例大祭〜終編〜冬風 狐作
 さやかが元いた世界に戻るとそこでは1年もの月日が過ぎ去っていた。警察や家族、マスコミからの質問を何とか上手く乗り切って身辺もようやく落ち着くまでに更に3ヶ月、結局平穏な本来の生活を取り戻すまでに失踪から15ヶ月も掛かってしまった。そして、数年が経過した今、高校を卒業し大学へと進学したさやかは真面目に大学で学び、かつて彼女が一年に渡って失踪していた事を知る友人はまずいなかった。
 時にはその事を知って話してくる者もいるが、丁寧に応対して、静かな脅しをかける事で十分対処すれば良いだけの事・・・どうやら、あの出来事によって彼女は、以前では考えられないほどの度胸を身に付けた様だ。そして、中々の美貌と頭脳に惹かれて多くの男達が寄っては来るが、こちらは使える時だけ使い後は曖昧にとの全方位外交で乗り切り、結果として本命といえる男は彼女の周りにはおらず、今尚1人で頑張っているのである。
 そして自宅に帰ったさやかは、翌日が休日であると深夜に服を脱いで風呂場へ向う。もう風呂は帰って来てから間も無くに入ったと言うのに、である。風呂場に閉じこもったさやかは、空の浴槽の中に体を伸ばして座り軽くへそを押す。すると、その陰毛の中から筍が生える様に棒の様なペニスが姿を現す。そしてそこで再度へそを押して、今度は乳房が膨れ上がり乳首が短い棒の様に太い、牛の乳首そっくりなそれが1つの乳房に3つの計6つ現れるのだ。
 そして次には右手でペニスを扱き、左手でその乳房のどちらかを激しく揉み砕いていく。そして、果てると共に成される盛大なる射精と放乳、かなりの容量のある浴槽は一度のそれで半ばやや上まで満杯になり、二度目ではかなり溢れる。だが浴槽内と共に浴室の排水溝にも栓をしているので、流れ出す事は無くひたすら溜まり風呂場は何時しか精液と母乳のプールになってしまった。だがさやかはようやくそれで扱く事を止めると、そのままそのプールの中で脱力して寝る。そして、後になって目を覚ますと手探りで栓を外して全てを流し去って体を軽く流し、何事も無かったかのように、その時には体も元に戻って日常へと戻るのだ。
 もうお分かりの事だと思うが、さやかのペニスと乳房、それはウマメとウシメからお礼として彼女に贈られた物であった。最初は遠慮していたさやかであったが、その精液と母乳には美肌効果と体調を整える効果があり有益だと聞かされて、例にその場で彼女らと共に使いその効果を見てすんなりと貰い受けたのである。そして以来、週に最低一回の精乳風呂に浸かって寝るだけでさやかの皮膚は、それまで慢性のアトピー性皮膚炎に悩まされていたとは思えないほどハリのある美しいものとなり、アトピーを始め慢性だからと諦めていた花粉症等の幾つかの疾患が完全に消えてしまったのだ。
 その効果を我が身で目の当たりにしたさやかは、今ある事を考えている。その精液と母乳で一儲けする事を考えているのだ。一応自分以外でも効果のある事を証明する為に、自分に以上にそう言ったことで悩む妹と似たような悩みを抱える数名の友人に、新手の美肌サプリメントとして配り定期的に話を聞いているのだが、どうやらその効果は存分に発揮されている事がわかった。これを元に今さやかは、色々と計画を立てており、早ければ半年ほどでネット上で売り出せる見通しがついている。

 一方、博についても話さなくてはならない。前述したさやかの中で、どうしてさやかがウシメからお礼を贈られたのか首を傾げた方も居るかもしれない。さやかの体を借りたのはあくまでもウマメで、ウシメが借りたのは博の体なのにと・・・。これには次の様な理由が存在する。
 博は事前にお礼としてウシメからその魂本体に対する、異世界での未知の快楽を与えられた。その為に彼の魂は一時的に、より多くの快楽を感じる為に異形へと変容した事を覚えているだろうか。そして、一時的に変容しただけのその魂は想定以上の期間に渡って、変容を続けた為に元来の博の魂へ戻る事が出来なくなってしまったのだ。
 それでもと体に魂を戻したのだが、今度は体が魂に合わせて変化してしまいもう一度引き離そうとしている間に、驚異的な速さで定着してしまい如何にもする事が出来なくなってしまった。弱りに弱ったウシメはその場で出来るだけの改造を施し、そしてそれを村人へと与えた。つまり一匹の家畜としてしまったのである。突然の申し出に困惑した村人達は、その博転じた家畜が豊富に乳を産する上に畑を耕す際にも大いに威力を発揮する事を知ると喜んで受け取り、恐らく今も尚あの村にて家畜として飼われている事であろう。
 だが、この事をウマメはともかくさやかは知らない。さやかは博も自分よりやや遅れて、元の世界へと帰れたのだと今も尚信じているのであった。こうして、一応の区切りが付けられた今回の例大祭・・・恐らく、ウマメ・ウシメ・さやかの三者はきっと忘れる事が無いであろうし、家畜となった博も意識があるのなら忘れはしないだろう。その印象は違えど、忘れる事は無いだろう。


 完
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