「ツルさん、ツルさん」

ある晴れた日の昼下がり。

風のそよぐ草原を歩く1羽のツルを呼び掛ける声がありました。

呼ばれたツルは首を巡らせ、声の出所を探します。

すると、視線の先に、1匹のキツネが姿を現しました。

どうやら声の主はキツネだったようです。

「おや、キツネさん」

ツルはキツネの姿を確認すると、そちらの方へと歩み寄っていきました。

そして、キツネの間近まで行くと尋ねました。

「何かご用ですか?」

「いえね、こんなにお天気のいい日だから、一緒にお昼ご飯でも、と思いましてね」

キツネが朗らかに答えると、ツルは快く誘いを受けました。

「ええ、いいですよ。

 それでは私は何か食べる物を持ってきますので……」

「ああ、ちょっと待ってください」

そう言って食べ物を取りにいこうとするツルを、キツネが制します。

「お昼ご飯なら僕が用意しますよ。

 誘ったのはこちらですから、それぐらいはしないと」

「いいのですか?」

「構いませんよ」

「それでは、お言葉に甘えて」

こうして2人はキツネの家へと向かうことになりました。

 

 

森に程近い草原の一角に、キツネの家はありました。

家の前には木でできたテーブルとイスがあり、テーブルにはテーブルクロスが敷かれています。

「では、すぐに料理を持ってきますので、そこに腰かけて待っていてくださいな」

キツネはそう言うと、家の中へと入っていきました。

ツルは、キツネに言われたとおりにテーブルの脇にある、切り株でできたイスへと腰かけました。

ツルの前に据えられているテーブルの上には、フォークやナイフといった食器の入った小さなカゴがあり、キツネが戻ってくるまでの間、ツルは2人分の食器を、キレイにテーブルの上に並べていました。

ツルが食器を並べ終えると、程なくして、キツネが料理を持って戻ってきました。

戻ってきたキツネの手には、湯気のたったスープ皿が握られています。

キツネは、テーブルの前までくると、キレイに並べられた食器を見て言いました。

「おや、わざわざすみません。

 最初に僕が並べておけばよかったですね」

「いえいえ、お昼をご馳走になるのですから、これぐらいはさせていただかないと。

 ああ、それにしてもいい匂いだ」

ツルはキツネの手にしたスープ皿から匂い立つ湯気を吸い込むと言いました。

それを聞いたキツネは満足そうに笑うと、

「僕の特製スープです。 味は保証しますよ」

と言い、ツルの目の前にスープ皿を置き、自分もツルの向かいのイスに腰掛けました。

「それでは、どうぞ召し上がれ」

「では遠慮なく。 いただきます」

キツネの薦めに、ツルは答えてスプーンでスープを一すくい。

そして長いクチバシの横からスプーンを口の中に入れ、ゴクリと一口飲み下し、

「……ああ、おいしい!」

予想以上のスープのおいしさに、ツルは思わず感嘆の声を漏らしました。

「とてもおいしいです、キツネさん」

そう言って、ツルはどんどんスープをスプーンですくっては飲んでいきます。

キツネはというと、ツルがスープを飲む様子を眺めて微笑み、自分はスープに手をつけようとはしません。

キツネがスープに手をつけていないことに気付いたツルが、キツネに尋ねます。

「おや? あなたは飲まないのですか、キツネさん?」

「ええ、ちょっと僕は……それよりも、どうです、僕の特製スープは?」

キツネは答えをはぐらかすように、ツルに聞き返します。

「とてもおいしいですよ。

 普通のスープとは少し違った、変わった、それでいてとてもよい香りがします。

 隠し味に何か入れたのですか?」

「ええ、入れましたよ」

「やっぱり! それで、何を?」

「痺れ薬を少々」

「……えっ?」

言われたことを理解できずに、ツルは思わず声を上げました。

そして次の瞬間。

「うっ!?」

ツルが呻き声を発し、手にしていたスプーンをテーブルに落としてしまいました。

その直後、ツルはテーブルの上の物を薙ぎ倒しながら、前のめりにテーブルに突っ伏し、プルプルと体を震わせ始めます。

それを見たキツネは、今までとは打って変わった酷薄な笑みを浮かべ、テーブルに伏しているツルを見下ろしながら言いました。

「どうです? 痺れ薬のお味は?

 なかなかの美味だったでしょう?」

ツルは痺れた体を動かそうと必死ですが、かろうじて動くのは指先程度で、テーブルから起き上がることができません。

そんなツルにキツネは近付き、テーブルの上に伏したツルの上体を起こして、イスの背もたれへともたれかけさせました。

ツルは目だけをキツネへと向け、満足に動かすことのできないクチバシをパクパクと動かそうとしています。

「『なんでこんなことをするのか』、とでも言いたそうな目ですね。

 ……そうですね……『暇だったから』、とでも言うべきでしょうかね」

ツルの言いたいことを察したキツネが口の端を歪めて言います。

それを聞いたツルは、衝撃を受けたように目を見開き、そしてキツネを睨みつけました。

「おっと、そんなに恐い目で見ないでくださいよ、冗談なんですから。

 と言っても、どんなに睨みつけたって体が動かないんじゃ意味ないですけどね。

 ……理由はね、コレなんですよ」

そう言うとキツネはおもむろに自らの股間に手を伸ばしました。

「ここのところ、溜まってるんですよ、ココにね。

 1人でするのもいいんですが、それでは刺激が足りないと思ったんです。

 そこでツルさんに付き合ってもらおうかと思いましてね。

 こんな舞台を用意したんですよ」

説明するうちにも、キツネの股間は膨らみ始め、ズボンの中のイチモツは、いまやテントを張ったようにズボンを押し上げています。

それを見たツルは、怯えた目をキツネに向けます。

「ふふふ……そんな目をしても無駄ですよ。

 だって僕のココは、もう治まりがつかないんですから」

ツルを絶望に落とすように言い放つと、キツネは股間を弄るのをやめ、ズボンから器用にいきり立ったイチモツだけを取り出し、ツルに見せつけました。

「…うぅぅ……!」

ツルは声にならない声を上げ、恐怖に目を見開きます。

そんなツルを気にした様子もなく、いささか息を荒げたキツネは、いきりたったイチモツを見せつけるようにツルへと近付いていきました。

「さぁ、ではスープのあとは僕のイチモツを味わっていただきましょうか」

ふざけた口調でキツネは言い、ほとんど動かすことのできないツルの長いクチバシを両手で無理矢理上下に開かせると、横からその隙間に自らのイチモツを押し込みました。

そして両手を離し、クチバシを閉じさせると、腰を前後に動かし始めました。

「んぅぅ!」

口の中をイチモツで蹂躙され、ツルが呻きます。

ツルの口の中では、熱く硬くなったキツネのイチモツが暴れ回り、ツルの舌を、頬の粘膜を、上アゴを擦り、しょっぱい粘液を擦り付けています。

「あぁ……いい具合ですね、ツルさん。

 温かくて、柔らかくて、とてもいいですよ。

 あ、そうそう、できないとは思いますが、そのまま僕のイチモツを食いちぎろうなんてしないでくださいね。

 そうなったら……」

キツネはテーブルの上に手を伸ばし、銀色に光るナイフを手に取ると、それをツルの目の前でちらつかせ、

「どうなるか、分かってますよね?」

と言って、ニヤリと笑いました。

それを見て、ツルは悔しそうに目をつむります。

その表情はキツネの嗜虐心をくすぐり、キツネはさらに速く腰を動かし始めました。

「んげぅ!!」

突然、乱暴になったキツネの動きに、ツルは大きな呻き声を上げます。

クチバシの横からの挿入のため、ノドの奥を突かれてえづくことはありませんでしたが、それでも苦しいことに変わりありません。

しかし、そんなツルの苦しみをよそに、キツネはどんどんと絶頂へと登りつめていきます。

「んふぅ……そろそろイってしまいそうですよ、ツルさん。

 では今度は僕の玉に詰まった白濁のスープを飲んでいただきましょう……」

台詞染みたことを言いつつ、キツネの動きは一層速くなります。

そしてその数秒後。

「んっ…あ!!!」

「!!!」

短い呻きと共に、キツネが絶頂に達しました。

熱く、苦い粘液がツルの口に注ぎ込まれましたが、ツルはそれを飲み込むことを拒み、キツネがいまだに萎えていないイチモツをツルの口から抜き去ると、飲み込まれなかったキツネの精液がクチバシの端からダラリとこぼれました。

「おや? 僕の白濁スープはお口に合わなかったようですね。

 それでは、今度はこちらの口で味わってもらいましょうか」

そう言ってキツネは、身動きの取れないツルを地面にうつ伏せに押し倒したあと、ズボンと下着を乱暴に脱がし、ツルの腰を高く浮かせました。

キツネの前に尻を突き出すかたちで顕わになったツルの下半身は、微妙に反応を見せており、羽毛に覆われた前の割れ目からは、赤く細いイチモツが、半分程顔を覗かせていました。

「僕のをしゃぶって感じてしまったんですか?

 見かけによらず淫乱なんですね、ツルさんは」

言葉で責めるキツネに、地面に倒れ伏したツルはなんの反応も見せません。

しかし、キツネが赤いイチモツが飛び出した割れ目のさらに後ろの割れ目に指を這わせると、ツルの体がピクンッと小さく跳ねました。

それを見たキツネは、自らのイチモツにまとわりついている粘液を指ですくうと、それをツルの肛門に塗りたくり、そのまま指を1本、肛門の内部へと挿入しました。

「ふっ!」

指の挿入と同時に、ツルの口からは小さな吐息が漏れました。

キツネはツルの直腸内で指を縦横に動かし、内部を押し広げます。

やがて、2本、3本と指の数を増やし、ある程度内部が拡張すると、すべての指を抜き去りました。

「さて、ではそろそろメインディッシュを召し上がってもらいましょうかね」

そう言うが早いか、キツネはいきり立ったままのイチモツの先端を、拡張されたツルの肛門へと押し付けました。

そして、ゆっくりと腰を突き出し、徐々に徐々にイチモツをツルの肛門内へと押し込んでいきました。

「かっ…はぁ……!!」

秘部に走る痛みに、ツルが荒く息を吐き出します。

「辛そうですね、ツルさん。

 でもそのうち慣れますよ、きっと」

根拠のない勝手なことを言いつつ、キツネはゆっくりと腰を動かし始めました。

ヌメリけのある柔らかいツルの直腸壁が、キツネの硬いイチモツを包み、締め付けます。

キツネはその快感に酔いしれました。

「ああ……とてもいいですよ、ツルさん。

 僕のイチモツがあなたの中で溶けてしまいそうですよ……」

「…くっ…ふっぅ……!」

しかし、キツネには快感であっても、ツルにとっては苦痛でしかありません。

キツネのイチモツはさほど大きくはありませんでしたが、肛門は滅多に痛みを感じるような部位ではないので、排泄感を伴うその苦痛は、ツルにとっては未知の苦痛と言ってもいいものでした。

それを証明するかのように、先程までは股間の割れ目から顔を覗かせていたイチモツも、今はすっかり割れ目の中に納まってしまっています。

そんなツルの苦痛を知ってか知らずか、キツネは射精へ向けて最後のスパートをかけます。

パンッパンッパンッと、肉体と肉体がぶつかるリズミカルな音が響き、やがて……

「うっく…! イきますよ、ツルさん……!! しっかり味わってくださいね……!!!」

息を荒げてそう言うと、キツネは全身を痙攣させ、2度目の射精をツルの直腸内で果たしました。

「…ぅぅ…!」

ツルは自分の中にキツネの精液が注ぎ込まれるのを感じ、屈辱と恥辱に目をつむり、呻きました。

そんなツルを見下ろしながら、キツネは冷酷な宣言をします。

「ふぅ……とてもよかったですよ、ツルさん。

 おかげでスッキリできました。

 でも、薬の効果が切れるまではまだ時間があるので、それまでは付き合ってもらいましょうかね」

 

 

このあと、薬が切れるまでの数時間に渡り、ツルはキツネに陵辱され続け、薬が切れると同時に、ツルは逃げるようにしてキツネの家を離れていきました。

 

 

数日後。

「キツネさん、キツネさん」

ある晴れた日の昼下がり。

風のそよぐ草原を歩く1匹のキツネを呼び掛ける声がありました。

呼ばれたキツネは首を巡らせ、声の出所を探します。

すると、視線の先に、1羽のツルが姿を現しました。

どうやら声の主は、『あの時』のツルだったようです。

「おや、ツルさん……」

キツネはツルの姿を確認すると、後ろめたい気持ちを感じつつ、何より『あの時』の復讐を警戒しつつ、そちらの方へと歩み寄っていきました。

そして、慎重にツルの間近まで行くと尋ねました。

「……何かご用ですか?」

「いえね、こんなにお天気のいい日だから、一緒にお昼ご飯でも、と思いましてね」

ツルが朗らかに答えると、キツネは警戒しながらも誘いを受けました。

「……ええ、いいですよ。

 それでは僕は何か食べる物を持ってきますので……」

「ああ、ちょっと待ってください」

そう言って食べ物を取りにいこうとするキツネを、ツルが制します。

「お昼ご飯なら私が用意しますよ。

 誘ったのはこちらですから、それぐらいはしないと」

「しかし……」

「私はね、あの時の仲直りがしたいのですよ」

「…………」

「ですから、今回のお昼のお誘いは、仲直りの証なんです。

 どうか来ていただけないでしょうか?」

「……分かりました」

キツネは、内心ではツルの言葉を信じていたわけではありませんが、ここまで誘われているのに断るのは気が引けたので、警戒しつつもツルの家へと向かうことにしました。

 

 

湖に程近い草原の一角に、ツルの家はありました。

家の前には、キツネの家同様、木でできたテーブルと切り株のイスがあり、テーブルにはテーブルクロスが敷かれています。

「では、料理を持ってきますので、そこに腰かけて待っていてくださいな」

ツルはそう言うと、家の中へと入っていきました。

キツネは、ツルに言われたとおりにテーブルの脇にあるイスへと腰かけましたが、『あの時』の復讐を警戒して、周囲に異常がないか探し始めました。

テーブルの上には食器がキレイに並べられ、どこにも異常は見当たりません。

テーブルクロスに隠れたテーブルの下を覗いてみても、そこには何もありません。

周囲を見回してみても、辺りには何も、誰もいません。

「おまたせしました」

そうこうして辺りの異常を探っているうち、ツルが家から湯気の立つスープの入った鍋を持って出てきました。

ツルはスープ皿をキツネと自分の席に置くと、そこにスープを注ぎ、自らもイスに腰掛けました。

キツネは自分の目の前に置かれたスープをまじまじと見つめ、数日前に自分のしたことを思い出し、警戒の色を強めます。

それを察したのか、ツルは、

「では、いただきましょうか」

と言うと、スプーンを手に取り、自分の前に置かれたスープを一すくい。

長いクチバシの横からスプーンを口の中に入れ、薬など入っていないと言わんばかりにゴクリと一口飲み下し、

「……うん、我ながらいい味が出ている」

満足そうに呟きました。

それを見たキツネは、スープに異常はないと判断し、

「では、僕もいただきます」

同じようにスプーンでスープをすくい、一口スープを飲みました。

「ああ、おいしい」

「でしょう? おかわりはありますから、どんどん召し上がってくださいね」

ツルはそう言うと、スープをすくっては次々と口に運びます。

キツネも安心したのか、警戒を解いて、どんどんスープを飲んでいきました。

やがて双方のスープ皿が空になった頃、ツルがキツネに尋ねました。

「お味はどうでしたか、キツネさん?」

「ええ、とってもおいしかったですよ」

「それはそうでしょうね」

「……?」

「だって、隠し味にあなたが入れた物と同じ物を入れてあるんですから」

「えっ!? ……うっ!?」

キツネは小さく呻くと、そのままテーブルの上の物を薙ぎ倒しながら、テーブルに突っ伏してしまいました。

ツルを見上げるキツネの目には、疑問の色が浮かびます。

それを察したツルが、キツネの体をテーブルから引き起こしながら説明しました。

「なぜ、私もスープを飲んだのに自分だけが痺れているのか、とでも聞きたそうな目ですね。

 ……それはね、あなたのお皿の内側にだけ、痺れ薬を塗っておいたからですよ。

 スープを注げば、内側の薬が溶け出し、スープと混ざるという寸法です」

キツネは内心歯噛みして、悔しげな目でツルを睨み付けますが、ツルはそれをまったく無視して、

「さて……では、この間の仕返しをさせてもらいましょうかね、キツネさん?」

クチバシをニッとゆがめ、キツネの服を乱暴に脱がし始めました。

動けないキツネはツルにされるがまま、程なくして全裸にされてしまいました。

「いい格好ですね、キツネさん。

 どうです? 抵抗もできずにいいように扱われるのは?

 少しはこの間の私の気持ちが分かりましたか?」

「む……ぅ…」

「でもね、キツネさん。 あなたは私にもっとひどいことをしましたよね?

 だから私もあなたに同じようなひどい目にあってもらいたいんですよ」

そう言うと、ツルは自らも全裸になり、股間の割れ目から赤いイチモツを引きずり出してキツネの目の前に突き付けました。

そして、両手で堅く閉じられたキツネの口をこじ開け、

「さあ、どうぞお召し上がりください」

ダラリと垂れ下がったイチモツを、無理矢理キツネの口に押し込みました。

「ああ、温かくてヌルヌルとしていて、とても気持ちいいですよ、キツネさん」

ツルはうっとりとした表情を浮かべ、腰を振り始めます。

「ぐ…げぅ…!」

キツネの口内では、ツルのイチモツが次第に大きく、硬くなっていき、キツネは息苦しさを覚えましたが、満足に口を動かすことすらできないため、ソレを吐き出すこともできません。

「どうです? 苦しいですか?

 少し薬を多めにしておいたので、口を動かすことも難しいでしょうから吐き出すこともできないでしょう?

 当然、噛み切ろうなんてマネもできないでしょうねぇ、ふふふ……」

ツルは邪悪とも言える笑みを浮かべ、息苦しさに涙目になっているキツネを見下ろして優越感に浸っています。

「さて、そろそろイかせていただきましょうかね……」

そう言うと、ツルは腰を強く振り、イチモツをキツネのノドの奥まで押し込み始めました。

「ぐぐぇ…! ぇあ…!」

キツネはノドを激しく突かれ何度もえづきますが、その際の口内での動きが、さらにツルを絶頂へと押し上げていきます。

「うっ…く……さぁ、イきますよ、キツネさ…ん……んあぅ!!」

短い呻き声と共に、ツルのイチモツがキツネの口内で震えました。

その先端からは、熱い精が大量に迸り、みるみるうちにキツネの口内を満たしていきます。

「がはっ…ぁ……! かふ…ぅ…」

キツネはその精のほとんどを飲み下すことができず、ツルがイチモツを引き出すと同時に、白濁した精をツルの足元に吐き出してしまいました。

「ふぅ……ああ、吐き出してしまうなんてもったいない。

 せっかく出したのだから、しっかり飲み込んでいただきたかったのに。

 ……まあ、いいでしょう。

 では、そろそろメインディッシュを召し上がっていただきましょうかね」

ツルは、ここからが本番と言わんばかりの口調で言い、キツネをその場に押し倒すと、有無を言わさずにキツネの肛門にいきり立ったままのイチモツを押し当てました。

そして、前戯も何もなしに、自分の吐き出した精液だけを潤滑油代わりにして、強引にキツネの肛門をイチモツで貫きました。

「ぎゃあっ!!」

肛門が裂けたのではないかと思われるような激痛に、キツネは悲鳴を上げ、涙を浮かべます。

「痛いですか、キツネさん?

 私も痛かったのですから、これでおあいこですよ。

 さて、それでは動きましょうかね……」

ツルはキツネの苦痛などお構いなしに、ゆっくりと腰を振り始めました。

「っ…!! ぃ…!」

ツルが動くたびに、キツネは声にならないほどの苦痛を味わい、目からは苦痛のあまり涙がポロポロとこぼれ落ちます。

しかし、ツルはそれを見てもニヤニヤと笑うだけで、腰の動きを止めようともしません。

それどころか、直腸の奥へイチモツを押し込むように、さらに力強く腰を押しつけます。

そのたびにキツネは、息も絶え絶えに目を見開き、涙をこぼすのですが、挿入からしばらくすると、キツネの様子に変化が起こり始めました。

「ぁっ…はぁ……ぅ…ん……」

それまでの苦鳴とは打って変わって、艶を帯びた喘ぎ声を発するようになり、見開かれていた目も、どこか恍惚とした妖しげな目に変わっていったのです。

そして、何よりの変化は、

「おや? キツネさん、どうしました、コレは?」

ツルにそう指摘された股間にありました。

挿入時は激痛で縮こまっていたイチモツが、今は完全にいきり立ち、先端からは流れるように先走りを流していたのです。

「ふふふ、こんなことをされて感じてしまうなんて。

 あなたはずいぶんと淫乱なのですね、キツネさん。

 ほら、こんなに溢れてきていますよ」

ツルはニヤリと笑い、キツネのイチモツの先端から先走りを指ですくい取ると、それをキツネの目の前に突き付けました。

「…ぁあ……」

キツネはとろんとした目でそれを見つめ、次いで懇願したような目でツルを見ました。

「そうですね……私は優しいですから、あなたもイかせてあげましょう。

 ココをこんなに腫れさせたままではかわいそうですからね」

そう言うとツルは、先走りでグショグショに濡れたキツネのイチモツを手に取り、ユルユルと扱き始めました。

「ふぁ……あ…!」

直接的なその刺激に、キツネは恍惚とした表情を浮かべます。

舌はだらしなく口外に飛び出し、口の端からはツルの精液ともキツネの涎ともとれる粘液を滴らせ、目は虚ろに空をさまよっています。

「ふふふ、とてもいい顔をしてますよ、キツネさん。

 淫乱なあなたにピッタリな、実に淫らな表情ですよ」

そんなツルの言葉も、今のキツネには聞こえていないようでした。

それからしばらくの間、静かな湖畔にはツルとキツネの喘ぎと呻きだけがこだましましたが、やがて、

「う……そんなに締め付けては…イってしまいますよ……」

ツルが限界を感じ取り、欲望の赴くままに、激しくキツネを突き始めました。

「! ひあぁぁぁ!!」

その振動で、キツネも絶頂へと押し上げられていき、そして。

「あっ…わたしもう…我慢、できません……! ……んあぁぁぁぁ!!!」

「んひっ!!!」

ツルがキツネの腸内に射精するのとほとんど同時に、キツネもツルの手の中で果てました。

『はぁ、はぁ、はぁ……』

ツルとキツネは共に荒い息を繰り返し、ツルは萎えしぼんだイチモツをキツネの中から抜き去りました。

ズルリとツルのイチモツが抜け出ると共に、キツネの肛門からはツルの精液がどろりと溢れます。

しばらく射精の余韻を楽しんだあと、ツルが胸を上下させて倒れているキツネに声をかけます。

「……どうでしたか、キツネさん。

 まったく淫乱でしたね、あなたは。

 男に犯されながらイってしまうなんて」

「…………」

その言葉に、キツネは射精後の夢心地から急に現実に引き戻されたような気分に陥りました。

ツルはさらに言葉を続けます。

「こんなことが仲間達に知られたら、いったいあなたはどうなってしまうんでしょうね?

 毎日誰かの欲望のはけ口として、その淫乱な口と穴を利用されてしまうのでしょうかね?」

「!!!」

それを聞いたキツネはハッとして、怯えと懇願をたたえた目でツルを見つめました。

しかし、ツルは酷薄な笑みを顔に貼り付け、きっぱりとこう言いました。

「今更悔やんでも遅いですよ。

 だって、先に手を出したのはそちらなんですから……」