TVP「第40回全国高等学校クイズ選手権」(日本テレビ、2020)
hulu配信版。
無印(2時間5分)のほう観終わって、それからディレクターズカット版(4本で3時間21分)観ようと思っていたんですが、ディレクターズカット版って無印版と内容重複してて箇所個所がエクステンドなんですね。重複してるなんて気が付かなかった。とりあえず無印でカットされてた発スチ橋渡るやつ(準決勝)は観て、あとざっと舐めて無印版に入ってないところを洗った感じ。
公式サイト
withコロナのため夏大会が延期し、第5回ぶりの冬大会と相成りました(『QUIZ JAPAN No.12』P.072上にて矢野了平・日髙大介両人に触れられている)。
Webアーカイブを確認しますと、7月ころには秋大会告知(11/3~22)があったんですね。知らなかった。この時点ではまだ全国大会で東京に集まる想定の記載がされていましたが、12月現在は以下。
全国大会、完全リモート開催のお知らせ
現在の新型コロナウイルス感染状況を総合的に判断し、
今年の高校生クイズ全国大会は、例年の上京して東京で収録する方法を見送り、
1回戦から決勝まですべてをリモート収録にて実施致します。
2020年10月21日 高校生クイズ事務局 日本テレビ「第40回全国高等学校クイズ選手権高校生クイズ2020」公式サイト
完全リモート。
TVP「第40回全国高等学校クイズ選手権」(日本テレビ、2020)感想
全国大会1回戦
50→?(15)
ライフポイント制で誤答はマイナス、0ポイントで敗退とのことで、「実質、加点制・上位チーム勝ち抜けと変わらないのでは?」と思っていたが、問題数不明だったぽいのでこれはドキドキ要素ですね。さらに途中で対戦校指定して勝負するコーナーがあったので、煽ってくるなスタッフ……といった感じでした。
全国大会第一問は自由の女神問題でアガる。一昨年・昨年に引き続きサイズ感の問題、「自由の女神はレインボーブリッジを潜れるか?」で○。
ディレクターズカット版Vol.1の28分あたりで「今年甲子園がなかったから、知力の甲子園で勝ちたい」との野球部高校生のコメントがありましたね。うん。懐かしの知の甲子園(第28~32回)。
そういう意味だと特殊自動車の用途当てはかなり知識寄りだった。
オンリーアンサー(一問多答で、他校とカブらない回答のみ得点)はよい出題ですね。
最終問題に入る前に桝が「思ったより残ったチームが多いのだが、あと1問しかない(ので搾りきれそうにない。よって抜け確定チームは答えないでね)」との発言をし、この時点で残り3・2ポイントの9チームは勝ち抜けとし、現1ポイントの10チームにラスト問題を出題、正答先着5チームのみ抜けさせていた。
計15チームが勝ち抜け……テロップの数合わないな……先に勝ち抜けた9チームのなかに、2ポイントの島根松江高専が含まれていないもよう。
2回戦
15→9
古今東西。近代オリンピック開催都市、小倉百人一首の詠み人など、正直なところガチクイズであった。
5チーム+芸能人1チームで6チーム対抗、計3ブロック。
回答の文字数分、回答権を次に回していくシステムなので、回答順がバラバラだったり複数回連答だったりする。んで誤答で敗退なので、最初は6チームなので6文字回答だとセルフ爆撃なんだけど、1チーム脱落後は5文字回答がNGになる。
んで、ゲストチームの参加についてなんだけど、これあんまりよくないな。要するに参加チーム以外の勝負要因として追加されてて、べつにデータバンクからランダム投入でもAI回答でもよいのだけれど、芸能人回答ってことにすると、たとえば3文字回答をし続けて3チーム横の特定チームを集中爆撃、っていうのが理論上可能で、もちろん戦略的にも許されているのだけれど、一般的には中立と考えられる芸能人チームが、意図的にせよ偶然にせよそういう回答をしてしまうと、特定チームを落とすための策略なんじゃないかと、ありもしない番組側の腹黒を勘繰ってしまう視聴者も出るだろうから。
3回戦
9→?
130kgの重りが乗った風呂敷を抜く。操作はリモートで高校生が指示しタレントが動く。以下決勝まで体を張るアトラクションはリモート代理者による。
クリアすると勝ち抜けで5チーム抜けた。
4回戦
5→?
前々回の連想ワード、前回の「迫り来る 2択ウォール」当てとほぼ同じ法則当てクイズ。
ただ出題傾向が変わったらしく、 鬼滅の○の呼吸(兼時事)、アンパンマンキャラと漫画問題が2問もあったぞ?
4チーム勝ち抜け。
準決勝
4→?
発泡スチロール橋を折らずに渡る。なお模範解答は「ちょっと進んでは紐を括って手すりに結び、さらにちょっと進んでは紐を括って手すりに結び……を繰り返し、吊り橋を作っていく」とのこと。
勝ち抜け0チームで、判定により発想力が乏しい1チームが脱落。
決勝
3→1
ローションを塗った山を登ってボタンを押す。頂上までは5m、ボタン周辺は複数の柱で囲まれている。スタントマンがリモートで動く。
模範解答は「1m×2本の三つ編みロープを解いて1m×6本にし、先端にタイヤを結んで投げ縄」。
でまぁ、リモートなんで仕方ないのですけど、これ明確によくないというか、ええと、優勝チーム自身が優勝コメントで言っていた、「僕たちは手先が不器用なので、スタントマンがうまいことやってくれてよかった」というのが見事に鏡写しになっていたのだけれど、「三つ編みロープを解く発想に全チームが同時に辿り着いたあと、スピード勝負になったときに個人能力差が反映されない」っていう大弱点があって……番組側としてはスタントマンの能力を3人なるべく平等にすることで解消したと思っている(いや思ってないだろうけど)としても、視聴者側としてはそういう個人能力差で紙一重になった名勝負をいくつか観てきた記憶があるので、この壁を解消するリモート問題設定は難しいな……とは思う。
応援ソング『明日がある理由』乃木坂46
5年連続乃木坂で、シングル「僕は僕を好きになる」(2021)所収。