「ラムセス大王展」の気になったところと「ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト」と「マシン・ラブ:ビデオゲーム、AIと現代アート」
「ラムセス大王展」(@クレヴィアベース東京)に行ってきたんだけど
よかったところ
- 広い
- 平日午後に入館したのですが、ゆったりとしたスペースのなかで、人の集団にやきもきすることもなく、閲覧できました。
- VRはよかった
- まあ……浮遊感とかよかったです。(\2,500)
きになったところ
- 「ラムセス・ミュージアム」という呼称がされているが、美術館のていをなしている建物ではなく、たんなるイベントスペース
- 「クレヴィアベース東京」は公式サイトによると「体験型エンターテインメント」の施設だそうです。なので、美術館としてのノウハウはとくに持ちえていないようなんですよね。
なお前身は「IHIステージアラウンド東京」で、回転する劇場として「推しの子」でおなじみ。 - マルチメディアガイド(音声ガイド)の導入で待ち行列ができていた
- でですね。マルチメディアガイドなんですけど、
- QRコードをスマホで読み込んで、会場内に飛んでいるWi-Fiのパスを開ける
- QRコードをスマホで読み込んで、Webコンテンツのマルチメディアガイドのリンクを開く
- 当該Webコンテンツをスマホのホームに登録する
一連の操作方法を印刷した用紙を配ってしまえば、何割かのスマホに習熟したユーザはそれで捌けるので(私も紙貰えればできると思う)、待ち時間を短縮、また説明役の人員を削減することができるのだけれど、課金コンテンツ(\1,000)なので紙バラまいて拡散されるリスクを犯せない。結果、すげーダラダラ。
このあたり美術館ノウハウのないイベント寄りの運営のせいだと思うんだけど。 - マルチメディアガイドの🔊9の番号札がわかりにくい
-
コレ、左上に番号札掲げられてるんですけど、見えます? 普通はこう(🔊14)なので、さっきのは灯り灯し忘れだと思うんですよね。 - 展示物の説明書きと、壁の説明書きが、同内容で重複している(2組検知)
- なんで?
- スタッフさんに「いらっしゃいませ」と言われた
- いや、まぁ、これはいいのかな。美術館で「いらっしゃいませ」言われたことがなかったのでびっくりした。
- 入館から展示品・VR・スーベニアショップの回覧が終わるまで、お手洗いに行けない
- 入館時、上記のようにアナウンスされます。
小さめの規模の美術館・博物館の、順路上にお手洗いがないのは別に普通(森アーツセンターギャラリーとか)なのですが、ラムセス・ミュージアムについては順路の最後のVRでさらに待ち行列があるんですよね。なんとかVRまでは我慢できたのですが、スーベニアショップについてはチラ見で即退出。まぁ普通のヒトはトイレ休憩せずに2時間保つそうなので、私が緩いだけかもですけど。 - VRのストーリーがよくわからなかった
- なんかラムセス2世が2回出てくるんですけど、1回目にミイラとして襲ってきて、2回目は生体としてで敵対しなかったんですよね。なんでか知らん(1回目は偽物だったのかもと思ったが、公式サイト https://ramsesexhibition.jp/faqs/ に「ラムセス大王のミイラと対面することもできます。」って書いてあるね)。
- 公式サイトのVRの動画(https://ramsesexhibition.jp/wp-content/uploads/2025/03/Ramses-The-Great_Tokyo-Japan_Updated-VR-Video.webm)で「香りまでも再現」(0:38くらい)「香りがする!」(0:46くらい)って言ってたんだけど、匂いの仕込みはなかった
- てっきり4Dシアターみたいな感じで匂わせてくれるのかと思ったら、そんなことはなかった。
「ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト」 @森アーツセンターギャラリー
同日午前ですが、こちらは混んでましたね。展示物見るの牛歩になっちゃうくらいには。まぁクレヴィアベース東京と比べたらスペースも狭いししょうがない。
アニメーション「ミイラの作り方」はモンブランピクチャーズの手によるもの(https://mtblanc.jp/ourworks/6848/)。アヌビスのマスクを被った神官が出てきてかわいいね。


中段:アヌビス×2
下段左から:トト、バステト
「マシン・ラブ:ビデオゲーム、AIと現代アート」 @森美術館
今日3連だったんすよ。マシン・ラブ→ブルックリン→ラムセス。(あと手塚治虫「火の鳥」展(@東京シティビュー)行ってないのはすみません……)
マシン・ラブなのですが、展示冒頭の、用語集をChatGPTに出力させました、という説明書きでもう勝ち確でした(公式サイト https://www.mori.art.museum/jp/news/2025/03/7840/ にも言及がありますね)。各展示もすばらしいのでぜひ。