森のお手伝い・後編 黒ヤギ作
 ピットはぼおっとしているジュリアを部屋で待たせていそいそと部屋の外へ出て行ったが、しばらくすると手にサンドイッチと水を持って再び部屋に入ってきた。
「お腹減ってるでしょ?これ食べてよ。」
 ピットはベッドの横に腰掛けているジュリアにそれらを差し出すと、ジュリアはすぐに手に取り食べ始めた。サンドイッチを食べ終え水で流し込むと、ジュリアは体の奥底、ちょうどへその下あたり、で何かが蠢いている感覚を覚えたが、まだ意識が虚ろだったためあまり感じられなかった。しばらくして腹の様子が落ち着いてきたのか、体はまだ熱いが、ジュリアの意識もはっきりしだして、ようやく自分がシャワー室から移動していることに気がついた。
「どう気分は?」
「ええ、ちょっと火照ってるみたいだけど大丈夫よ。」
「そうか、じゃあ僕の前に立ってくれる?」
 指示した通りにジュリアはピットの前に向かい合って立った。ピットはジュリアの目をじっと見た。ジュリアはなんだかその目に吸い込まれそうな気分になった。するとピットは右手をジュリアの腰に回し、左手を頭の後ろに持っていくと、自分の方へジュリアをやさしく引きよせ口づけを始めた。いきなりのことにはじめはジュリアも戸惑ったが、淫らに舌を絡ませるピットにジュリアも感化し始めて、しだいに互いに舌を絡ませ合い口の中のあらゆるところを刺激しあった。
 すっかり体が慣れてきた頃ようやくピットはジュリアの口から離れると、二人の間には銀色に輝く糸が架かっていた。そしてピットにバスローブを脱ぐように言われたジュリアは躊躇いなくスルスルッと脱ぎ、バスローブは静かに床の上に落ちた。露わになったジュリアの体はまだ誰にも汚されていない白く透き通っていて、まさに美しいと一言しかでないような体だった。
「僕たちに性別がないことは知ってるよね?どうしてかと言うとね・・・。」
 そう言ってピットもバスローブを脱ぐと、ジュリアはピットの体を見て驚きを隠さずにはいられなかった。もともと大きい胸もさることながら、ピットの股間には女性としてあるはずのないモノがいきり立っていたのだ。まさしく城の教育係がジュリアに教えてくれたものと形は全く同じだったが、人間のように肌色ではなくピットのそれは乳首と同様に黒色だった。
 普通の感覚からすれば明らかにグロテスクであるのだが、ジュリアはピットの股間にあるそれを見た瞬間にどこか神々しさを感じた。そして圧倒された。
「そんじゃあ、お仕事始めよっか。」
 そう言ってピットは先ほどジュリアが座っていたベッドの横に腰掛けると、ジュリアに自分の目の前にしゃがむように指示した。言われるがままにアヒル座りをしてペタンとしゃがみ込むと、ジュリアの目の前には自分の顔に向かって伸びているピットのイチモツがあった。
 ジュリアはピットの顔の方を向きピットの想いを察すると、そのイチモツをしゃぶり始めた。初めは亀頭の辺りを舌の先でチロチロと舐めていたが、ジュリアは意を決してピットのイチモツを咥え込んだ。人間のそれより少しばかり大きいせいか、フェラをするのは少し大変だったが、それでも一生懸命にジュリアは頭を動かしピットのイチモツを刺激した。
「あ〜ん、もっともっとぉ。」
 気持ちいいのかピットはそう声をあげると、両手をジュリアの頭の後ろに持って行き、ピットは激しくジュリアの頭を前後に揺さぶった。いきなり喉の奥にイチモツの先端がぶつかりむせかえったが、頭を押さえつけられているため吐き出そうにもそれができずにしばらく苦しい状態が続いた。その苦しさがまたジュリアを淫らにしていったのだった。
「くっ、い、いくよぉ。」
 絞ったような声でピットがそう言うと、ジュリアの口の中にいやらしい白濁液が放たれた。新たなる感覚にジュリアは歓喜し、うれしそうにそれらを残らず喉に流し込んだ。体にそれらが取り込まれていくたびに、体の奥底がまた蠢き熱を帯びていった。
「はぁ〜、気持よかった。どうそっちの気分は?でもまだまだこれからだらかね。」
 ピットはジュリアの顔を覗き込むと、ジュリアの目はトロンとしていたが、すぐに体が熱くなりその形を変える準備が着々と進んでいたのだった。
「はあっ、うううっ!?」
 突然ジュリアの体に今までになかったような感覚がやってきて、ジュリアはその場で床に倒れ込んだ。何とか四つんばえになり体重を支えるがその腕は震えていて今にもバランスを崩しそうだった。か細くどこか弱々しかった体型に肉がつき、若干ムチムチしたものになっていくと同時に胸もピットと同じくらいの大きさに膨れだし、ピットと同じようなフサフサしていて柔らかい毛が胸元や体のいたるところから生え出してきた。
 足の全体の長さが伸びたと思うと、踵が上の方につりあがり足はウサギのそれに近いような形になった。次に下腹部に二つピンポン玉くらいの盛り上がりができたかと思うと、その間から空に向かってまた新たに盛り上がりを見せ段々と形が整っていき、最終的には、ピットほどにはならなかったが、人間のオスの股間にそびえるイチモツへとなっていった。
 そしてお尻にフワフワした可愛らしい尻尾が生えると、ついに顔にまで変化が及び、小さく可愛らしかった口もとは鼻と共に前にせり出し、2本の前歯が少し伸びると鼻は赤くて小さく可愛らしいものになり、顔全体を獣毛が覆うころには耳はすでに頭の上に移動しており大きく長く伸びたそれは重力に従い垂れ下った。そこにはお姫様の髪型をもつピットと似たような白地に灰色のぶち模様をもったラビ族が四つんばえでうつむいたまま息を切らしていた。

「う〜ん、やっぱりちょっと無理があったかな。でも僕らと同じ姿になったことだし、とりあえずこれで仕事を手伝えるね。」
 変身で疲れているジュリアをよそに、精液を出したばかりのイチモツをまだいきり立たせうれしそうにピットはそう言った。実はシャワー室で飲んだ謎の液体には体を温めその人の意識を淫らにする媚薬が含まれており、またピットが差し入れてくれたサンドイッチには精液の放出を促す催淫剤が大量に仕込まれていたのだった。そして先ほどジュリアが飲んだピットの精液には人間をラビ族に変える成分が含まれているのだった。
 他のラビ族も同様に仕事の前に最低催淫剤は飲むように言われているのだが、ピットはジュリアが仕事を快くやるようにするためにシャワー室に媚薬を用意したのだ。ピットの指示でジュリアはベッドに仰向けになった。するとピットは大きくなったジュリアの胸を上から押さえつけるように揉み始めた。
「ああっ!」
 初めての感覚に媚薬も手伝いジュリアの体の中に電撃が走った。
「こうして気持よくならないと、いい卵が産めないからさ。」
 ピットはそう言うと、乳首に顔を近づけ吸い上げ始めた。
「んあああっ、き、気持ちいいよぉ。」
 ジュリアは快楽をできるだけ受け入れようと体をくねらせ始めた。それに合わせてピットも空いた手で体のあちこちを撫でまわした。しばらくしてピットはついにジュリアのワギナへと愛撫の手を伸ばし、その綺麗な割れ目に指を沿わせた。
「きゅううん。」
 ジュリアはそのやさしい指使いに心地よさを感じた。
「初めてなんだからこうやって慣らしておかないとね。」
 ピットは中指と人差し指を使いワギナを広げると、そこからはすでに愛液がヒクヒクといやらしく垂れていたが、ピットは人差し指をゆっくりそこに入れた。
「ああっ、何か入ってるぅ。」
 ジュリアは泣きそうになりながら言った。ピットは指をズブズブと奥までうずめると、そこからピストン運動を始めた。
「うあああぁっ!」
 ブズッブズッ、と指を動かすたびに淫媚な音がジュリアのワギナから発せられていた。ジュリアはこれだけでもうとろけてしまいそうな感覚だった。そしてピットは入れる指の数をさらに一本増やし徐々にジュリアのワギナを広げていったのだった。
「お、お腹が、お腹がきついよおぉ。」
 苦しそうな表情だったが、ジュリアはそれでも物足りないような顔をしてその行為を望んでいた。
「じゃあそろそろ行くよ。」
 ピットはそう言ってジュリアのワギナから愛液で濡れた二本指をとると、今度は四つんばえになるように指示をした。言われた通りにジュリアはベッドの上でピットに尻を見せるように四つんばえになった。ピットにはジュリアの広げられ愛液で濡れそぼったワギナのひくつきが次の展開を期待しているかのように見えた。ピットは肉付きのよくなったジュリアのお尻を鷲掴みにし、自分のまだ衰えていないイチモツを一気にジュリアのワギナへとぶち込んだ。
「ああああぁぁんっ!うあっ、ぐあっ!」
 ピットはジュリアに何の躊躇いもなく激しく腰を前後に動かした。ブチッ!と破瓜の痛みがジュリアを襲い、あまりの痛みに涙を流し唇を噛みしめじっと耐えたが、容赦なくジュリアの膣はピットのイチモツにかき回され、その摩擦で帯た熱がさらに膣の感度を上げジュリアは膣の中で蠢く快感に溺れていった。愛液と破瓜の時に出た血液とイチモツが擦れて出る音がなおさら二人の快感を引き立て、ジュリアのイチモツはいつの間にかそそり勃っていた。
「はっ、はっ、はっ。あぁ、そ、そろそろ、い、いくうぅぅ!」
「わ、わたしも、なんか、お腹が、おなかがあぁ!」
 ピットのイチモツはついにジュリアの子宮口にまで到達し、そしてジュリアはお腹が締め付けられそうな感覚に襲われ、二人とも快楽ではじけ飛びそうになっていた。
「うはああああああぁぁぁぁん!!」
「きゃうううううぅぅぅぅん!!」
 ピットはこれでもかとジュリアの尻に指を食い込ませ腰をジュリアの尻に密着させ盛大にジュリアの中へと、ジュリアはベッドのシーツへと精を放った。ピットのイチモツはジュリアの膣により締め付けられ、放たれた精液は確実にジュリアの子宮へと送られていった。二人とも口からよだれをだらしなく垂らし、同時に絶頂に達したのだった。ピットはそのままジュリアへと倒れ込んだ。

「はぁ、はぁ、じゃあこっちも慣れさせないとね。」
 ピットはそう言って疲れているジュリアを再び仰向けにさせると、ジュリアのうなだれたイチモツを自分の大きな胸の谷間に挟み胸を使ってイチモツを扱き始めた。
「んっ、あっ。」
 イチモツの竿は柔らかい胸に、亀頭は胸元に生えているフサフサした毛によって刺激を受け、ジュリアのイチモツはたちまち自分の腹にぶつかりそうになるくらいまでに復活したのだった。
「今度は僕の中にそれをいれてよ。」
 ピットはジュリアをまたぎジュリアのイチモツの上に座り込んだ。さきほど放ったはずのジュリアのイチモツはピットのパイズリのおかげでビンビンで、ジュリアの睾丸の中では催淫剤のおかげで新しく精液が盛んに作り出されていた。
「はあ〜ん、な、何これ。すごい締め付けぇ。くうぅ。」
 ジュリアはイチモツからくる新たなる快楽に何の抵抗することなく流されていった。ピットはジュリアの上で激しく体を上下に揺らし、ジュリアも空いている手で自分の胸やピットの胸をもみくだしたり乳首を弄りだした。
「この感覚久々だよ。ジュリアは初めてなの、に、気持ちいいよぉ。はあぁん。」
 ピットは少し体を後ろに倒すと、ジュリアのイチモツが反り返る反動でピットの膣の前面を刺激し、ジュリアにも刺激が伝わっていた。
「あっ、あぅ、く、先っぽが、何かにぶつかってるぅ。」
 ジュリアも先ほどのピットと同様にイチモツの先端が子宮口に当たり、敏感な亀頭に快感が伝わりよがり狂った。
「ジュリア、す、好きだよ。」
「わたしも、ピットのこと、好きよぉ。」
「はあぁ、一緒にイこうよ、ね。」
「きゅう、う、うん。」
 ジュリアがうなずくと、ピットが体を
「あぁ、わたし、いっちゃう、いっちゃうよおぉ。」
「いいよ、僕の中に来て。しっかり受け止めるから。僕も、イきそ、う。」
 そう言うとピットはジュリアに覆いかぶさり、二人の大きな胸が歪な形につぶれ互いに乳首をこすりあっていた。
「いくううううぅぅぅぅー!!」
「あああああぁぁぁぁーん!!」
 ジュリアもピットの中に激しく精液を放ち、ピットはジュリアの柔らかい毛のある少し膨れた腹へと放った。二人が横たわっている間に腹はみるみる膨らんでいった。

 腹を膨らませ愛液で互いにボソボソになった二人はしばらくベッドの上に座っていた。先に異変を感じたのはジュリアだった。
「くあっ、お腹が、い、痛い!」
「そろそろ産まれるわね。落ち着いて、ヒーヒーフー、ヒーヒーフー。」
 大きく膨らんだ腹をジュリアは苦しそうにおさえていたが、ピットは背中をさすり、腹をおさえるジュリアにやさしく、そして冷静に対処した。
「あうっ、産まれる、産まれるううぅぅ!」
 子宮口が広がり膣が圧迫される感覚に少し混乱し、またピットに卵が少しだけ顔を覗かせているワギナを見られることに、M字開脚をしているジュリアは興奮を覚えた。そしてワギナがこれでもかというくらいに拡張させられると、ポンッ!と一気に卵が愛液と共に飛び出しベッドの上に落ちた。しかしこれで終わりではなく、ジュリアは腰を上げ、さらにもう1個の卵が飛び出して合計で2個のカラフルな卵がベッドの上に横たわっていた。
「すごいよ、初めてなのに2個も産むなんて!才能あるよ、間違いないよ!」
 腹を膨らましたピットは興奮した様子でそう言った。
「はぁ、はぁ、ありがとう。なんだか嬉しいわ。」
 ジュリアは愛おしそうに自分の産んだ卵を見ながらそう言った。そのあとピットも卵を2個産み、ジュリアはピットからもらった薬でもとの人間の姿に戻った。
「ありがとう。はじめはちょっと恥ずかしかったけど、なんだか気持よかったわ。」
「またよかったら来年も手伝いに来てよ。人数が多いと助かるからさ。」
「もちろんよ。約束よ。」
 二人は指きりげんまんをして、ジュリアはピットに帰り道を教えてもらい無事に城に帰ることができた。それ以来ジュリアは毎年復活祭の時期になると森へと出かけて行き、ラビ族のところでピットや他の仲間達と共に神様に捧げる卵を産む手伝いをしたのだった。


おしまい
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