『SHOW　BY　ROCK!!　ＡＬＬ　CＨＡＲＡＣＴＥＲＳ　ＢＯＯＫ キャラクターガイド&アンソロジー』(KADOKAWA、2016)感想

キャラクターガイド

　で、ゲーム版書籍として先に出ているアートブックと比較しながら内容を吟味していきますが、もう完全にベツモノ。データブックとしてはゼンゼン扱いやすくまとまっていてありがたい。

プロフがぎっちりだ。誕生日、身長、スリーサイズ、好き嫌い。ただし非公表の分はナシ

未判明の♀キャラ（と♂キャラ全員）のスリーサイズ、大多数キャラの身長は載っておらず、そして、現時点で擬人化イラストがないと思われるタクバニング・タイペコ等はミューモンイラストしかない。統一されてない情報量は、逆を言えば、最新データはゼンブ載せたということだろう。さすが角川といったトコロか。
……だけど、まりまり・つぎはぎ・ガウガの身長も載ってないなぁ。セル画描くときに設定してないワケがないのだけども。

プロフの「好きな物 / 事」「嫌いな物 / 苦手な物」

コレすごく特殊な記載だと思うのね。キャラクターのプロフィールを設定する際に、物と事、嫌い（忌避）と苦手（ちょい引き）をごっちゃに、あるいはそれぞれ決めておくというのはキャラクター制作にはよくある作業なのだけど、それを外に出す段になって、定義語にスラッシュ入れて両刀にしちゃおう、キャラによって「物」と「事」、「嫌い」と「苦手」があったりなかったりするけど気にせず書けてラクだよね、というのは目新しい表記だと思いました。ちなみに明記したいときは

寒いのは苦手 クロウの「嫌いな物 / 苦手な物」
『SHOW　BY　ROCK!!　ＡＬＬ　CＨＡＲＡＣＴＥＲＳ　ＢＯＯＫ キャラクターガイド&アンソロジー』(KADOKAWA、2016)P.7

とすればいいのね。

「バンド内相関図」がとても読みやすい

相関図そのものは、だいぶ略筆したものですが公式ファンブックにも載ってるんです。ただスペースの都合とか、細かいニュアンスはゲームしてアニメ観てくれればわかるよ、という情報隠しがあって、たとえば

故に（以下略） メンバー早見表、ヤイバ→クロウの説明書き、『SHOW BY ROCK!!ぴあ』(ぴあMOOK、2015)P.24

といった表現だったんですね。まぁこの本は導入書に近いので、仕方ない面もあるんですが。忍迅なんかキャラ間に4本の線を引いて、4つゼンブ

未来から来た メンバー早見表、忍迅雷音、『SHOW BY ROCK!!ぴあ』(ぴあMOOK、2015)P.48

だったもんなぁ、笑うところなんだろうけど。
で、キャラガイドの相関図、キャラからキャラへの声掛けという体で、三角形or四角形or五角形の辺と対角線に合わせ、行きと帰りの矢印引いてお互いコメントがついてます。さらに3人版・4人版に対し、5人版はレイアウトが違い、巧いコト矢印20本！　が収まるようになってるんですね。プロが作る商業デザイン、参考にさせていただく所存。

あ、嵐きゅんニンジン嫌い / 苦手なんだ……忍迅雷音なのに……カワイイにゃー。

アンソロジー

P.65に「※まんがは左から順に読んでね」と書いてある。これとの因果関係の有無は不明だが、P.118で四コママンガのキャラが欄外を示し、ひとつ前のエピソードの参照を訴えるとき、左右を間違えている。

実は先日こういう事があって ホルミー、漫画：凍咲しいな
『SHOW　BY　ROCK!!　ＡＬＬ　CＨＡＲＡＣＴＥＲＳ　ＢＯＯＫ キャラクターガイド&アンソロジー』(KADOKAWA、2016)P.118

といってホルミーが右の四コマを指示棒で示すのですが、該当のエピソードは左にあります。申し訳として当該コマの左上に左上を差す矢印が描いてあるのですが、コレ編集者から漫画家への情報連携不足っぽいですね。漫画家が進行方向を間違えたのならば書き直すだろうから……時間なかったのかもだけど……

嵐きゅんがオムライス食べたり焼き芋食べたり（P.82）

吉田満（別名義：おにぎり衛生兵）先生のみっちり感スゴいなぁ。ずびっつP.117「お布団に戻しておきました」、ト書きの狭い枠の中にキャラ4体書き込んでる……この細かさ見習おう。

ついでに同箇所ずびっつP.117、明記ないですがアルコールネタですね。サンリオ漫画でアルコールときたか……ところでずびっつっていくつなんでしょね。