第2章 邪竜、未知なる名
閉じた目に射す光、朝日が窓から射しこんで俺の顔に当たる
俺は身を起こし視界を隣に向けた
!!!
隣にいた者にちょっと吃驚した。
白犬族の子が隣で寝ている、昨日、色々と事情のあった子だ。
名前はレン=フデル、年齢15歳、後の詳細不明・・・
ま、そんな子が俺の旅の仲間に加わった。同じ目的をもつからにはこれが当たり前の選択だと思った。
まぁ〜、間違ってても今に正す事は出来ないからこのままで良いや
俺はベットから出てマントをつける、別につけなくてもいいと思うけどなんとなく・・・
見たところレンはまだ起きない、、、、と俺の頭にある疑問が浮ぶ・・・
「どうやって今まで生きてきたんだろう?」
そう思いながら俺はマントを着ける、ふむ、、、やっぱりしっくりくる・・・
そして、バンダナを頭に着ける、何故着けるかは内緒だが・・・
荷物袋を床において俺は床にあぐらをかいて座る、
とりあえず、起きるまで荷物のチェックだ。あ、自分の荷物袋だから大丈夫♪
「よく、そんなに食べれますね?」
レンが朝食の時に言った。俺の目の前にはモーニング定食ABCDEをそれぞれ2人前くらいである
一方レンの方には紅茶にパン、、
多いと思う無かれ、俺にしては全然多くない、確かに朝の食事にしては少々多いかもしれないが
これが俺の普通の食事である。
ちなみに今まで多い食事を食べた量が店のメニュー2週くらい・・・
「とゆーか、これぐらい食べないとあとがもたないよ、、、それに・・・いつ、食料が無くなったりして食べられなくなったら大変だし、まぁ、村に着くたびに買ってるから大丈夫かと思うけどね♪」
と言いながら、定食についているから揚げをぱくりと食べる
「そう言えば、レンは今までどうやって生きてきたんだ?今の時代じゃあ、、魔物か盗賊に襲われそうなのに・・・」
「えっと、、魔法って言うのかな?それを使ってたの♪」
「魔法を使えるんだ・・・、どんな魔法が使えるんだ?」
「えっと、、攻撃魔法の火炎系と氷と水系の魔法なら大体使えます。後、回復魔法とかも・・・」
ふむ、、それだけあれば普通に生きていけるか・・・・
でも、やはり魔法だけでは心配だった。
「なら、武器ぐらいは買っておこう、魔法だけ頼っていたら何にも出来ないからな・・・」
「はい、わかりました♪」
レンは元気良く返事した。笑っていたほうがやっぱりいい顔だ・・・
その日、俺達は邪竜の情報を訊いていた。
しかし誰もわからないらしい、、やっぱりそうだろ、、
普通の人はそう言うのに関連しない、だから何もわからないでいる
でも、俺たちには邪竜の情報が必要だ。・・・しかし、ナンパと間違えていきなりビンタされるのもどうかと思うけど。
まぁ、今レンが訊いて回ってるんだけど・・・、とゆーか、この村には邪竜の情報があるのかどうか・・・?
そんな事を考えながら俺は今まで聞いてきた邪流の情報をまとめようとした。
「大きな漆黒の竜の形をした魔族、体調体重変化自在、しかし、神に倒されて復活した場所もわからない
それでいて、レンが住んでいた村も邪竜によって破壊・・・」
これは違う情報だったなっと俺は心の中で呟いた。
「あ、そうだ、クレスさん、邪竜の名前がわかりました〜」
「ん?どんな名前だ?」
「ジェマって言うんだって♪」
ジェマか・・・俺は微笑しながらレンの頭を撫でた。
「ありがとな♪」
「えへへ・・・♪」
まだ小さいのに、、、俺は小さく呟いた・・・
「そうだ、、これから戦うことも多いんだから武器を持たないと♪」
「え・・・?でも、、僕、、」
「扱えないんだったら俺が教えてあげるから♪」
「うん、、、」
レンが申し訳なさそうにうつむきながら返事した。
そんなレンを見ながら俺は頭を撫でた。
「ま、とりあえず、店に行って見よう・・・」
レンが頷いたのを見て俺はマジックショップに入った。
マジックショップ、簡単に言えば魔導師なんかがよく使う店だ。
「さてと、どれが良いかな・・・?」
武器の類の方に俺は眺めていた。地水火風と基本属性の剣がある
「あ、僕これがいいです♪」
レンが選んだのは炎の精霊が象った剣だった。
「これは、サラマンダーの剣かぁ、、、」
「駄目?」
「いや、いいよ♪」
俺は店の店主にお金を払って後数種マジックアイテムを買って店を出た。
買ったマジックアイテムは魔力増幅などのアミュレット♪でも、それを使うわけじゃない
ただちょっと細工をするのだ。それのやり方は秘密だけど♪
俺とレンは村の出口まで歩いて急に足を止めた。
「あれは・・・?なんだ?」
まばゆい光が森の中を照らしていた・・・
俺は走っていた。何故走っているのか?
それは光を追うため、別に何も関係はないけど首を突っ込むと面白そうだからだ。
レンもその後について来てるのは分かった。
だが、途中でその光が消えた。
「あれ・・・?」
俺とレンは足を止めた。あたりは森の囲まれていて方向が分からない
「まぁ、いいか・・・」
「どうしましょうか?」
レンが俺の顔を覗き込みながら言った。
う〜ん、俺はあたりを見回してちょっと道があるはず無いところに道があるのを見つけた。
「ん?人がと追った形跡が・・・」
「あ、本当だ〜・・・」
草木が踏み散らされて地面が剥き出しになっている形跡、あきらかに何回も通った跡だ。
俺はレンにぼそぼそと言ってからその跡をたどった。
俺の予想が正しければこの先には・・・ふふふふ、、、
「クレスさん?怖いですよ・・・」
レンが少し怯えながら俺を見た。
「あ、ごめんごめん」
俺はとりあえず謝っておいて、その先にある物を考えていた。
その答えはすぐに出た。俺の考えていた盗賊のアジト・・・
「よし、正解だ。」
俺は草木の陰に身を潜めて大きい砦を見た。
レンもそれに続いて隠れる
外壁は四方八方で塞がれてて入り口は門番が立っているあそこ一つと見た。
―――その時!
「誰だお前!」
「!!!ちぃ!」
俺の後ろから見回っている盗賊がいた。
俺と同じ獣人だが、ここで情けをかけてもしょうがない!
口で唱えておいた魔法を放つ
「ファイヤーボール!!」
力ある言葉と共に俺の手から火球が放たれた。
どごごごごおおおおぉぉぉん――――
火球は盗賊に命中して爆発させた。
「ふぅ、危なかった……と言ってもすぐに仲間が来るだろう・・・」
「でも、なんだか可愛そう……」
「しょうがないさ…さぁ、行くぞ!」
レンが頷いたのを見て俺は盗賊のアジトに特大のファイヤーボールを投げ入れた。