カタストロフィ冬風 狐作
 1960年代、米ソ冷戦の中で少しでも有利な立場に確保しようと両国は様々な兵器の開発に奔走した。その1つが生物兵器である、貧者の核爆弾とも呼ばれるほどの安価で威力を発揮する生物兵器は超大国にとっても魅力的であった。当時開発された生物兵器の多くは破棄される等の処置が取られたものの、旧共産圏の諸国の中には、ソ連より友好の印として送られた生物兵器を最終兵器として温存し、更なる開発を進めているケースも少なくは無い・・・。
「わが国は滅びるのか・・・。」
 2037年10月、中央アジアのとある国では今正に政府が倒されようとしていた。きっかけは一ヶ月前の大統領選挙、独立以来大統領の座を占めているザルスエフ大統領とその配下の与党民主の星同盟が国民的な人気を誇る野党国家改革共和党の推すムラーンチャエフス議会議長と一騎打ちという形になったこの選挙において、半ば知られていた事だがこれまでとは比べ物にならないほどの与党側の選挙妨害が発覚した事であった。
 それに怒った野党側とその支持者が即日抗議行動に突入し主要な物流拠点を占拠した為、経済は混乱状況に陥り近隣諸国の経済にも影響を及ぼし始めたので慌てて政府側は軍を出動させて強制排除を試みたが、あろう事か軍の一部部隊が野党側に寝返り戦闘が勃発。  当初は不利と見られていた野党側は人海戦術で装備に劣る政府軍を壊滅させて武器を奪い、大統領は国民を裏切ったと宣言して首都へ向けて次第にその規模を増しながら進撃して行った。これに慌てたのは政府側である。政府側は非常事態宣言を発令し、動員令を布いて野党側の"反乱軍"に対抗しようとしたが選挙前からの度重なる増税や汚職腐敗で、比較的支持者の多く住む首都圏の住人からそっぽを向かれて上手く行かないまま野党側との戦闘に突入。一時は膠着状況に陥ったが、首都中心部と郊外を遮る川の橋の1つが突破されて政府軍は潰走、勢いに乗った"反乱軍"は主要な政府庁舎を掌握し残すは大統領宮殿のみとなっていた。
「我が国は滅びるのだな。」
 ザルスエフ大統領はカーテンで締め切った窓の隙間から外の様子を見て呟いた。窓の外に広がるのは宮殿の周囲の街路を埋め尽くした様々な服装をした"反乱軍"、そしてそれを何とか食い止めようと決死の抵抗を試みている大統領親衛隊の姿であった。
「その様な事はありません、大統領親衛隊がまだ残っているではありませんか。」
部屋の中には古くからの付き合いのマタラン副大統領がおり、彼は大統領を励まそうと威勢の良い言葉を吐いていた。
「親衛隊か・・・確かに残っているな・・・だが、如何せんこの戦力差は覆せんよマタラン、君の励ましは嬉しいがね・・・そろそろ覚悟を決めた方が良い。」
そんな副大統領とは対照的に大統領はすっかり落ち着きを払った静かな声を出して、腕を組み前を見据えた。
「その様な事をおっしゃらないで下さい、閣下。閣下はこのグランシルバスタン共和国の大統領なのですよ、大統領閣下が頑張られれば必ずや各地の閣下を支持する軍部隊が我が国から反乱軍の害虫どもを一掃する筈です。ですからもうしばらくの辛抱を・・・。」
「私を支持する軍部隊か・・・そんな物はもうない。これを見ろ、最早我々には親衛隊以外の戦力は無い。軍は全て反乱軍に寝返った、近隣諸国も反乱軍を支持している・・・もう全てが終わったのだ。」
副大統領の言葉を遮って口を開いた大統領は1つの書類の束を投げる様に渡した。それを手に取った副大統領は数ページを読んだだけで顔色を変えた。
「これは敵の謀略です、こんな事は有り得ません!閣下、お気を確かに・・・こんな物を信じてはなりません!」
「逸るな、マタラン・・・私は現状を踏まえてこのまま大統領職を退く。しかし、ただでは退かんぞ・・・奥の手を発動させるからな、それも反乱軍の手によって・・・分かるだろう?」
「V兵器ですな・・・冷戦の恐るべき亡霊を使うのですか・・・。」
「そうだ、何・・・我々が心痛める必要は全く無い。それによって如何なる悲劇的な事態が発生しようとも、それは我々に対して反乱を起こし倒した馬鹿どもの責任であるし当然の報いなのだよ。だから我々は心を静めて安らかに彼らに投降しよう・・・最終的な勝者は我々なのだからな。そして面子も保てる・・・。」
ワアァァァァァッ!
 大統領がそう言い切った時、皮肉にも親衛隊の防衛線が突破され逃げる親衛隊を追って反乱軍が宮殿の中に踏み込んだのであった。大統領と副大統領は執務室にて拘束、既に拘束されていた閣僚達と共に裁判の結果、国外へと追放された。そして首都では見渡す限りの聴衆の前で野党候補であったムラーンチャエフス氏が第二代大統領として就任を宣言していた。

 それから数ヵ月後、騒乱の後片付けの進む首都の一角に広がるスラム街で奇病が流行し始めた。共和国保健省は軍の協力の元、奇病の解明に乗り出したがそれまでに見られた如何なる病気とも合致せず、新種の伝染病としてWHOに報告されて一躍世界の注目を集める事となった。事態を重視したWHOからは調査団が早速派遣されて調査に当たり、それが事実である事を裏付けたデータと共に正式に発表、病名シラン病、シランとはグランシルバ語で眠るという意味である。
 この病気の特徴は初期の軽い微熱と咳で一見すると普通の風邪と区別が付かない。しかし、一週間ほど様子を見ると突然発作を起こして、意識を失いそのまま眠り続けるというものであった。意識を失った後は何をしても目を覚ます事は無く、眠り続けるものの体力等には全く変化が無い。水や栄養を補給する必要が無いというのもまたこの病気の奇妙さを一層掻き立てるもので、正に奇病と言うのに値する病気と言えよう。
 そして次々と発覚する新事実にWHOは驚いた、その奇病の原因と思われる患者の血液中から採集されたウイルスはインフルエンザウイルス以上に素早く常々形を変えて、その一つ一つの形を捕捉し解析する事が困難であった。また同時に併せ持つ驚異的な感染力は凄まじいもので、空気はともかくわずかでもウイルスを含んだ液体が、皮膚に付着しただけで感染すると言う有り得ないほどの感染力を示していたので、WHOは全世界に向けて最新の情報と共に警報を発令、各国政府はグランシルバ共和国への自国民への渡航禁止等の策を取り全世界が封じ込めに動き始めた。
 しかし、その時には最早手遅れであった。スラム街を支援するNGOの複数のメンバーがシラン病の流行する直前に自国へと帰国していた、潜伏期間は2ヶ月と比較的長くその間も感染を続けるこのウイルスは彼らをキャリアとして運ばれ、まず家族親族、友人知人・・・と世界中に広がっていたのであった。だが、誰も目先の事にとらわれてこの事実を把握していなかった。

「ニューヨークにてシラン病患者発生。」
 インターネット、そしてメディアを通じてこの事実は世界中に広まりWHOを初めとした国際機関、各国政府を初め誰もが何故ニューヨークで発生したのかわからないでいた。しかし、患者の追跡調査の結果、ようやくそのNGO出国の事実を把握し、他の出国したNGOメンバーの所在確認を続けている内に事態は悪化しニューヨークを皮切りとしてワシントン、モスクワ、バンコク、ロンドン、ベルリン、パリ、カイロ、バクダッド、イスタンブール、ローマ、ジャカルタ、マニラ、サンパウロ、クラクフ、ジュネーブ・・・と世界の主要都市での患者発生と拡大が報告され株式・為替・先物等の国際市場は暴落し経済は破綻寸前にまで追い詰められた。必然的に国際的な物流網の動きは弱まり、航空機の国際線も順次運行を停止し始めていた。
 当初はその災禍から逃れていた日本でも初の感染者確認と公式に発表され、混乱と同様が社会を揺るがした。しかし、一部の研究者達はある考えを抱いていた。どうしてこのウイルスは人を眠らせるのか?どうして感染者は水も栄養補給も無しに長期間生存できるのか?と・・・だが誰も本当の理由を突き止める事は出来なかった。何故なら眠り続ける感染者を調べるだけの勇気が持てなかったからだ、所詮口では上手い事言っても御身大切と言うのが人間の本心なのである。謎の舞踏会、ある研究者はその現状をそう皮肉ったと言う。

 日本での感染者確認から半年後、街はすっかり静まり返っていた。道行く車も殆ど見られず、ましてや人の姿はほとんど無い。鉄道や航空は貨物輸送以外ではその用途を停止し、国内を移動することすら困難な情勢になっていた。メディアも民放の幾つかの局は放送を停止しそのチャンネルに切り替えても砂嵐、NHKが国民から受信料を取っているだけはあって24時間の放送をテレビラジオ共に続けている有様であった。新聞は数日に1回忘れられた様に届けられるだけですっかり沈黙し、各種雑誌は言わずもがな、食料は配給制となりまだ感染していない幸運なある意味不幸な人々は数日おきに指定された場所へ集まって、米や芋を受け取っては足早に家路を急いだ。
 首都圏近郊の街に住む田中岬もその1人である、高校生である彼女の学校は感染者確認と共に閉校したまま再開の目処は立っていないので、半年近くずっと家に居る状況が続いていた。それでも初めの頃は友人と連れ立って遊びに行くと言う事もあったが次第に困難になり、今では配給や必要最小限の理由以外で外には出ない。
「ただいまー。」
「お帰りお姉ちゃん。」
玄関の扉をくぐると弟で中学1年生の耕太が迎えた。彼もまた進学して間も無く学校が閉校となり、彼女と似たような日々を過ごしている。
「食料もらってきたわよ、夕飯にするからちょっと待っててね。」
「うんわかった。」
「お母さんの様子はどう?」
「いや、特に変わりは無いよ。」
「そう、ならいいわ・・・じゃあちょっと待っててね、すぐに食事作るから。」

 早めの夕食を摂り終えると2人は別々に風呂へ入って、パジャマ姿に着替えると早々に弟は眠りに就いた。無理も無い、まだ中学1年生である、先日までは小学生であったのだから当然と言えば当然であるし中学生とは言え殆ど学校に行かないまま、学校が休みとなってしまったのでまだ体力・心構え共に幼いままなのだ。その上元々が病弱であったものだから一般の中学生よりも体力は劣っているので尚更である。
「お母さん・・・。」
 岬は寝る前に必ず母親の元へと行く、シラン病に感染した母親はもう二ヶ月近くに渡って昏々と眠り続けている。父親はそれ以前にまだ社会が機能していた頃に発病し、専門の隔離病院へと強制的に運ばれて以来消息は全くの不明であり、本来なら遅れて残された家族も収容施設へ送られる計画であったのだが余りの多さに中止されてここに留まっていたわけである。その日も母は何時もと変わらぬ様子でただただ眠っており、彼女はその顔を軽く擦り電気を消して自室へと戻った。
ホーホー・・・
 窓の外から何処からとも無く聞こえる鳥の鳴き声、フクロウだろうか?こんな街の中でこの様な声が響くようになったのもここ数日の事であった、それ以外には音のしない丑三つ時を半ば過ぎた頃、奇妙な何かが弾けるような音が家の中に響いていた。
ピチッ・・・ピチ、プチピチ・・・
 緩衝材の突起を潰すような音が響いているのは母親の寝ている部屋であった。部屋の窓際のベッドの上に横たわるその体は青白く輝きを放ち、真っ暗なはずの部屋の中を仄かに妖しく明るくしている。その口は堅く閉ざされて微動だにせず、鼻も胸も動いていない・・・呼吸はしていなかった。体はその輝きとは対照的に酷く冷たく、死んでいるのではと勘繰りたくもなる有様であった。しかし、不思議と生きていると言う実感が感じられない訳でもなかった。
 そして、その青白い光は彼女の体の中心へと集結して一筋の線となりその線を境に、まるで切り取り線であるかのように体が左右へと切れてめくれ上がり、切れた場所からは無色の液体が漏れ始めた。最初の内はただその場に広がるだけの液体であったが、次第に厚みと質感を増し床に這い蹲る姿は正に巨大アメーバ、しばらくその場で蠢きある程度の広さに落ち着くと、ナメクジの様に床を這って進み始めた。扉の前に来ると一時動きが止まったが、体を限りなく細くして隙間を通り抜け廊下へと姿を現してそのまま何の躊躇いも無く、正面にある扉の隙間へと身を進ませた。
 その扉の奥にあるのは耕太の部屋であった。耕太の部屋の中へとまんまと侵入するのに成功したアメーバは、人の存在を嗅ぎ付けてベッドの柱を伝って枕元へと姿を現すと静かにパジャマの隙間へと分け入り、全身を覆い始めた。手の平大の大きさであったそのアメーバは瞬く間に巨大化し、耕太に気が付かれる事無く覆いつくすと鼻や口、耳と言った全身の穴と言う穴から体内へ侵入し始め、やがて全てをアメーバで埋め尽くされた彼の体は、小さな赤電球の光りによってラバーの様な鈍い輝きを放っていた。

 翌朝、普段と変わらない時間に目を覚ました岬は、1人朝食を摂るとテキパキと昨日残していた洗濯物や掃除を片っ端から片付けていた。
「おねえちゃん、お早う・・・。」
そんな岬の背中にかけられた耕太の声、相変わらず眠そうなその声に振り向く事も無く、彼女は適当に応えて目の前でこなしている事柄を逸早く片付けように専念していたその時、突然背中に耕太が覆いかぶさってきた。何の心構えも予想もしていなかった出来事であったので、岬は耕太を背に前へつんのめり少し恥ずかしい悲鳴を上げてしまった。
「こ・・・こら、耕太、何すんのよ・・・降りなさいったら。」
「いやだ・・・。」
「はっ何言ってんのよ・・・駄々こねてないですぐに降りなさい、ねぇ聞いてるの?中学生でしょ。」
今度は耕太は答えなかった、その代わりに心なしか背中に感じる彼の体重が増した様に感じられた。異変を完全に悟った岬は耕太を自ら振り下ろそうと体を揺さぶった、しかし全く外れない、まるで岬の体の一部にでもなったかの様に自然に彼女と共に揺れているではないか。背中に出来た巨大なニキビ・・・そんな感じすら感じられた。
「ねぇ・・・耕太、どうしたのよ・・・。」
 すっかり弱気になった岬は先程までとは打って変わった声を出して、お伺いを立てるかのように声を投げかけたが返事は相変わらず無かったが、その代わりに彼女は背中から強い熱を感じた。その熱の広がりと共に彼女に耕太の体がより深く食い込んできている様に思えたのは事実であり、その熱は食い込んでいく際に発生する副産物に過ぎなかった。いや、食い込むというよりも一体化して行くと言う事だろう。5分ほどで服を溶かしながら岬の体の中へと耕太の体は姿を消した。すっかり精も根も尽き果てた岬はその場で手で体を抱えた四つん這いのまま、息を荒くして全身から汗と熱が引くのを待ったが一向に治まる気配を見せない。
"な・・・何が起きたのよ・・・。"
 そのままでいるのが精一杯の彼女は、頭では今の自分の体の様子をこの目で見たいと考えていたがとても叶わず、そのままでいる事を余儀なくされた。今の彼女の体は服が溶けたお陰ですっかり全裸である、見た限りでは特におかしな点は見受けられなかったが、その股間には小ぶりのペニスが1つだけ2つの玉袋と共に姿を現していた。その格好は耕太のペニスと寸分違わずに同一であり、おそらく耕太の体が同化した事による産物なのであろう。だが、彼女はそれに気が付いておらずただ股間が何と無く熱い・・・と漠然と熱と言う形で捉えていた。
「はぁ・・・はぁ・・・はっはっ・・・はぁ・・・。」
体の熱が一向に抜けない内に彼女は自然と舌を獣の様に垂らして、少しでも体温を下げようとしていた。確かにこれは効果があり部分的に熱が下がって、息をするのが大分楽になっていたので彼女はより少しでも長く舌を伸ばす事に専念した。すると思うままに舌は伸び、そればかりか顎と鼻先が前へと伸び始めた。
"もっと、もっと楽になりたい・・・熱いのはもうやだ・・・。"
 その効果に酔い痴れた岬が舌を更に伸ばす内に、歯は鋭く太くなり下もそれに合わせた形へと切り替わった。鼻先は黒く固まり盛り上がり、瞳の色も黒から黄色へと変わると毛が彼女の顔に生え始めた。目の辺りから広がり始めた銀茶の張り付くような毛はすぐに顔全体を覆い、毛が顔を覆いつくすと共に変形しつつあった耳も三角耳として立っていた。毛は首筋を伝って全身へと広がり行く、乳房はそのままの大きさで腹の上の毛の中に、正対称かつ等間隔に乳首が少しだけほんのりと盛り上がって複数、股関節へむけて形成されて行く。
 ほっそりとしたその体に良くあいながら毛は進み、やがて尾てい骨からはファサッとした程長い尻尾が現れ、ペニスは長くなると共に皮膚と癒着して、へそのやや下の辺りまで完全に包まれた状態で伸びる。そしてその先端の穴の中からは赤く太い瘤つきの尖ったペニスが姿を現していた。膝の形も変わり、各指の爪は黒く鋭さを得る。ふたなり犬獣人・・・それが岬の今の姿であった。

「あれ・・・私ったら何て格好を・・・服着てこないと・・・。」
 その場で立ち上がった岬はその変貌した姿に驚く事無く、少し見つめると服を一切身に纏っていないのを恥ずかしがって服を取りに部屋へ戻った。どうやら、彼女の頭の中ではその姿を異常と感じておらず、正常と認識してしまっている様であった。
「これでいいかな・・・。」
と言いながら服を着て鏡の前に立っている岬を見ているとそう思わずには居られない。そして窓の外を見れば、道を行く人、いや服を着た獣人がいた。隣の家の窓にもそれは見えた、テレビに映るアナウンサーもそれ、何もかもがそれ・・・最早、この世に"人間"は存在していなかった。存在しているのは人類と名乗る獣人、それぞれがそれぞれの多様な姿をした全世界の獣人達はこの数日中の変化に何の変化も感じず、逆に人間のままで乗り切ったわずかな人々を"獣"として一箇所に収容する始末であった。
 そして社会が以前よりも落ち着いた反映を取り戻した頃、世界は2つの階層に分離されていた。支配階級であり"人類"の獣人と、それに隷属する奴隷階級の"獣"と呼ばれる人間・・・獣人達は2038年を大進化の年と呼び崇めた。それ以前の歴史と以後の歴史とに齟齬は無く、そのまま歴史は紡がれる・・・ある1つの国がかけた面子によって変じた歴史によって・・・。


 完
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