「ねぇ、もう帰ろうよ〜」
「まだ来たばっかりだろーが」
僕の言葉に、隣に立つ僕と同じ狼獣人の友人が取り合う素振りも見せずに言い放った。
満月の夜。
いわゆる、『草木も眠る丑三つ時』と言われている時間帯に、僕と友人の2人はある場所に来ていた。
そこは山の麓の林に建つ、1件の朽ち果てた大きな洋館。
外壁には蔦が張り付き、内部の壁はカビで薄汚れている。
床は共に汚れきっているうえに、腐食が進み、体重をかければ抜けてしまいそうだ。
吹き抜けになっているエントランスの天井には穴が開き、そこからわずかに星空が見えた。
窓ガラスは割れに割れ、1つとしてまともな物はないように思える。
当然、電気などはなく、窓からの月明かりと、僕と友人が手にした懐中電灯の明かりだけが、廃墟の内部を映し出している。
そう、僕達は俗に言う『肝試し』をしに、この廃墟に足を踏み入れた。
もう何年も前から廃墟として打ち捨てられていたこの場所は、以前から『出る』と言われ、少年達の格好の肝試しの場となっていた。
隣にいる友人以外の僕の友人達も、何人もここを訪れている。
そのたびに、『出た』だの『出なかった』だのといった情報が錯綜し、結局『出た』のか『出なかった』のかは分からない。
そこで、隣にいる僕の友人が、事の真相を確かめようと、嫌がる僕を半ば無理矢理連れてここを訪れたのだ。
「でも〜……」
「はは〜ん、お前ひょっとしてビビってんだろ?」
「だって……」
そこで僕は口ごもった。
以前、図書館で見た地元の新聞に、ここのことが書かれていた。
なんでも、昔ここで両親と3人の子供の計5人による一家心中があったらしい。
しかし、その心中で死んだのは3人の子供だけで、両親は死に切れずに生き残ってしまったのだそうだ。
そのあと、両親がどうなったのかは分からないが、ともかくここで3人の子供が死んだのは確からしい。
それ以来、ここではその子供達の霊が出ると言われている。
「やっぱり面白半分でこんなところに来ちゃまずいよ〜」
「面白くなかったら肝試しの意味がねーだろーがよ。
ほら、行くぞ」
怖がる僕の意見を流し、友人はズカズカと洋館の中を進んでいった。
「あ、待ってよ」
ここで1人取り残されたら余計に怖いので、僕は仕方なく友人のあとを追って、洋館の中を進んだ。
しばらくして、僕達はエントランスに戻ってきた。
2階建ての洋館の内部をひとしきり探索し終えたが、結局噂の子供達の霊を見ることはなかった。
「なんだ、やっぱりなんにも出ねーじゃん」
拍子抜けした様子で言う友人。
「出なくていいよ。
ねぇ、それより早く帰ろうよ〜」
「そーだな。 出ないんだったら、こんなとこにいても…………」
ふと、友人の言葉が途切れた。
それまでのつまらなさそうな表情が一変し、驚愕した表情にかわっている。
そして、僕の後ろを指差し、しきりに口をパクパクさせていた。
「ちょっ! そういう冗談やめてよ!!」
僕は怒って言ったが、しかし友人は表情を変えず、僕の後ろを指差したまま首を横に振った。
何か嫌な予感がする。
「ちょっと……」
そう言いかけた時、不意に背中に寒気を感じた。
その寒気に、耳の先から爪先までの毛が総毛立つ。
顔が引きつり、心臓がバクバクと脈打っているのが自分でも分かる。
僕はゆっくりと後ろを振り返った。
「ッ!!!」
後ろを振り返った瞬間、僕は悲鳴すら上げる間もなく、その場に硬直した。
エントランスの中央付近に青白い影が立っている。
影は、僕達と同年代と思われる13〜4歳くらいの年齢で、獅子の少年の姿をしていた。
青白い少年の影の輪郭は、はっきりしているようなぼやけているような印象だが、その顔には、やけにギラついて見える赤い瞳が光っていた。
その様相から、明らかに人間ではないことが即座に理解できた。
少年の影は、こちらに向き合ったまま、無表情でジッとこちらを見据えている。
「う、うわあああぁぁぁぁぁ!!!」
僕の後ろにいた友人が、突如悲鳴を上げた。
その声が徐々に遠ざかっていく。
どうやら洋館から逃げ出してしまったようだ。
しかし、僕はその場に立ち尽くしたまま、微動だにすることができない。
少年の影の赤い瞳に見据えられ、僕も少年の影の瞳を見据えたまま、短い静寂が流れる。
やがて、その静寂を破り、少年の影が頭に直接響くような声で話しかけてきた。
(置いてかれちゃったね)
僕はまさか話しかけられるとは思ってもおらず、何も返答することができない。
少年の影はなおも続ける。
(最近、多いんだよ。
キミ達みたいにここに肝試しに来る人間が。
別にボク達に害はないから、そのまま放っておいてるけどね)
「ボク……達……?」
少年の影の言葉に呟く僕。
途端に僕の頭に、図書館で見た新聞の記事が浮かぶ。
だが、それよりも早く、少年の影が僕の答えに答えた。
(そう、ボク達。 ボクと弟達だよ。
ほら、2人ともキミの後ろにいるだろ?)
そう言われ、僕はおそるおそる後ろを振り向く。
するとそこには、11〜2歳と思われる獅子の少年の影と、8〜9歳と思われる獅子の少年の影がこちらを見ていた。
11〜2歳くらいの少年の影は黄色い瞳を、8〜9歳くらいの少年の影は緑色の瞳を、妖しく光らせている。
2人はニヤリと笑うと、僕の横をすり抜け、兄である赤目の少年の影の方に向かって、滑るように歩いていった。
僕の視線が再び赤目の少年に移ると、赤目の少年が話しかけてきた。
(けど、ボク等も結構うんざりしてるんだよ。
こう何度もボク等の家に勝手に入られるとさ。
簡単に言えば、イライラしてる、ストレスがたまってるのさ。
だから……)
そこまで言うと、赤目の少年は、滑るような足取りでこちらに近寄ってきた。
(逃げ遅れたキミに、少し『お仕置き』をしたいと思ってるんだ)
そう言ってニヤリと口元をゆがめる赤目の少年に、僕は恐怖心をあおられた。
体が小刻みに震える。
それを見とめた黄目の少年が、バカにした口調で言った。
(あれ? この兄ちゃんブルっちゃってるじゃん、ダッセー!)
それを受けて、緑目の少年も真似して言う。
(ダッセー! ダッセー!)
そんな罵声を浴びながらも、僕は恐怖で動くことができない。
赤目の少年は、恐怖で動けない僕を見て、
(そんなに怖がらなくてもいいよ。
何も捕って食おうっていうんじゃないんだ。
そもそも、ボク等はキミに直接触れることはできないんだしね)
と言って、僕の体に手を伸ばした。
その言葉通り、赤目の少年の手は、なんの感触もなく僕の体をすり抜けた。
赤目の少年は、僕の体から手を抜き放ち、再びニヤリと笑って言う。
(けど、触れることはできないけど、こういうことはできるんだよ)
そう言われた刹那、僕の体が奇妙な浮遊感に包まれた。
「うわぁっ!!!」
突然のことに声を上げ、手をバタつかせる僕。
下を見れば、僕の体が床から10p程度浮き上がっていた。
(驚いたでしょ?
さぁ、じゃあこのままボクの部屋まで行こうか。
そこでたっぷり『お仕置き』してあげるから。
ふふふ……)
声を漏らして笑いながら、赤目の少年はエントランスから伸びている階段を滑るように登っていく。
その途端、
「うわっ!!」
グンッと引っ張られるように、僕の体も床から浮いたまま、赤目の少年の後ろをついて、階段を登っていった。
そんな僕の横を、黄目の少年と緑目の少年がニヤニヤしながらついてくる。
しばらくして、2階にある1つの部屋の前に着いた。
そこは先程僕と友人が探索した部屋で、ドアは外れており、中にベッドと机が1つずつ置かれていた部屋だった。
(ここがボクの部屋だよ。
さっきここにも入ってたよね?)
笑いながら問いかける赤目の少年。
しかし、僕はいまだ恐怖心に囚われ、答えることができない。
赤目の少年は笑みを浮かべたまま、僕を連れて部屋の中に入る。
部屋の中心ほどまで連れてこられた僕を取り囲むように、僕の目の前に赤目の少年、左後ろに黄目の少年、右後ろに緑目の少年が立った。
(さてと、じゃあボクの部屋に着いたところで、早速『お仕置き』しようかな?)
(覚悟はいいかい? 兄ちゃん)
(『お仕置き』! 『お仕置き』!)
3人の兄弟に口々に言われ、僕は宙に浮いたまま身をすくませる。
そこで僕は、恐怖心を拭えぬままだったが、なんとか口を開いて訪ねた。
「な、何をするの……?」
恐怖に震える声で尋ねる僕に、赤目の少年は、
(ふふふ、ボク等が言う『お仕置き』っていうのは……)
そこまで言うと、こちらに向かって手をかざした。
その途端、それまで自由に動かせていた僕の手足が、まったく動かなくなってしまった。
それどころか、僕の意思に関係なく、両手が頭上に掲げられ、足の爪先がピンと伸ばされる。
「なっ!? え!? あ!?」
僕はパニックになり、意味不明な声を上げる。
(ボク等の言う『お仕置き』っていうのは、こういうことさ)
再び赤目の少年が繰り返すと、今度は勝手に僕の着ている服が動き始めた。
「!?」
もはや声もない僕は、パニック状態のまま、その光景を見つめていた。
服は勝手に上にずり上がり、そのまま勢いよく僕の体から脱げてしまった。
脱げた服は、床に落ちずに宙に漂っている。
次いで、靴と靴下も同様に脱がされ、そして、ズボンまでもがあっという間に脱がされてしまった。
「な、何を……!?」
下着1枚の姿にされてしまった僕が、慌てて言う。
しかし、少年達は薄笑いを浮かべたまま、何も答えようとはしない。
そして、僕の下着がゆっくりと動き出した。
「!! や、やだっ! やめて!!」
ことを察して、僕が声を上げるが、下着の動きは止まらない。
必死で体を動かそうとしても、指1本ピクリとも動かせず。
僕の抵抗もむなしく、下着は僕の体から引き剥がされてしまった。
外気にさらされる僕の下半身。
その中心では、恐怖のためか、縮こまってしまったペニスが、下着を脱がされた反動で揺れていた。
(ふふふ、こんなに縮こまっちゃって、かわいいね)
僕のペニスを見て、赤目の少年が言う。
その言葉につられるように、黄目の少年、緑目の少年も僕の前に進み出て、僕のペニスを覗き込んだ。
(ホントだ、縮こまってら。
これじゃ、オレのよりもちっちぇえな)
(ちっちぇえ! ちっちぇえ!)
(しかも、剥けてねーし)
(剥けてねー! 剥けてねー!)
僕よりも明らかに年下の少年2人に罵倒され、僕は顔を赤くする。
(そうだね。 けど、大きくしてみたらどうなるんだろうね?)
赤目の少年はそう言うと、かざした手を僕のペニスに向けた。
すると、
「うっ!?」
僕のペニスを、まるで誰かの手が揉みしだいているかのような感触が襲った。
驚いてペニスを見ても、そこに手などはなく、しかし、ペニスは僕の意思とは無関係に動いている。
ひとりでに動き回る自分のペニスから、微妙な快感が脳に伝わってくる。
その快感は段々と強まっていき、徐々にペニスが膨らんでくるのが分かった。
硬度を増し、肥大化しつつあるペニスは、見えない手で扱かれているかのように、亀頭を覆う包皮が前後にゆるゆると動いている。
「ふぅ…ふぅ……」
短く、小さな息を吐き出しながら、その様子を見続ける僕。
刺激を受け始めてから10数秒後、僕のペニスは限界まで勃起した。
それと同時に、ペニスが受けていた刺激も止まる。
見えない何かから解放された僕のペニスは、ペニスの先端からピンク色の亀頭の先端が少し覗いているだけで、亀頭の大半は包皮に包まれている。
(それ以上剥けるのか?
ちょっと、試してみよ)
僕の横まできた黄目の少年は、そう言って僕のペニスに手をかざした。
すると、先程と同じようにペニスに触れられている感触が伝わり、包皮がゆっくりと根元に向かって後退を始めた。
包皮が徐々に太くなっていく亀頭に引っかかり、亀頭を刺激が襲う。
「あぁ…っ!」
(おお、剥ける剥ける!)
嬉々とした様子で、剥けていく様子を眺める黄目の少年。
やがて、僕のペニスは黄目の少年の見えない力によって、完全に剥かれてしまった。
ピンク色の亀頭が完全に姿を現す。
(ふふふ、キレイなピンク色だね)
僕の亀頭を見た赤目の少年が、近寄ってくる。
そして、赤目の少年が再び僕に手をかざすと、僕の体はグラリと傾き、赤目の少年の方に尻を向け、膝を曲げた体勢、つまり赤ん坊のおしめを変える時のような体勢で、宙に固定されてしまった。
赤目の少年は、僕のペニスに向かって手をかざすと、僕のペニスに刺激を与え始めた。
まるでオナニーをしているかのように包皮が前後に動き、亀頭が包皮に隠され、再び現れ、を繰り返す。
「あ…やぁ……!」
僕は刺激に喘ぐ。
(兄ちゃんが竿ならオレはこっちだ)
僕が赤目の少年に刺激される様を見ていた黄目の少年は、そう言うと僕の頭の後ろに立ち、僕のペニスに向かって手をかざした。
「ひっ!」
突然伝わった睾丸への刺激に、僕は声を上げた。
陰嚢の中で、睾丸が右へ左へと動き回る。
それは赤目の少年が与えている竿への刺激と相まって、より強い刺激を僕に与えた。
(そこはデリケートな部分なんだから、あんまり強く刺激するなよ?)
(へへ、分かってるって。
ちょっと転がしてやってるだけさ)
赤目の少年の言葉に、黄目の少年が答える。
そして、黄目の少年は、それまで黙って様子を見ていた緑目の少年に向かって言う。
(おい、お前もなんかしてやれよ)
それに対し、緑目の少年は、
(やるー! やるー!)
と答え、赤目の少年の横に立ち、僕に向かって手をかざした。
(それじゃー……ここ!!)
緑目の少年がそう言った瞬間、
「ぎゃっう!!!」
肛門に突然走った強烈な痛みに、僕は悲鳴を上げてしまった。
目は見開き涙が溢れ、口は大きく開き、全身が痙攣する。
(おいおい、そんなに勢いよくやっちゃダメだ。
もっと優しくやってやらないと)
赤目の少年が、僕の状態を見て、緑目の少年に注意する。
しかし、緑目の少年は、
(え〜? でも、こっちの方がおもしろいじゃん)
と、抗議の声を上げ、さらに僕の肛門を陵辱する。
「ぎ…ぐぐ!!」
肛門に押し込まれる違和感と激痛に、僕は歯を食いしばって耐える。
(やめろって! この兄ちゃんのケツが裂けちまうぞ!)
今度は黄目の少年が注意をうながす。
すると、緑目の少年は渋々といった様子だったが、
(う〜……じゃあ、これくらいかな〜?)
と言って、力を緩めた。
同時に、僕の肛門を襲っていた激痛は和らぎ、僕は安堵の溜め息と共に息を切らせる。
とはいえ、肛門に入り込んだ異物感はまだ残っている。
(大丈夫かい?)
赤目の少年が、心配そうな様子で、息を切らせている僕に声をかけてきた。
僕が力なくコクリとうなずくと、赤目の少年は安心したように微笑み、
(それじゃあ、お詫びに気持ちいいことしてあげるよ)
そう言って、僕のペニスにかざした手を近づけた。
と、それまでそれほど早くないスピードで扱かれていたペニスが、急に凄まじいスピードで扱かれ始めた。
「あひっ!? あぁぁやぁぁぁ!!」
ペニスを襲った強烈な刺激に、僕は大声で喘ぎ始めてしまう。
見れば、手で扱くのとは比べ物にならないくらいのスピードで、包皮が動いている。
(お、それじゃ、オレも)
頭の後ろで、黄目の少年の声が聞こえたかと思うと、今度は陰嚢の中の睾丸が凄まじい勢いで転がされ始める。
「ひぃぃあああ!!」
再び僕は喘ぎ声を迸らせた。
(ボクもボクも〜!)
続いて緑目の少年が楽しげな口調で言うと、肛門に強烈な違和感が走った。
「んぎぃぃぃ!!」
何かが高速で肛門に出し入れされている、そんな感覚が肛門を通して全身に響く。
高速で扱かれるペニスからは先走りが溢れたのか、クチュクチュクチュと、間断なく濡れた音が響き、同様に肛門からはグポグポグポと、空気が漏れる音が間断なく聞こえてくる。
朽ち果てた室内には、その2つの音と、僕が上げる悲鳴にも似た喘ぎ声だけが響き渡っていた。
僕は快感と違和感がない交ぜになった感覚を味わい、全身を震わせる。
しかし、どちらかといえば肛門に感じる違和感が快感に勝っていたために、僕は絶頂まで上り詰めることはできなかった。
だが、その違和感も、慣れていくうちに次第に快感に変わり始める。
そうなると、そのあとは早かった。
「ひあぁぁああ!! イ、くっ! ィ…っちゃうぅぅ! いああああぁぁぁ!!!」
体を宙に固定されたまま、僕は動かない体を震わせ、これまでの生涯で感じたこともないような快感と共に果てた。
ブビューッと音でも聞こえそうな勢いで発射された最初の精液は、僕の頭上を越え、黄目の少年の体をすり抜けてドアの向こうまで届き、次いで発射された精液は僕の顔に、そのあとの精液はペニスの先端と僕の顔の間をくまなく白く染めていった。
「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ……」
荒く息をする僕。
(ふふふ、すごくたくさん出たね)
赤目の少年がそう言うと、ペニスと睾丸、肛門を襲っていた刺激が止まった。
(すげー飛んだな。 オレの体をすり抜けていきやがった)
黄目の少年が、精液がすり抜けた胸の部分をさすりながら言う。
(でもまだ元気―!)
言って、緑目の少年が指差す。
そこには射精してもまだ萎えていない、僕のペニスがあった。
ピクンピクンと律動する僕のペニスの先端からは、トロリと精液の残りが滴っている。
いまだ勃起を続ける僕のペニスを見た赤目の少年が言う。
(そうだね。 だから、もっともっとやってあげよう。
キミが満足して、そして『もうやめて』と懇願しても)
「……?」
ようやく息が整った僕の耳に、その言葉が引っかかる。
そして、僕が言葉の意味を尋ねようと口を開いた、まさにその瞬間、
「!? あひぅあぁぁぁぁ!?」
再びペニスが高速で扱かれ始めた。
それと同時に、睾丸と肛門にも刺激が走る。
(射精後に刺激を与えられると辛いのは知ってるだろ?)
悲鳴を上げる僕に向かって、尋ねるように赤目の少年が言う。
(ただ射精させただけじゃ、それはただ気持ちいいだけ。
とても『お仕置き』とは言えない。
だから、こうして射精後も刺激を与え続けることが……)
「うわあああ!! やっ! やめっ、てぇぇ! やめてぇぇぇぇ!!!」
(ボク等の『お仕置き』なのさ)
そう言って、赤目の少年は口元をゆがめた。
(朝までずっと続くぜ、この『お仕置き』は)
黄目の少年もニヤリと笑い、耳元で囁くように言う。
(『お仕置き』! 『お仕置き』!)
嬉々とした口調で緑目の少年も。
僕はペニスを苛む苦痛にも似た刺激に、身悶え、涙を流し、そして刺激を与え続ける3人に向かって懇願した。
「やっ! やめて!! 許してぇぇぇ!!!」
しかし、赤目の少年は残酷に微笑み、首を横に振って答えた。
(さぁ、ここからが本当の『お仕置き』だよ。 ふふふ……)
「いやああああああ!!!」
その後、僕の悲鳴と3人の少年の幽霊の笑い声は、朝まで廃墟に木霊した。