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PS2『ドッグ オブ ベイ』(2000、マーベラス)覚書

 さて今日もマイナー獣ゲームの話をしたいと思います。まず見どころ買いどころから。

◇パッケージのダルメシアン獣人が気に行ったらとりあえず買っても大丈夫。責任は持ちません
◇中尾隆聖さんの歌う『この街を捨てて』が聞けたので良しとしました。横山智佐さんが楽しそうなのもポイント高し
◇ナウローディングのところで踊るシルエットダンサーがときおりものっそい高速

プレイ時間:7.0Hr
プレイ進捗:EASY・HARDともに全9ステージクリア、スタッフロール確認
獣ゲー概要:リズムに合わせてボタンを押し、その背景で3DCGの犬獣人が踊ってる

 えー、ジャンルなんですが音楽ゲームです。タイミング判定は『jubeat』(AC、2008、コナミ)タイプで、2行2列に配置された4つのオブジェがタイミングに合わせて放射光を放つのを見極め、ドンピシャでボタンを押します。正確には、輪の形をした光がだんだん小さくなりオブジェと一致したとき。標準コントローラで操作しますが、アナログスティックでもプレイできるようになっているため、縦方向の同時押しはありません。
 同じオブジェで4分より短い連続が来るとわかりにくく、反射的に捌いていては間に合わなくなり、譜面を覚えていないと対処しきれないんじゃないかと思える箇所があります。それを緩和するためか、タイミングに合わせてオブジェのところに♪が流れてくるのですが、これが実際のタイミングよりも1~2拍早くに消えてしまうためわけがわからなくなっています(タイミングぴったりにするとコナミの特許第2922509号にひっかかるからか?)。しばらくプレイしていれば感覚でわかるようになってくるのかもしれませんが、私にはまだムリのようです。さらには画面エフェクトがオブジェに被さり、切り替わる背景で放射光が見えにくくなっててんてこまい、そしてタイミングがぴったり合うと「ぴしゅーん」と効果音が鳴りBGMが聞こえづらくなるという音ゲーなのか何なのかわからないプレイスタイル。

 ストーリーモードでは声付きのCGムービーが適宜挿入されます。サラのステージ手前、酒場でジョニーがカミュの首輪に掴みかかるシーンを個人的にオススメします。端整な表情を歪めるカミュ可愛い。
 リザルト画面では結果に合わせて仲間のうち誰かのコメントが貰えます。成績の良くないクリア時や失敗時のセリフに罵られて昂奮するのもアリだと思います。
 パッケージや説明書には書いてなかったため、EASYクリア後に初めて広井王子のクレジットを見たときには驚きました。スタッフロール曲は登場キャラ皆で歌ってるらしい。ちなみにクリア後ストーリーモードを再スタートすると、選べるキャラがカミュだけの初期状態にリセットされていました。

 フリーモードでは一度クリアした曲が遊べるのですが、オート機能がないのがとても残念。ダンスシーンを刮目したいときは電源入れて放置、デモで最初だけ見れます。

 セッションモードは2Pプレイ可。

 ビューワーモードがこのゲームの真髄かなと感じていまして、キャラクターの声付き解説と、3DCGデータの閲覧(立ち1種類、HARDクリア後に△ボタン押下で1種類追加)。上でパッケージのダルメシアン云々と書いたのは、最初のステージ担当キャラが彼ことカミュ(CV:涼風真世)だからです。いちばん簡単な曲でしょうから音ゲー苦手でもなんとかなりますし、満足したら残りのステージはもう遊ばなくてもいいかもです。ただしこの3DCGデータ、前後方向への360度回転については留意点があり、頭のてっぺんは見えますが股間を真下から見ることはできません。スカートの中が見えないように配慮した結果かなぁ。

 オプションで設定できる項目のうち「???」が2つ、初回では選択できません。上はEASYでサラのステージをクリアするとスタッフロール後に解禁されました。説明書には「2等身」と書かれていますが、実際には「モデルタイプ」で「ノーマル」「2頭身」「ムキムキ」を切り替えられます。「2頭身」は4頭身くらいありますね、「ムキムキ」はもしかして上半身が「ノーマル」で下半身が「2頭身」のモデリング? ちなみにビューワーモードでは反映されません(HARDクリア後に可能?)。

 説明書に書いてある「Dog of Bayサウンドトラック MJCG-80056」ですが、このCD番号は「テイルズ・オブ・エターニア オリジナルサウンドトラック」に割り当てられたようです。実際には「MJCG-80059」として「「Dog of Bay」ボーカルアルバム」が発売された模様。Tr.11『無限の時間』はスタッフロール曲のことかと思われますが、「主人公カミュのテーマ曲(ゲーム未収録)」ってどれなのでしょうか。

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