていた肉棒が押し下げられて肉棒の付け根を圧迫する刺激、再び元に戻ろうとする反発する刺激、反動で腹に打ち付けられた刺激。
そのすべてが、通常ではありえないほどの衝撃となって体中を駆け巡った。
瞬間、頭の中が真っ白になり、刹那のあと、下腹部にこれまでに味わったことがないほどの快感が迸った。
9人の獣人達が見つめる中、3日間、溜まりに溜まった白濁液が、怒張した肉棒から迸る。
悲鳴にも似た声を上げ、白濁液を当たり構わず撒き散らすオレ。
肉棒は暴れ回り、白濁液を小便のように噴き出す。
その様子を見て、獣人達は腹を抱えて爆笑した。
しかし、今のオレは羞恥を感じるどころではなかった。
半端ではない量の白濁液は、オレを取り囲んでいた獣人達の体に降りかかり、その体毛を白く染め上げていった。
長い射精を終え、オレは精根尽き果ててうな垂れる。
徐々に遠のいていく意識に、嘲笑を続ける獣人達の声だけがいつまでも残った。