アニメ2010年度上半期総括

「バカとテストと召喚獣」(2010/01-03)

 「観察処分者」とその召喚獣がア×ル×ッ××すると、挿れながらにして挿れられているという快楽が味わえるんですね。
 こんばんは、枕のちせです。(挨拶)
 OP、作詞は畑亜貴。キャラ別止め絵×4は愛らしくてよい。ちょいとばかし「スパイラル-推理の絆-」(2002)の動かないOPを彷彿とさせられた。 
 第1話を観たときは「そうだこれが俺の理想の学園生活なんだぁぁ」と感じ、テストの得点で能力値が決まるバトル、宙を舞う「√」や「π」に心踊らされていましたが、そのあとは惰性で観た感じです。設定にやったもん勝ちの態があり、功を奏していると思いましたが、毎回のストーリーはあんまり好きになれなかった。ただこれは好みの問題だと思う。
 影が黒一色でないという作画手法は可愛らしい。
 劇中音楽は虹音。

「少年陰陽師」(2006)

 もっきゅん♪
 もっきゅん♪
 もきゅもきゅもっきゅん♪
 甲斐田ゆきと野田順子が会話しているだけでこんなに幸せになれるのは私だけだろうか。
 小西克幸と皆川純子でLOVELESSコンビなのも得点高し。
 十二神将は人(人間たち)が望んだ姿になっているそうですが、それゆえロリもショタもおにーさんもおねーさんも椀盤振舞ということなのでしょうね。もっきゅんとか玄武たんとかの体つきも我々の欲望……もとい所望の権化ということでグッジョブ、といった感じ。
 あと第24話の作画の乱れ(顔パーツのバランス)が気になりました。

アニメ映画「劇場版 ケロちゃんにおまかせ!」(2000)

 「劇場版カードキャプターさくら 封印されたカード」と併映。

「妄想代理人」(2004、マッドハウス)

 いろいろ書きたいことはあるんですが、とりあえず。
 マロミが桃井はるこ、ってのはガツンと来た。モモーイはいつもバーチャルとリアルのあいだにいてくれた気がするから、こういう現実世界と妄想世界のあいだを行き来するキャラとして出てこられると、ショックが強い。

「オオカミさんと七人の仲間たち」(2010/07-09)

〔閲覧前〕
 猫宮三郎が出るかどうかでJ.C.STAFFとの今後のお付き合いを決めさせていただこうと思います。頼むぜ「ななつの月」。
〔#01〕
 だ……駄アニメの匂いがする……。
◇第一話なのにキャラがひとりも立っていない
◆一見強くてかっこいいオオカミさんだが実は○○、という、森野が惚れていた部分の描写がない
◆生徒会長頭取・副頭取のキャラ付けが甘すぎる
(それを言うと、「恩返し萌え」「マッドサイエンティスト」ってのも甘いけど、言及があっただけマシ)
◆女の子“なのに”異常に強い、という設定でオオカミさんとゲストキャラがダブってる
◆双方同意の上で、相手に蹴り飛ばしてもらっているキャラに対して「ヘンタイ」だとナレーターが言い放つジョーク
(少なくとも、あのシチュでの「ヘンタイ」という言い回しには悪意を感じる。
蹴られることにエクスタシーを感じて何が悪いんだろう。
サブカルと性的マイノリティって互いに支え合う関係と信じたいから、アニメで「SMは変態」だと断定されるのはイヤだなぁ。
そもそもあのセンパイは蹴られることにエクスタシーを感じてたんじゃなくて、運命の出会いが現前したことに陶酔してただけな気もする)
◇以前、原作で猫宮センパイの登場回をチェックしときに、この作品は記号論の集大成、あるいはメタ(そこまで表現しきれてないけど)だと、その回だけ読んで考えたのだが、もしかしなくても全篇通してそういうテイストで書きあげてあるのか?
◇あと、作画・演出スタッフがその記号論を楽しんでいるともどうも思えなかったんだよなぁ。
ネコ型グローブで殴ると顔の模様の跡がつく、とか、料理次第ではとてもいい材料なのに、
なんというか、愛をちっとも感じなかった。
執拗に繰り返される貧乳に対するジョークも、なんだかなぁ。あれじゃ単に否定でしかなくて。
視聴者の中には貧乳を支援する層もいるんだから、
物語の中にもそういう派を出して、視聴者を共感させておかないとのちのちツラいぞ。
〔#02〕
 バトル時BGMにOPは合わなかったと思います。
 ナレーション喋りすぎ。亮士がバトル中に豹変して「涼子を仕留めるのは、オレだ」といった途端に「亮士くん、問題発言です」と切り返されると、受け手(=視聴者)の深読みする余地が入り込まないのでつまんないです。そもそも、アニメっていうのは、頬赤らめの立ち絵とか、シルエットしかないキャラとか、声の抑揚とか、BGMの入りと切りのタイミングとか、テキスト以外の要素で展開を存分に楽しむことのできるメディアで、それはラノベっていう文章“しかない”メディアを原作にする上でおおいに付加していく要素だと思うのですよ。なのに全部ナレーションが受け手の気持ち(画一化された意見)をガンガン代弁しているし(原作のテキストがそんなんなのかもしれないけどさ)、あまつさえ登場キャラのセリフに重ねて喚くので片方が聞こえなくなるという始末。こういう様式がおもしろい! と云う受け手はそれでいいと思いますが、じゃあドラマCDでもラジオ配信でもいいじゃないですか。動画の利点を大幅に犠牲にして、テキストのスタイルを固持するっていうのは、どうだかなーって思います。もし原作がこういう語り口だとしたら、少なくとも私にとっては、ありのままアニメ化すべき作品じゃない。
 2話EDは『赤頭巾ちゃん御用心』。すぐさま「姫様ご用心」を連想したぞ。……あ、カバーなんですねコレ。ボーカル人数多すぎて聴きとりにくいです。
〔#03〕
 いい話だったと思うし、オチ(森野⇒大神への1票)も微笑ましかったんだけど、どうもあの言語感覚が好きになれない。
〔#06〕
 猫宮センパイメイン回へのフラグと思われます。キャストに「男生徒 梶 裕貴」とありました、この方にはあまりなじみがないのですが、「ディスカバリーパーク焼津」のプラネタリウムの出し物 「生命(いのち)の記憶 -Born in The Space-」で谷山浩子さんと共演なさっているのは羨ましいなぁと感じました。
〔#08〕
 根角忠太郎は寿美菜子、けいおんのムギちゃん。
〔#10〕
 猫宮三郎は「梶 裕貴」で確定。前登場時と比べ声がスゴく低くなっててビックリだ。どうしようあんまり萌えない。テキストだけで味わってたときのほうが愉しかったよ。
〔閲覧後〕
 入野自由がアルバム「オオカミさんと七人の仲間たち キャラクターソングアルバム オトギソングス BEST10」で『それが大事』(大事MANブラザーズバンド、1991)をカバーしている以外どうでもいい。視聴してみたけどやっぱりこれもどうでもいい。

「デジモンクロスウォーズ」(2010/07-2011/03)

〔閲覧前〕
 白石ショタが観たかったなぁ。
〔#01〕
 この作品がデジモンかどうか、っていう形骸的な話は、措いておきます。何せ私は日本に3000人くらいいるであろう、デジモンセイバーズ(2006)を観通すことのできなかったニンゲン、ですから。ちなみにデジモンフロンティア(2002)のせいでアニメデジモンシリーズのファンを下りたヒトが5000人くらいいると思う。
 初っ端から「死ぬ」だの「殺す」だの「皆殺し」だの表現がキツかったですね。
 中の人としては、
◇高山みなみは「DIGITAL MONSTER X-evolution」(2005)のドルモン
◇白石涼子は(本作では哀しいかなおにゃのこだ;;)「ネットゴーストPIPOPA」(2008)のピット
◇岸尾だいすけ(旧:岸尾大輔)は「フォルツァ!ひでまる」(2002)のジョー先輩
◇坂本千夏は……えっと、メイちゃんにしか聞こえなかったのは年取ったせいかなぁ、「デジモンアドベンチャー」(1999)アグモン。

「ギャグマンガ日和+」(2010/01-06)

 いちおう、1-3はすべて観てます。
 #09「親友は狼男」はサブタイだけで御馳走だよなー。再放送枠#25「恋の季節!!キューピッド君」も下半身馬とかいいなー。

アニメ映画「サマーウォーズ」(2009)

 8月6日に金ロにて。ブルーレイ単品発売が8月1日なんだけどなー、どうしようかなー。
 ⇒ブルーレイ購入。
 この作品、私は「萌え」(性的衝動と読み換えてもらって構わない)をまったくといっていいほど感じない心境で観ました。佳主馬きゅんにもキング・カズマにも(ともにCV:谷村美月、萌えなかった要素そのいち)。どちらかというと仮ケンジがだんだんカワイく見えてきたんですけどそれはまぁいいです。
 んで。萌えない、ってコトは、ストーリーとか作画とか動画とか、伏線とかキャラクターの心情とか、とにかく「萌え」とは別の切り口でアニメを存分に楽しむことができるんですね。逆に、「萌え」キャラがいっぴきいるともうそれだけで脳が満足のサインを出してしまうので、それ以外の魅力的な受容点がぼやけてしまうんだな、と思いました。
 OPはいうことなし、ヌルヌル動いてサイコーです。まるっきり村上隆の影響だなぁと思っていたら、細田守監督は村上の依頼で「SUPERFLAT MONOGRAM」(2003)を作ってるんだよな、とあとから思い出した。しかしOZの守り主にジョンとヨーコが出てきたときはどうしようかと思った、オノ・ヨーコさんですか。アニメと現代美術は親和するメディアなんだよなぁ、ということを、コレもあとから思い出した。
 OZ内では世界中の言語が翻訳されているというが、佐久間さんがPCでネット上の英語と中国語の記事を読んでいたシーンがあった。けっきょく機械翻訳には限界があるんだよ、というメッセージではなかろうか。
 栄ばあちゃんがいなくなった途端、家が物理的に壊れはじめた。デカいスパコンや漁船が持ち込まれたり、ラストでは地下にまで影響が出ていた。大黒柱、一家の支えが不在であることによって、場が乱れたといえる。
 コミック版は読んだけどもひとまず措いておく。アンソロは……CLAMPが最初のカラーページを飾ってまして、花札にモコナが描かれてる。んー、ソレは描かなくてよかった、かな。岡崎能士はさすがの一枚絵。

「けいおん!!」(2010/04-09)

 セカイ系→空気系の流れを汲んだのか、あずまんが大王の系譜なのか、萌え要素を鏤めたコラージュの最新作か。ともあれ、よく作りこまれていたと思います。楽しませていただきました。