第29章 親友が消えた日・・・
僕は目を覚ました。まだ頭はしっかりしてない・・・
僕は身を起した。隣にいるはずのクレスがいない・・・
どうせまたクリスと一緒に盗賊退治してるんだろうと思った。
ベットからおりて葵服に白いズボンをはいた。
アクセサリーに銀の十字架をしていつものバックを持って下の食堂に行った。
テイサーが早くも食事をしていた。

レン「やぁ、テイサーおはよう」

僕のかけた声にテイサーが振り向いた。
口にソースくっつけた顔で挨拶を返した

テイサー「レンさん、おはようございます。あ・・・ちょっとレンさん」

レン「ん?何?」

僕はコイコイと手招きをしているから近づいた。
何か深刻そうな顔だ。

レン「なんでそんなに深刻そうな顔しているの?」

テイサー「あの〜、何も気づかなかったんですか?」

レン「気づかなかったって?何?」

テイサー「僕達以外みんな消えてるってこと・・・」

僕はそこで起きてすぐの事を思いかえってみた。
クレスはいつも隣にいた。だけど今日はいない

レン「なんで・・・僕達以外みんな消えちゃった・・・、、、、、!!!」

テイサーがそう言った瞬間、僕は一瞬空間が乱れた事を知った。僕達以外みんな消えている
さっきまでいたのに・・・でも、本当に消えたわけではない、あっちから見ると僕達が消えたのだ。
そんな事ができるのは、魔族だと確信した。

レン「誰だ!僕達になんの用があるんだ!!」

また一瞬空間が乱れ、そこに黒い物体が出てくると黒い物体は僕達にあわせたのか獣人の形に変化した。
黒いのもだんだん色が出てきた。そこに現れたのは、どこにでもいそうな法衣服の黄色い犬獣人が現れた。
木で作った杖、蒼と赤の色がある法衣服、そして、にこにこした顔・・・

レン「あの〜誰ですか?」

犬獣人「申し遅れました。僕、レインと申します。実はあなた方にお知らせしたい事が」

レン「その前にいい?レインは魔族?」

調子が和やかになるこの空気に僕はレインに聞いた。
レインは変わらずのにこにこした顔で

レイン「ピンポンピンポン♪大正解♪やっぱ分かりましたか、それでお知らせしたい事はあなた方の仲間のことです」

テイサー「みんなはどこへ行ったのさ!!」

テイサーがレインに近づいて言った。取り乱すのも確かにそうなんだが、、そして、レインは口を開いた。

レイン「過去で消えました♪僕と同類の魔族がクレスさん達を消したようです。そうそう、グレンさんに合って見てください。僕は上から知らせて来いと言うことで知らせました。さてさて、僕の役目もお終い、、と帰って寝ることにしよ〜」

そう言ってレインが黒い物体に戻り、消えた瞬間空間が元に戻った。
周りのお客は僕達を見ておどろいている、お客達が見たら突然現れたって感じなのだろう
僕はとりあえず、席に着いた。

レン「レインの言葉を信じるなら・・・グレンに会いに行くだって・・・、、、、、!」

グレンはある街の賢者をしているからどうやら仕事をして欲しいようだったからそこに向かった。
今じゃ別々のはずなんだが・・・・
そう思い、考え込む事数十分・・・・、宿屋の扉が開かれた。そこにいたのはグレンだった。

グレン「やっと追いつきました。レン、テイサー久しぶり」

レン「グレン、ジャストタイミング!」

グレン「!!!!!」

グレンに一部始終話した。クレスたちが消えた事、レインが現れグレンに会えって言ったこと
消えた事はグレンは仕事に行ってるんじゃないか?と言った。
だが、それはやはり外れていた。だから僕達3人以外はいないって事だ。

グレン「じゃあ俺情報収集してくるからレン達も何かわかったら知らせてくれ」

グレンは背中を向け人ごみの中に走り去った。
一通り、街の人たちを聞きまわった。けど、やはりと言っても良いと思う
何も情報がつかめなかった。僕とテイサーが宿に戻ってしばらく考え込んでいた時
僕はあることを思い出した。
時の神殿にある剣は、「過去の剣フェザーソード」と・・・

レン「そうだ!時の神殿だ!!」

僕はテーブルを叩きながら立ち上がった。それを周りのお客達が見ている

レン「とりあえず、その神殿に行こう」

僕はテイサーを連れて顔を赤くしながら宿屋を後にした。
その後、宿屋の方に怒鳴り声が聞こえたのは間違いないだろう・・・




時の神殿、この前きた時にいろいろ見たけど、奥まで見てない
奥に入ったらそこはトラップだらけだった。
なんとかそのトラップを掻い潜ったら扉にたどり着いた。
オリハルコンと銀の合体(ごうたい)らしい
何か仕掛けが施しているらしいが・・・わからない

レン「何で開くんだろう?」

テイサー「鍵穴もないし、石碑もないし・・・どうしよう・・・」

〜レ・・・ン・・・レン〜

レン「何!?今!あの時聞こえた声だ!テイサー聞こえた!?」

テイサー「何?どうしたの?」

テイサーには聞こえない・・・どうして・・?
僕が疑問に思っていたらまたあの声が聞こえた

〜レン、わたしの声はあなたにしか聞こえない〜

レン「僕にしか聞こえない・・・」

〜あなたはその扉を開けようとしてますね?あなた自身がカギなんです。その方法は自分でお探し・・・・〜

そこで謎の声は消えた。僕の中にこんな言葉が残った。
扉を開ける、僕自身がカギ、どう言う意味だろう・・・

テイサー「レンさんどうしたの?」

僕は扉へ足を運んだ。綺麗な扉で大きい扉だった。
僕は触ってみようと思い手を伸ばした。その時、僕の体全体が光ってその光は扉の移った。
扉は光り輝きだした。

レン「え!?何!?」

この時僕は驚いた。だが、テイサーの方が驚いただろう
光は静まって扉は大きな音と共に開いた。
先には剣が台座に刺さっていた。昔の伝説の剣でも思い浮かべるとわかると思う
僕とテイサーがそこまで足を運んだ。
テイサーが抜いてみる。抜いてみる、抜いてみる・・・どうやっても抜けなかった。

テイサー「あれ?僕じゃ抜けないのかな?レンさんやってみて」

レン「うん、、、、」

実を言うと自信はなかった。僕で抜けるなんて思ってなかったし
僕は剣の柄に手を握り、思いっきり引っこ抜いた。
そして、そこには僕の予想と反した光景があった。
僕がその剣を抜いたのだ。

テイサー「レンさん!すごいすごい!これで過去に行けるんだね!」

そこでもやはり尻尾を振りながら僕に近ずき喜んでいる
ここでは普通は尻尾を振るよね・・・現に僕も無意識に振ってるし・・・

レン「でも、、、どうやって?」

ある大きな疑問が襲いかかった。剣を手に入れても過去に行けなければ普通の剣と同じ
いや、ちょっと違うかもしれないけど・・・
損な大きな疑問が一瞬で消え去った。剣が刺してあったもっと奥の方に石碑があった。
予想通り、過去へ行く呪文のようなものが書かれていた。

レン「え、、と〜、『時の女神、我ここに汝に誓う、過去の剣よ、我ここに汝に従う、汝と剣の力持て、我に再度の夢を見させよ』って剣を持ちながら言うんだ・・・これって何人用?」

テイサー「とにかく、早くやりましょう!」

僕は剣を持ち、精神を集中し呪文を詠唱した。

〜時の女神、我ここに汝に誓う
 過去の剣よ、我ここに汝に従う
 汝と剣の力持て、我に再度の夢を見させよ〜

詠唱が終わった。その間でテイサーが何か騒いでいたけどとりあえず、詠唱が先と思い続けた。
僕は目を開けた。そこにはさっきの神殿とは違い、草原が広がっていた。
そこの近くでテイサーが気を失っていた。よく見ると僕も剣を持ちながら気を失っていたようだ。
いつのまに・・・
とりあえず、まだ過去にきたのかわからない、調べるためにテイサーを起した。