第20章 新たな旅路
姉さんが来てから1ヶ月、敵からの奇襲もないし、平和そのものに戻っていた。
だが、異変は起こっていた。空がいつまでたっても暗くならないのだ
つまり、、夜が来ないのだ。いつまでたっても空が白く青さもない・・・・
数日前にこんな状態になった。と言うことでこの町の賢者と俺達5人が集められた
会議のような会議じゃないような・・・・

賢者A「検査の結果!あの空の白い異変はこの大陸の結界が消る予兆だと思います。明るくなくなったら結界は完璧に消えます」

賢者B「消える前に使節団を結成した方が良いのではないでしょうか?」

ヒース「だが、ここだけ集まっても他の町とかは知らないはずだ!知らせた方が良い!」

あまり兄ちゃんには似合わないセリフだな・・・・(笑)

賢者C「では、結界が消える前に他の城、町に知らせておこう!」

賢者D「しかし、あの『ビーストキングダム』は私達と同じ魔道師協会みたいなのはないわ」

ところで・・・この町には一体何人賢者がいるんだ?
虎の人に(グレンじゃない)猫の人、普通の人に竜の人(ディコルじゃない)、
それに俺の兄姉・・・・6人だな・・・

ルナ「では、私とクレス達6人でその『ビーストキングダム』へ行かせてください」

え!?

国王「では、クレス・ファンレッド!レン・フデル!ディコル・ガルディ!グレン・インシール!グロール・メインロード!ルナ・ファンレッドにビーストキングダムに行くことを命じる!」

ええ!!??

ルナ「はい!私達に任せてください!!」

こうして、俺達の小さな旅が始まった・・・・・・


------------------<家>----------------------------

家に帰って俺達は旅の仕度をした。あの後、俺は「ただじゃうけない!!」なんて言ったからなんか依頼料みたいなのの前金をもらってしまった。金額が破格だったから受けることにした。

ルナ「でもクレス、あそこであんなこと言うのもどうかと思うけど・・・」

クレス「俺もびっくりしたよ。あそこだったら、他の者に頼もうって言うのかと思ったんだけど・・・予想がはずれちゃった・・・」

ディコル「で?どのくらいでつくんだ?その『ビーストキングダム』って?」

ルナ「私の魔法を使えば1日ぐらいで着けるわよ」

レン「結構早いね。どんな魔法を使うの?」

ルナ「カラクトルトって魔法、結構技術が必要だからできるとしてもグレンさんあたり出きると思うわよ」

グレン「ん?俺?」

グロール「俺は遊びに来ただけなのにな・・・ま、じっとしているよりましか」

仕度などが済んだ。じゃあ出発!!
玄関を出てしばらく人を見ながら門まで歩いた。
ついて早速姉さんが呪文の詠唱を始める

ルナ「カラトイル、ラクドイルト、ゲイルカトイ、ケイルタカル、『カラクトルト』!!」

みんなの周りに白い靄が浮かぶ、そして次々と消えて行った。


----------------------<テイクオック前>--------------------------

クレス「一瞬で着いたね。さすが姉さんの魔力」

ルナ「ありがと〜〜(抱きつき)」

クレス「だから引っ付かないでよ〜〜〜!!」

姉さんを取り外してテイクオックの町に入る
聖都市ほどじゃないけど活気づいてる、まずは宿屋を探そう・・・なんか懐かしいな〜1・2年前くらいはこんな感じで旅を続けてたもんな〜

クレス「じゃあ、俺とレンが宿屋を探すから他のみんなはテキトーに時間を潰していて」

一同「わかった」

グロール「じゃあ俺とディコルはその辺でぶらぶらしてるよ」

ルナ「じゃあ私はグレンさんと一緒にその辺にいるわ」

みんな行って俺等も宿屋探しをした。途中、食べ物屋があったから少し食べてまた再開した。
だけど、結構でかい町だな〜山に囲まれているのにって俺の町と一緒か・・・
違うのはあの山の向こうにキーマ湖と言う所があって聖域と言う言われもある

クレス「宿屋はどこだろう?ってあれかな?無狼弟ヰ屋?意味わからんな・・・この店の名前・・・」

レン「一応宿屋みたいよ・・・」

クレス「とりあえず入ってみるか・・・・・・・」

俺は扉を開けた。そんなに繁盛してないらしい、食事をしているのが2・3人いるかどうかぐらいだった。
でも、こう言う店が隠れた名店なんて事になるかもしれないしここにしよ〜
店の主人はどうやら獣人族らしい俺等と違って普段は人間、変身すると獣人になる族だ
どうしてそんなことがわかるかって?においだ、においでわかる

クレス「すいません、泊まりたいんですが・・・」

店の主人「おお〜!では名簿に登録お願いします」

クレス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っよし!では、6人で3部屋用意できますか?」

店の主人「お〜あいとるあいとる!まぁみれば分かるんですけどね・・・では、何日ですか?」

クレス「1泊2日です。ではまた来ます」

店の主人「ありがとうございます」

さて、宿も決めたし俺等もそこら辺ぶらぶらしてるか・・・・