第24章 かけがえの仲間を!
俺は助けることが出来なかった・・・
姉さんを…仲間を目の前にして助けることができなかった・・・
あまりの状況に俺は感情を無理やり押さえた。
あれから俺達が行く場所が決定した。
今は森の中にいる。森を抜けたら目的の場所につく。
クレス「・・・・・・・・・・・・・・・・」
レン「・・・・で・・・・・・魔・・・・融合・・・・」
レンが何か言っているが俺には聞こえない・・・
レン「ク・ス・・・・クレ・・・クレス!」
クレス「びく!なに?」
レン「何じゃないよ、さっきから言っていること聞いてる?」
テイサー「クレスさん、これで10回目だよ。大丈夫ですか?」
クレス「大丈夫!大丈夫」
レン「だから魔族とクリスに対抗するには聖魔融合魔法で倒すしかないと思うんだ。だからそれを唱える練習しようって言ってるの」
クレス「ん・・・・俺は覚えた。あとはレンとテイサーはこれを覚えて」
俺はグランシアスの魔法書を渡した。だが、あの魔法を使うには極度の魔力と精神力が必要だ。
どこかかけているところがあると精霊と魔物が平均的に振り分けれなくなる。しかも3人以上必要だ。
だから俺達の1人でもかければ聖魔融合魔法は唱えれなくなる・・・
それに連続で唱えることが出来ない。せいぜい1回や2回、
それの他に欠点がある、3人以上つまり俺達3人でぎりぎりだから補助がない。
だから魔法の詠唱で攻撃される恐れがある。だから聖魔融合魔法を唱える前に敵の動きを止めなくてはいけない。まずはその手段だ。敵を止めるには、『ウィンド・ストップ』、その名のとおりじゃないけど風を操り敵を止める魔法、だけど成功するかどうかわからない・・・
俺達は森を抜ける
クレス「さて、着いた。確か周りの町の話しだと『ダーク・キャッスル』と言うならしいな」
レン「なんか、あからさまにあやしい名前ですよね・・・」
テイサー「ここにグレンさん達が居るんですね」
クレス「居るとは限らないけどここが本拠地だったらそうだよ。ここがね・・・・」
そこには黒い城があった。高さはそんなにもないが広さは結構ありそうだ。
とりあえず、俺達は入り口らしい扉を開けた。
クレス「なっ!!」
俺は驚愕した!部屋全体に鏡が使われていた。壁も何もかも、でも驚愕したのはそれではない、魔物の数だった。
そこ等じゅうに魔物と操られた獣人たちが居る。これを掻い潜るのはどうも・・・難しいね・・・
クレス「フレア・アロー!!」
数十本の炎の矢が魔物たちに向かって放たれた。でも魔物1体だけ倒れた。
これでも魔物1体か・・・、そう思い俺は次の呪文に取りかかる。
レン「ファイヤーボール!!」
結構大きい炎の球が魔物に向かって放たれた。それを予想していたかのように魔物は避けた。
壁に当たってその壁が黒くこげる、、、はずだった!
炎の球は壁に当たってすぐ反射した。そう、放ったレンに向かって、
レン「うわっ!防御結界!」
テイサー「アイスボール!!」
白い球がゆっくり魔物に向かって放った。普通の魔法よりずいぶん遅かった。
テイサー「ボム!」
それを操るかのようにテイサーが手を握り締めた。
すると、白い球から氷柱のような氷が突き出て一斉に放たれた。
ほとんどの魔物が突き刺された。
クレス「めんどくさ〜〜い!!ファイヤーーーーボルトーーーー!!!!!」
電撃混じりの炎の球が放たれた。魔物達はこれを避け切れないようだ。
どごおおぉぉぉぉぉん
魔物に当たってその周りに居た魔物も倒せた。
一応言っておくが操られた獣人は全く被害を受けさせていない
だが・・・・
クレス「どんどんでてくるね・・・」
レン「これじゃあ先に進めません!」
テイサー「どうします?」
?「槍奥義!青龍一点空!!」
後ろからいきなり放たれた武器技、青白い光が俺達をすうり抜けて魔物達に当たった。
俺達が降り返るとそこには鳥獣人がいた。
その獣は槍を持っている。その槍の技だろう・・・だが普通の槍とはどこか違う・・・
魔物は・・・どうやら全滅したようだ・・・
クレス「え、と〜、とりあえずありがとう」
レン「ありがとう、あの〜あなたは?」
鳥獣人「私の名は『ギン・ラフィード』、キーマ湖から来た。そして、私は『伝説の鳥人』だ」
テイサー「伝説の・・・僕も『伝説の犬人』なんです。よろしく」
クレス「俺は・・・・」
ギン「知っている。クレス・ファンレッドだろ?そっちがレン・フデル、テイサー・グルザードだろ?」
レン「うん」
ギン「私は協会と聖都市の命令でお前を探した。で、最初に着いた町で『獣人たちは北へ行った」と言ったから北に行ってみたらここではちあわせしたってワケなんだ」
クレス「グッドタイミングだったね」
ギン「ところで、、、、教えてもらった人数は7人のはずだが?なんで3人なんだ?」
クレス「ここの敵に捕まったんだ。俺が目的でさらったと思う・・・とりあえず、助けたいから手伝ってくれ」
ギン「わかった」
ギンが仲間になった。『伝説の鳥人』なんだ・・・これで補助してくれる人が出来た・・・・・・