「ふああぁあ…」
巷で人気のリゾート地、コスタ・デル・ソル。輝く海に面する憩いの場。
家族旅行や一人旅の道程、単に避寒でやってくるなど、来訪の目的は様々だ。
「……」
周りに荒涼な風景が続いているのもあり、ここに寄る人々はその快適さから
なかなかその地を離れようとしない。クラウド一行も例外ではなかった。
「いつまでここにいるんだよぉ…」
この町にやってきてから、もう10日にもなる。他のメンバーは海で泳いでいるのだが、
ナナキは水が苦手なのもあり、宿の一室で一人暇を持て余していた。
「退屈か?ナナキ」
他の者たちと同じく、この数日のあいだ水着一枚で日光に身を晒し続けたために、
ずいぶんと日焼けの跡を残したクラウドが、ナナキのいる部屋に入ってきた。
「クラウド…早く次のとこに行こうよ。オイラもうここ飽きちゃった」
「そう言うなよ、ここまで死闘の連続だったんだ…みんなもう少し休みたいだろう」
一行の管理を担う立場として、クラウドはしっかりとその責任を果たしていた。
だからこそ今まで、ナナキは愚痴をこぼせずにいたのだった。
「うー…でもさぁ…」
「…しょうがないな。いいこと教えてやるよ。気が紛れるといいんだが」
「え?なになに?」
気力を失くしていた瞳に好奇心が溢れた。
「よっと…」
「わっ…!?」
クラウドが唐突にナナキを膝に乗せ、後ろから手を回し、股間のあたりをまさぐり始める。
「な、なにやってんの!?」
「お前、前に、早く立派な大人になりたいって言ってたよな」
「え…え?」
戸惑うナナキをよそに手を動かすクラウドは、体毛に隠れた突起物を難なく探り当てた。
「うぁっ…ど、どこさわってんだよクラウド!」
ささやかに抵抗するも、ソルジャーとして鍛えられたクラウドに後ろを取られては虚しいもので、
揉まれたり撫でられたりと、完全にされるがままになっていた。
「うぅ……やめてってば…恥ずかしい……」
「…ティファの裸を想像してみろ」
「えっ…!?」
クラウドが耳元で放ったその一言が、思春期真っ只中であるナナキの煩悩を刺激した。
「ほら、硬くなってきた」
クラウドの手の中のそれは熱を帯び、だんだんと硬度を増す。
ナナキの顔が一段と赤くなった。
「こうなることは何度もあった…けど、どうすればいいかわからなかった…だろ?」
「う…………… うん…」
「疑問に思ってたんだ。北条からエアリスとの交尾を差し迫られたとき、
お前はやらなかったんじゃなくて、やり方を知らなかっただけなんじゃないかってな」
図星を喰らったナナキは、元気に上向く自分のそれを、恥ずかしげに見つめた。
だがそれでも今は、初めて感じるえもいえぬ快感に、身を震わせているほかなかった。
「…はっ…ぁうう…」
先から溢れた液がくちゅくちゅと卑猥な音を立て始める。
「そろそろみんなも帰ってくる頃だしな…もっと早くいくぞ」
「うぁっ……ああっ…!」
クラウドの手の動きがより一層激しさを増し、ナナキを刺激し続けた。
「あっ…ぅ…く、クラウ…ド…お、おしっこ…っ」
「きたか…ここで出していいぞ、思いっきりな」
「う……あぁっ…あっ!!」
ビクン、ビクン、と何度も痙攣し、
勢いよく飛び出た精液がナナキの体とクラウドの手を盛大に汚した。
「…はぁっ…はぁ…………」
「ずいぶんたくさん出したな…」
「…すごく気持ちよかった… でも、この白いの…なに…?」
「大人の証だ。 …ほら、皆が帰ってくる前にシャワー浴びてそれ落とすぞ」
「…? う、うん…」
バスルームで暖かいお湯に打たれながら、先ほど身を走った快感を思い出す。
「オイラ、あんなに気持ちいいの初めてだよ。恥ずかしかったけど」
「次はティファに頼んでやってもらうといい」
「ええ!?」
一行が名残惜しくもリゾートを後に次の目的地へ出発する日、
ナナキは少し大人になった気分でいた。
おわり