アニメ「フォルツァ!ひでまる」(2002)と連載コミック感想2014
ネット検索にて「ドラゴンリーグ」を検索すると、スマートフォンアプリ「ドラゴンリーグ」(2011、アソビズム)とそれに関する情報が表示されるので、落胆している2014年11月現在、皆様いかがお過ごしですか。
アニメ「フォルツァ!ひでまる」(ぎゃろっぷ、2002)
2002年リアルタイム視聴時の心境
- サッカーが嫌い
- フローレンスが嫌い
- 本命はジョー様だったという記憶がある
2014年再視聴時の心境
- サッカーは嫌いだが、寛容できる
- フローレンスは金持ちの権力者の娘であるため、常識知らずであり、好き放題な言動が目立つが、キャラ立ちしているので望ましい
- そういえば2002年当時、「最終回にてジョー様がフローレンスとくっついたので、少し愛情が薄れた」、ということを思い出した。
正直なところ、あまりオススメするアニメというわけではなくて、
- キャラデが、アメリカのカートゥーン寄りであり、とっつきにくい
- 三文字作画
- 人間ではなく獣人が社会生活を送っているという世界観
- ちょっと脚本が強引な箇所がある。
- #04にて、ジョーが試合に行く時間を知っていながら、うるさいという理由で目覚ましを止め、定刻に起こさなかったフローレンスの行為。サッカーのプレイヤーとしてのジョーを愛しているならば及べない越権だと思われるが……まぁ、寝顔を見ていたかったという気持ちは、わかる。
- #08にて60連敗中=最低60回試合を行っており、さらに自前のスタジアムを持っているエンジェルスが、61回目のひでまるとの試合で芝生の感触に馴染めないと吐露しているありえなさ。仮に練習すべてを砂浜の上でやっていたとしても、60回分の芝生上での経験を体が覚えているだろうに。
- BGMに、OPインストとEDインストを多用しすぎ
- 声優陣がちょっと薄い。経験の浅い声優を半分くらい起用している
と、短所を並べ立てたほうがタブン多いです。もちろん、獣人世界は嗜好者にとっては理想的だし、BGMについては手法と割り切ればアリだと思うので、長所に転じる部分は多くあります。
入り乱れる恋愛模様
- カイザー→ジョー:選手として
- バイソン→カイザー:選手として
- ミキ→カイザー:#02以前
- ミキ→ジョー:#02以後
- フローレンス→ジョー:本線。フローレンスの強襲→ミキが嫉妬→ジョー逃走、というのが基本セット。
- ワルサ(1)→フローレンス
- ゴルボ→エンジェルスのオーナー
- ドルフ→エンジェルスのオーナー
- ガオウ→ミキ
- ひでまる→「おれんちのじいちゃん」:#15にて「この世でいちばん大事な人」と問われた答。
各話感想
#01:記念すべき第01話。ひでまるが千の丞の町にやってきた方法が蒸気機関だということに驚愕する。
OP前のパート、ひでまるがセリフと関係なくずっと口パクしてますね、動画出来た時点では脚本が決まってなかった? 「ワールドカップに出るんだ!」という発言有。
#02
#03:清四郎さん初登場。勝負に拘りすぎるところなど言動が幼い。この回の脚本はメインに清四郎、サブにハヤカゼの話が盛りこまれており、弾数多すぎといった体。
#04
#05
#06
#07
#08:ラスト、ドルフたちの船引っぱり練習に付き合うFCひでまる。リキさんどこー、と思ったら船を後ろから押していた。ウマいなぁ。
#09:リキ回。実質#09~#10と合わせて前後編。
見所は、源五郎と半次郎の(同棲している理由は不明)、生活感のまったくない部屋ですね。ベッド、テレビ、ゲームしかない。しかも一棟に一部屋っぽい。
#10:2002年当時は#01~#03を見逃していたため、#10のFCひでまるから清四郎に対する勝負ゴリ押しシーンに違和感があったのですが、#03で清四郎さんからひでまるに何度もゴリ押し、というかダダ捏ねしてましたので、意趣返しだったんですね。
#11
#12
#13
#14:2クール目初話。イノクマ参戦。中の人はカイザーと同じ伊藤健太郎。
清四郎さんの、抱きついてきたひでまるから視線外し→猫持ち、という何気ないシーンがおいしい。
#15
#16:カイザーを強奪するバイソン、というのが見所かと。
#17
#18:フォルツァ!ひでまるが誇る年齢ひとけた回であり、蘭丸メイン回ともいえる。なおガルシアの声は立野香菜子であり、……あ、フローレンスだ。ショタやるのかーほー。
#19:ゴルボ登場回。クラブNo.1の試合に乱入→これは○○チームの練習だよね?→違う! の流れは、#01にてひでまるがやったのと同じ。
#20
#21:サブタイ「立つんだ! ジョー」と謳ってはいるが、倒れたジョーはそのままベンチに戻り復帰しない。ジョーがフローレンスの恋心にほんの少し理解を示す、という描写がある(最終回への伏線)。
足ケガしてるジョーがフローレンスからどう逃げるのかと思っていたら、ミキが背負ってった。いいなぁ。
#22
#23
#24:脚本:武上純希。
#25:脚本:高屋敷英夫。フローレンスからジョーに激辛料理を贈るというネタが、直前の#24とカブっている。狙ったのかもしれないし、脚本家が別なので気付かなかったのかもしれない。
Bパートの見所は、夜に目が覚めてしまったひでまるが、ベッドから起き上がり、寝室から出ていくとき頭上にサッカーボールを載せるシーン。
#26
キャスト補記
EDのキャスト欄、十兵衛:小宮和枝だけ別建てになってますね(#02など)。
源五郎役の松本吉朗(現:松本ヨシロウ)は、アニメ「ドラゴンリーグ」(NAS、1993)にも出ています(イグ)。
清四郎さんは放浪中、衣・食・住をどうしていたのか
千の丞サッカー少年団(現:FCひでまる)に入団し、かつ寝泊まりする場所をもっていない場合、千の丞さんの持ち家(借家かもしれないが)に住むことができます。作中では、千の丞の孫娘であるナナは実家であり除くとして、ひでまる・ミカとミキ・清四郎がお世話になってますね。
んで表題。
流離いの清四郎、または11人抜きの清四郎、またはクラブ破りの清四郎さんは、武者修行時代どこに寝泊まりしていたのかという話です。
- 11人抜きの勝負に勝ったら、看板とともに、いくばくかのお金を貰っていた
- 試合前にその旨盛りこんだ契約書を取り出し、相手チームの監督にサインさせる清四郎さん。
- 奪った看板を物理的に売却していた
- 看板といっても、クラブチームの権利書ではないので、たんなる板切れですね。もしかしたら少年サッカーファンのコレクターがいて高く売れるのかも(ぶっちゃけ使用済ユニとか靴下のほうが売れると思うが)。
- 武者修行のあいまあいまにアルバイト
- 漫喫にて昼は受付、夜はリラックスシートにて就寝。
- そのへんのモブを捕まえて一発幾らでやりとりしていた
- 野宿するよりはベッドを使えるので体にも優しいし。
溝渕誠「ひでまる the soccer boy」(てんとう虫コミックス、2002-2003)1-2巻感想
Q.ひでまるのアニメ版とマンガ版に共通して登場しているキャラクターは、ひでまると誰?
A.九の助(1巻Pp.100-101)。見落としがなければ彼だけ。しかしよりによって敵方のペアキャラの片方を出した、というのはちょっとわからない。また姿形はアニメと大きく違い、嘴上の二本線はなく、服を着ておらず、靴を履いています。
Q.ひでまるマンガ版にて、ひでまるが全国大会に出場したとき、どこの県代表だった?
A.山梨県。なんでかなー、と思ったら、中田英寿選手が韮高出身なんですね。
経緯は異なりますが、「意図的なPK外し」というネタは#13とアニメ#23にて共通。