戻る

杉基イクラ『ナナマル サンバツ』1-3巻感想

【参考資料】
杉基イクラ『ナナマル サンバツ (1)』(2011、角川コミックス・エース)
杉基イクラ『ナナマル サンバツ (2)』(2011、角川コミックス・エース)
杉基イクラ『ナナマル サンバツ (3)』(2012、角川コミックス・エース)
長戸勇人『クイズは創造力〈理論篇〉』(1990、情報センター)
長戸勇人『クイズは創造力〈問題集篇〉』(1990、情報センター)
長戸勇人『クイズは創造力〈応用篇〉』(1991、情報センター)

協力/セブンワンダーズとは誰なのか

 仲野隆也さんと長戸勇人さんの会社。
 と、まぁ要するに長戸本の再来なワケです。1-2巻あたりはそのまんまというか。逐一確認してませんが、“競技クイズ”という名称・読ませ押し・電卓・自作早押し機・早押しボード(まさかこのワードに今更出会えるとは……)・笹島先輩が持ち歩いているボタンあたりは馴染みがありますね(ありますよね)。
 長戸さん自身、この本(長戸本)に書かれていることは先達のクイズ人たちの知識・ノウハウを自分なりにアレンジしたものがほとんど、とどこかに書いてらっしゃったと思うので、新世代のクイズ教習本に位置付けられる書籍、と思えば適切かと思います。

 にしても時代ですねー、3巻P.116に、競技クイズに対しゲーセンのクイズゲームのほうがシェアが上、って書いてあります。だろーなー。

ショタコンは正太郎コンプレックスの略、になった

 いやー、慌てました(1巻P.169)。ふぁんろーど・イニシャルビスケットのK(浜松克樹)派の「正太郎コンプレックス」と、現代用語の基礎知識・堀内克明派の「ショートアイズ・コンプレックス」が語源説で争っていて、これ語源問題として出せない未確定モンだと数年来思ってまして。家帰ってきてゴハン食べながらググったところ、現在、ショタコンの語源はアニメ「太陽の使者 鉄人28号」(1980)でほぼ確定しているらしいです。
 何がスゴいって、私の拙い人生の中で、10年前は語源未確定なのが語源問題になっちゃった、ってコトですよ。覚えている限り初めてです。
 「“ショタコン”の語源はアニメ『太陽の使者 鉄人28号』ですが、では“たるコン”の語源となった1990年のアニメは?」
とかの“では問題”が作れちゃうんですよ。火付け役がマンガかアニメか不明だし、この用語にどのくらい市民権があるかも不明なので問題外ですけど。

 初音ミクが語源問題として出題されるには、まだ時期尚早だと思いました。というかお尻がどうなるのか想像できない。「~であるDTMソフトは?」だとDTMって何、になっちゃうしさー。

枕のちせ:90年代の終わりに、“競技クイズ”やってました。好きなジャンルは語源・宗教。

戻る