◆オキザリチョウストリートチルドレンケースレポート◆
アズマエビス駅近辺、通称オキザリチョウにおける路上生活児童、すなわちストリートチルドレンの問題は、
近年深刻化しており、行政及び福祉による早急な対応が求められている。
児童たちが犯罪に巻き込まれる危険や、シンナー、覚醒剤等薬物に関わる危険性、
虐待や性的に搾取される危険性、そして路上死などの痛ましい事例が絶えない。
行政及び福祉団体は早急に児童たちが安全な環境において保護、教育される環境を作らなくてはならない。
これは、ストリートチルドレンのあるグループにおける児童たちについての調査報告である。
                                   
近影 名称 本名 誕生日 血液型 年齢・性別 身長・体重
カイ 小杉海児 5月8日 B型 11歳/男子 147cm/38kg
明朗活発な児童。やや押しの弱い性格ゆえか妹のアカネに頭が上がらない。
率先性と影響力に富み、やや直情な面も見受けられる。
窃盗、ゴミ収集などで生活している。シンナー濫用なども時折散見され要注意。
アカネ 小杉明音 7月30日 O型 8歳/女子 124cm/21kg
カイの妹。幼いながら勝気な性格で、強い生活力を持つ児童。
主に駅前での物乞いや小銭拾いで生活している。言動の荒さはやや問題か。
幼い女子児童であるため、今後性暴力等の被害に合わぬよう要観察。
タマキ 伊藤環 1月14日 O型 10歳/男子 131cm/27kg
マイペースな児童。大人に対しての不信感が強く、あまり人と打ち解けない。
気をゆるした相手にはかなり奔放で元気な態度を取る。ゴミ収集で生活している。
母親への嫌悪感を露にする事が多い。トラウマを抱えている可能性も高く、要注意。
アキト 不詳 不詳 AB型 12歳/男子 152cm/42kg
冷静で落ち着いた性格の児童。年少のものにたいして保護者的役割をする。
時折、周囲と共に奔放に振舞いつつ、ブレーキ役もこなせる情動の安定性が見られる。
比較的高いレベルの教育を受けていると思われる。窃盗などを行うため、経過要注意。
スヨン 姜洙栄 10月7日 B型 14歳/男子 165cm/58kg
思いやりがあるものの少々暴力的な面が見られる児童。比較的体格が大きい。
年少者のトラブルなどをかばい、ストリートチルドレン同士の抗争になる姿も散見される。
性格は義理堅く、照れ屋。なお、在邦外国人の可能性が高く、戸籍等早急な対応を要す。
ドク 不詳 不詳 A型 14歳/男子 162cm/48kg
医療に関心のある児童。知識がないのにも拘らず医療行為を行うため非常に危険。
学力は高いと思われる。『家庭の医学』を愛読し、思いやりと責任感が強く、
子供達の傷病に当たって簡易な消毒や代替医療で治療を行っているが
前述の通り俄仕込みの医療行為は非常に危険なため早急な対応を要する。
J・D なし(自称) 不詳 不詳 不詳/男子 145cm/36kg
シンナー濫用等問題行動の多く見られる児童。詳細は一切不詳。
戸籍上存在しない児童であり、本人の談によると名前もない。
飄々とした性格で、協調性にかけ、非建設的な考えが強い。
路上生活の期間がかなり長く、シンナー濫用等問題行動のため早急な保護を要する。
ナオタ 久山尚汰 9月22日 A型 10歳/男子 138cm/36kg
ごく最近に路上生活に陥った児童。環境の変化のため精神的に不安定になっている。
他者に対しおどおどとした態度や攻撃的な態度を取るが、孤独感や不安感が強い。
信頼できる他者を求めており、J・Dに懐いているが、生活態度に影響される懸念あり。
路上生活期間の短い近日のうちに早急に保護するべきと思われる。
ユイ 不詳 不詳 A型 13歳/男子 160cm/47kg
思いやりが強く面倒見の良い児童。
面倒見がよく、スヨン、ドクとならび児童たちの指導的立場にある。
共感的態度や温厚な物腰は多くの児童たちに慕われる要素となっており、
今後リーダー的立場になっていくと予想される。
ジロキチ 宗田吉次朗 5月8日 不詳 10歳/男子 136cm/31kg
やや精神的に不安定な児童。時折妄想や幻覚などが見られる。
盗癖もあり、手先の器用さからかつては窃盗を繰り返していた。
生活を共にしているユイが戒めている状態である。性格はやや依存的。