第15章 獣人の住まう家
プロローグ

ある日、世界に邪気が消えた、だが完全には消えてはいないが魔物が民家、村に入る事は少なくなった。
邪気が消えた、つまり、邪竜が世界から滅びたと言った方が良いだろう、それを滅ぼしたのがこの俺、『クレス・ファンレッド』とその仲間たちのおかげである
まぁほとんどが俺のおかげと言っても良い、だけど、仲間がいなければ怖くてあの魔法が撃てなかっただろう、その魔法はひ・み・つ☆
とりあえず、その魔法のおかげで邪竜は滅ぼす事ができた。1000年くらいは復活しないと思う。
そして、俺達は別れた。と言っても別れたのは2人だけだけどね、今は俺とレンとディコルだけだ、
レンは自分の村が滅びたから帰れない、ディコルは自分の家が無いそうだ、なぜかは知らない
そして、今俺達は聖都市ウィルディの1つの空家にいる、俺の家だと狭すぎて入れないので空家を欲しいと町の町長に頼んだらくれた。家賃無しで
でも、食料には困るので働いたり、盗賊をいびったり(笑)しながら金を稼いだりしてるのだ。今は平和そのものって言うわけでも無いけど、、、昔より平和になったな、
今俺達は3人で暮らしている・・・・・


<朝>

ぐつぐつぐつ、
鍋が沸騰している音が聞こえる。俺は目を覚ました。天井が見えた。半年前から見ている天井だ、、、
俺は起きあがった。自分の部屋だ、本があって、机があって、窓もある、窓の景色は高い、2階だ・・・・・

クレス「う〜〜〜ん」

俺は立って背中を伸ばした。パジャマからいつもの服に着替えた。いつものと言うと町の服だ、あの旅の服はあるけど毎日着ているわけにはいかない
それに最近は暑いのであの服を着ていると毛皮で暑くなる

クレス「ん、朝飯はできてるかな〜♪」

俺は扉を開けて階段を降りた。この家はいたって広くないし狭くもない。ちょうど良いぐらいである、しかも2階もあるから、、、広いくらいかな?
まぁ、家に関してはなに不住しない、あとは金銭だな

ディコル「おはよう、クレス」

クレス「おう!」

ディコルはソファーでくつろいでいた。みんな俺よりも早く起きたみたいだ。今日はレンが食事当番だから今朝飯を作っている。
今日は、『シチュー』と『サラダ』みたいだ。そうそう、レンは料理を作るのがうまいのだ。たぶんここにいる2人よりも、
だからレンが食事当番のときはうれしいからしっぽを振ってしまう。

レン「もう少し待ってくださいね、後10分くらいでできますから」

まるで母のようだ。俺の母もこんな感じだ、そうそう今元俺の家は、母と父と兄ちゃんがいる。俺にとってはこっちが天国だ、兄ちゃんにいじめられないからね(笑)
今こうして幸せな生活をしている。他種族同士

ディコル「一応、お客も来てるぜ」

クレス「お客?」

ディコルが指したそこには法衣服を着た虎がいた。

クレス「グレン!いつここに着たの?」

グレン「昨日の夕方くらいですよ。通りかかったので探してみるとクレスのお兄さんがいたのでついでに泊めてもらったんですよ。おかげで宿代がうきました♪」

相変わらずな性格してるな〜グレンは・・・・
『グレン・インシール』、俺たちと共に戦った賢者、グレンがいたおかげで俺も生きているって状態だな、本当に助かったよあの時は

クレス「ところで・・・なにか用事があるんでしょ?」

グレン「ははは、しばらく、ここに泊めさせてもらいます。いいですか?」

クレス「え?寝るとこないし、今金銭困ってるからダメ!」

グレン「一応、お兄さんが断ったらあとでいじめると言っていました」

クレス「いいですよ。何日でも泊まって行ってください(泣)」

ディコル「相変わらず弱いなお兄さんには」

う〜、にいちゃんめ〜〜!!まぁグレンは仲間だったし良いか、あんまり食べないし
もうすぐ飯もできるし

レン「お待たせしました〜〜グレンもどうぞ〜」

お!やっと飯だ☆

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みんな「いただきま〜す」

おお!いつものごとく飯がうまそ〜、でも、メインはない、ま、朝飯にメインがあったら困るしね。

クレス「そういえばさ〜、まえの報酬金、まだ入らないの?」

レン「確か今日もらえるはずです。確か、結構高かったですよね」

ディコル「金貨で1000枚くらいの額だ。しばらく食費はもつだろう」

グレン「どんな仕事したんです?(汗)」

どんな仕事だって?約10件近くやったよな〜・・・・

クレス「大富豪の護衛、魔物退治、盗賊退治とその盗賊を役人に突き出し、魔法の先生、この町の護衛などなど、かな・・・?」

グレン「よくそんなにできましたね(汗)」

クレス「みんな分れてやったんだよ、おれは大富豪の護衛と魔物退治と盗賊退治、レンは魔法の先生や店の手伝い、ディコルがこの町の護衛だったんだ、そして俺達はほとんど何でも屋みたいな仕事してるんだ」

だから金銭に困るんだけど・・・こう言う依頼があったら結構儲かるってわけだ、しかし依頼が無ければ金銭が減るばかり、それに獣人を雇う所も低いわけだし、
獣人を「いやだ!!」なんて思っている輩もいるし、「好きだ〜♪」なんて思っている人もいるし、結構大変なのだこっちにしては
獣人が頼んでくる仕事もあるけどね
そう思いながら俺は、サラダをたいらげた。

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レン「では、僕はお金をもらってきます」

クレス「またさらわれるなよ!」

ディコル「俺も行くからそんな事はないだろう」

グレン「またって?(汗)」

クレス「この前、金貨持ったまんまさらわれちゃってね、だけど、犯人見つけてぶちかましたから金貨も無事だったし、レンも無事だったから良かったけどね」

レン「じゃあ行ってきま〜す☆」

レンとディコルが出て行った。

クレス「さて、グレン?お前の部屋を作るぞ」

俺とグレンは2階へ上った。部屋は5つある

クレス「このうちの3つ以外の部屋ならどこでも良い、って言っても2つしか無いけどね」

グレン「では、この部屋で良いです。ちょうど良さそうですし」

狭くもない広くもない部屋を選んだ。グレンにとってはちょうど良いのかもしれない、俺は窮屈だ。

クレス「じゃあ、家具買いに行くぞ、どうせお前の事だから、住むつもりだろ?」

グレンは大当たりと言わんばかりの笑みを浮かべる、やっぱりね



<お店>

ベットにタンス、本棚、机、これぐらいでいいだろう、風魔法でこれ等を運ぶ、これは自分のオリジナル、風魔法をちょっと変えてなんでも運ぶ魔法にした。
これで楽々重い物が運べるってワケだ。
一応、人も運べる

グレン「相変わらず組み替えた魔法を使いますね。あの時のアミュレットといい」

ま、いいじゃないかと俺は心の中で思った。
今日は天気が良い・・・・これで後グロールがいたら・・・