戻る

万乗大智『超変換大戦 もじバケる G 2』(コロコロコミックス、2013/10/28)感想

 初見、「表紙誰よ」って感じですよねー。第1部、第2部といった区切りが設けられたようです。

「超変換大戦 もじバケるG」最終回

主人公名:大地勇人
主人公一人称:オレ
主人公過剰性能:父親がもじバケる研究家
パートナー一人称:われ

 ど定番の「主人公の世界に異世界のパートナーが入りこむ」→「パートナーの世界に移動」という手口を使ってまいりましたな。アニメ版デビチルなんかが参考になりますか。主人公とパートナーが共存した世界を前提として提案するポケモン(ゲーム・アニメともに)、パートナーと出会って異世界に飛ばされる/異世界に飛ばされてパートナーと出会う(デジモン初代、プラスター)のいいとこどりというか前半・後半構造というか。まぁ飽きなくていいです。
 ラスボスは零バケる(G4)でございました。世界征服の動機は「すべてのもじバケると人類の記憶をゼロにして奴隷にしたい」ですかね。なんかそれ楽しいのかしら。
 パートナーがラスボス戦にて散る→人間ともじバケるの共存世界となる→3年後復活再会、というエンドです。

「超変換大戦 もじバケるGヒート!」初回

主人公名:大空勇気
主人公一人称:ぼく
主人公過剰性能:20XX年日本プラモデルコンテスト小学生王者
パートナー一人称:オレ
パートナー特記事項:口調がカタコト

ま…、たしかにかわいいけど……。大空勇気セリフ、万乗大智『超変換大戦 もじバケる G 2』(コロコロコミックス、2013/10/28)、P.129

 主人公がさらっと「たしかに」って発言してますが、文脈上「たしかに」にかかっている会話内容は「超バケるにはすごい能力があるかもしれない」ということなので、かわいい→すごい能力があるという裏付けがなされている勇気さんの頭はなんというか「かわいいは、正義!」ってところなんでしょうか(違)。思考回路に親近感を覚えます。

 同じ学校(ヒートは「青豆小学校」。1部は未確認)を舞台とした上で、ヒートでは部活動という枠をがっつり嵌め、個性豊かな仲間たちをまず提示しました。主人公とパートナーの奇抜で親密なやりとりは1部で表現しきったと判断し、テンプレートの豊富な人間同士のコメディを綴る気満々といったところでしょうか。貧乏キャラ、ミステリアスキャラの投入も、動かしやすいキャラを選んだんだなー、という印象です。

 どうでもいいですけど、「スーパーニンジャロボ」のメーカーロゴが「BUMDAI」になってて、どうも「N」を「M」に書き直したような跡が見えるんですよね。これ別に直さなくてもいいと思うんですけど。慣習的なトラブル防止なんだろなぁ。


 いま外見的に好きなコロコロキャラはゴクオーくんです。

戻る