「はああぁぁ、ああぁぁ…………!!」
そのうわずった喘ぎ声に俺はふと上目使いに先輩の顔を見上げた。
そこにはいつもの逞しく、少々厳しい獅子の顔はなく、その顔には代わりに淫乱な色が浮かんでいた。
俺は夢にまでみた先輩の太く、ほのかにピンク色の残ったズル剥けの肉棒を口一杯にほおばっている。
先輩はというと口からだらしなく涎を垂らし、初めての快感に身を寄せている。
俺は先輩をイかせようと必死で奉仕する。
ぴちゃ……くちゅ…くちゅ………
イヌ科特有の長い舌を丹念に裏スジ、雁、そして亀頭に這わせてやる。
「やべぇ・・っ!! イッちまうっっ!!!」
先輩が苦しそうに俺に告げる。
俺は先輩の精を全て搾り取るように思いっきり先輩のモノを吸う。
「ぐあぁああぁぁあぁあ!!!!!!」
荒々しい雄叫びと共に先輩が射精した。
それとともに俺の口腔内に大量の白濁液が押し寄せてくる。
俺は喉を鳴らしそのすべてを飲み干した。
憧れの先輩の子種を飲むという行為に恍惚としながら、俺はその最後の一滴までも飲み込んだ。
「ぷはぁ………」
俺は満足気に再び顔を上げると先輩と目線があった。
どちらかともなく近づく俺たちの顔。
俺たちはお互いの存在を確かめ合うように再び深いキスを交わした。



ここは俺の通う高校からさほど遠くない距離にある○○山の山頂。
俺と先輩はその高校の山岳部に所属している。
……って言っても部員は俺と先輩の二人だけなんだが。
なぜこんなところで俺が先輩の肉棒をしゃぶっているのか?
事の発端は3ヶ月前のことである。







桜が咲き誇る春、俺は高校の退屈な入学式を終えぶらぶらとグラウンドのあたりをほっつき歩いていた。
そこには入ったばかりの新入生を早速勧誘しようとする様々な部活生であふれており、適当な新入生に声を掛けていた。
「どの部活にすっかねぇ〜やっぱ柔道部か?皆ガタイよさそうだし。でもさっきちらっとみた野球部にかっこいいヤツいたしな〜」
そう、俺は根っからの男好きで一般にはゲイと呼ばれる種類の獣だ。
自慢じゃないがその道に目覚めてからの2年で50人切りを成し遂げたりしている。
そんなことを考ながら俺は向こう以上に真剣に「相手」探しにいそしんでいた。
立ち止まりグラウンドの隅々に目を配ると隅っこにちょこんと旗をもって立っている獅子獣人が目に入る。
「どーせ聞いたこともないような部活なんだろーな」
そう思いながら一応肉眼でそれが何の部活であるかを確認するため近づいていく俺。

ふと、俺は足をとめた。

そこで俺が見たのは「登山部」という思ったとおりマイナーな部活の名。いや、むしろ旗よりもその獅子獣人の方が気にかかった。がっちりとした体格に、立派な鬣、鬣は黄金に輝き時折風になびく、なによりその無骨そうに見える目は俺の心を奪っていった。
「さ、山岳部は入りませんかぁ〜〜」と叫ぶその低めの声も俺の理想通りだ。
次の瞬間、俺は迷わずその獅子獣人に歩み寄り、
「俺、入部します!!!!」と興奮気味に言ったのだった。
山岳部には現在俺と先輩の二人しか部員がおらず、そのため俺たちの部室は3階の一番奥にある、半場物置化している部屋を部室にあてがわれている。
話を聞けば山岳部は誰かが入部するか、顧問の先生がつかなきゃ廃部される予定だったらしい。
しかし部の発足以来顧問が居た期間はほとんどなく、代わりにすぐ近くの大学の登山サークルのメンバーに代々教わってきたらしい。
俺が入部した事により廃部を免れた、とうれしそうに語る先輩に顔は輝いて見えた。
俺は一目惚れした先輩のそばにいつも、出来ることなら授業中もいたかった。
でも、それは無理な相談。
その分部活では精一杯努力し、先輩に近づこうとした。
しかし、そうやって部活に明け暮れていても俺の中にはなんともいえない、もやもやが霧がかかり、日がたつにつれ、その霧は濃くなっていった。
「やっぱり俺はゲイだけど先輩はノンケだし………」
今まで何人とも付き合い、体を重ねてきた俺だが今回ばかりは、
「先輩に嫌われたら………」
そう考えるたび俺の心の霧は濃くなっていく。
登山で立派に鍛え上げられた先輩の腕に抱かれたい。
しかし、嫌われようものならば明日から俺はどうすればいい?
そんな葛藤を胸に抱いたまま時は流れ、夏休みへと入るのであった。





夏休みに入るとこれまでよりも部活をする時間が長くなった。
朝から部室棟にあるトレーニング室で先輩や他の部活生と筋トレや基礎体力をつける為のランニング、さらには登山道具の整備などやることがどっと増えたからだ。
しかしきつくなった反面、先輩と長く一緒にいられるようになったし、先輩の筋トレしている姿を目にすることができ、思わず鼓動が高鳴る。
いつもの夏休みなら発展場に通いつめる俺がこんなに部活に精を出しているとは…
「惚れた弱みってやつかな?」
と、そんなことを考えながらもいつの間にか夏休みも中盤に差し掛かった。
そんなある日、先輩が俺にこんなことを言い出してきた。
「今週末の土日は学校に泊り込んで○○山にアタックするぞ」
話を聞くとこの山岳部には夏休み中、学校に泊り込んで朝からこの辺でも有数の高山に登るという習わしがあるらしく、部員が二人でも行わなければいけないらしい。
夜の学校で先輩と二人きり。
そんなおいしそうなシチュエーションを俺が逃すはずも無く、二つ返事で了承した。
そして今週末、待ちに待った合宿が行われることとなった。



合宿初日、俺が最低限の着替え、シャンプーなどのケア用品を学校に持って行った事以外は普段とほとんど変わらなかった。
いつもよりか軽めの筋トレ、ランニングなどのトレーニングを行い、浮いた時間も使っていつも以上に明日の登山で必要となる道具の整備を行った。
「ふぅ……こんなもんっすかね?」
俺は自分の道具の整備、点検を終え先輩に尋ねてみる。
先輩は俺の道具を手にとって見回した後、
「まぁ…いいだろ。先にシャワー浴びて来い。今日は他の運動部の連中はいないから使い放題だぞ」
通りでいつもいる連中の姿を見ないわけか。
「あれ、先輩は行かないんすか?」
「俺はもうちょっと点検してから行くよ。ハーネスの手入れもあるからな」
先輩の裸を眺める事のできるチャンスが遠のいた事に内心がっかりしながらも、俺は一人で部室塔裏手の離れたところにあるシャワー室に向かった。
しかし、シャワー室に着き荷物もロッカーに入れた瞬間、俺は自分のシャンプーを部室に置き忘れた事に気付いた。
めんどくせぇ…と思いながら俺は渋々来た道を引き返す。
階段を上りきったあたりで何かの息づかいが俺の耳に入ってくる。
どこから聞こえてくるんだと疑問に思ったが、俺は部室の中が扉のガラスを通して見えるあたりまで来たとき、その疑問の答えがわかった。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
なんと、部室の中で先輩が一心不乱に己の肉棒を擦り上げていた。
俺は一瞬驚いたものの、その光景から眼を離せずにいた。
幸いながら先輩は己に快感を与える単純作業に没頭していたため、俺に気付くことはなかった。
「はぁ、はぁああぁ…!」
先輩の声の感覚が短くなってくるに連れ、俺の肉棒も叙々にいきり立ってくる。
「ああっ!!」
先輩が一際大きな声をあげ、熱い精を自らの手に放ったが、どうやら収まりきらないらしく、手からあふれた精液は先輩の太ももに落ちていく。
俺は最後まで見てしまったことに満足感を得られたが同時に先輩を汚してしまったような後ろめたさを感じ、肉棒をいきり立たせたまま、再びシャワー室へと戻っていった。



あの後、先輩はいつもと変わらぬ様子でシャワー室に入ってきて
「ほら、これお前のだろ?部室に置きっぱなしだったぞ」
といつもの声で俺に話しかけてきた。
「あ、ありがとうございます…」
かたや俺の方はこんなに美味しいシチュエーションだというのにどこかギコチない風だった。
先輩を直視するとさっき見た光景がありありと思い浮かびそうで、どうしてもいつものように話しかける事が出来なかった。
いまだに胸の鼓動は収まらないまま、俺と先輩はシャワーを終え、仮眠室で早々と明日のアタックに向けて就寝する事になった。



太陽が昇るのが早いこの季節でも、流石に3時ではまだその顔を覗かせない。
俺と先輩はすでに準備を終え、目的の山へと学校を発った。
「どうだ? よく眠れたか?」
道中、先輩がいつもの様に声をかける。
「え、えぇ、まぁ…」
「そんなんじゃ頂上に着くまでにバてちまうぞ! 気合入れろ!」
昨日俺が眠れなかったのは先輩が自慰している光景が頭の中過ぎり、興奮していたからだ。

そうこうしているうちに俺達は目的地である○○山の麓に到着した。
やはり今まで登頂した山よりも一回り高い。
と言っても俺が登頂した回数なんぞ両手で数えるほどなんだが。
「今まで教えた事を守っていればお前なら登頂できるさ、さぁ、行くぞ」
そう言われ、俺が先頭に立って眼前の山に挑み始める。
先輩は俺の後ろをぴったりついてくる。
登山では一番腕の立つ物が後方に着くので、自然と前方は俺、後方は先輩という並びになる。
麓を発って1時間ほど、俺達は都合4合目を順調に突破していたものの、俺のモチベーションは今ひとつぱっとしない。
心なしか先輩もいつもより口数が少ない気がする。
先輩ならもうばてたという事はないのになぜだろう。
そんな取り止めのない事を考えながら、それでも俺は頂上めがけてその足を進めた。

それから約2時間、ついに俺と先輩は頂上に上りついた。
「やっと着いたぁ…!!」
そう言って俺は眼前の景色を眺める。
「すっげー、俺らの学校があんなに小さく見えますよ! それにしても思ってたよりここ広いっすね。それに風がすげー気持ちいい!」
俺は後ろにいる先輩に声をかけた。
「なぁ…ちょっといいか?」
先輩の口調はいつもと違い、どこか思い詰めた様だった。
そんな先輩の口調にただならぬものを感じ、俺は体を先輩の方へ向ける。
少しの間悩んだようだったが、先輩は俺との距離を詰め、いきなりキスをしてきた。
「!?!?!?」
あまりにも唐突だった為俺は声をあげる事も、動く事も出来ない。
すぐさま先輩はキスを止め、俺から身を離した。
いつもは精悍なその顔にきまりが悪そうな表情を浮かべながら、先輩は俺に話し始めた。
「ここに来たらお前に言おうと思ってたんだ…」
いまだに固まっている俺を他所に先輩は続ける。
「実は…お、俺、お前の事が好きなんだ…っっ!」
「男が男を好きになるなんて自分でも変だと思ったさ、でもどうしてもお前の事が好きなんだよ!!!」
先輩はそこで一呼吸おき、
「お、俺と付き合ってくれないか…?」
俺はそこでようやく先輩が道中あんなに無口だったのか合点がいった。
俺に告白する為に相当緊張していたんだろう。
俺は返事をする代わりに自ら先輩に近づいていき、先輩の唇をなめまわすような、深いキスを交わしたのだった。



「ぷはぁ……」
唇を離し、少々休憩する俺。
告白された後、ディープキスを交わした俺と先輩はそこが山頂だという事も忘れて、お互いの体をまさぐりあい、ついに行為に及ぼうとしていた。
幸い他の登山客の姿も見えず、俺たちの行為が周囲に認知されることはない。
俺は先輩の体を地面に押し倒した。
「!?」
いきなりの事だったので先輩は驚いた表情で俺を見つめる。
「すいません、でも俺ももう我慢できなくて…」
そう言うと俺は自らズボンとパンツを脱ぎ、先輩の下腹部であれだけの射精を行った後でもなおそそり立つ肉棒の上を跨ぐ。
先輩の亀頭が俺のケツ穴に触れる。
その感触だけで俺は肉棒からは先走りが溢れる。
そして、俺は勢いよく先輩の肉棒を自らの体の中に沈めていく。
「うわぁあぁぁ……っ!!」
どぴゅどぴゅどぴゅ!
先輩は始めての他人の体内の感触に耐えることができず再び射精してしまったようだ。
俺の中に先輩の精が流れ込んでくるのがわかる。
それにもかまわず俺は先輩の肉棒を体内に納めていく。
俺のケツが先輩の腰に触れる。
どうやら完全に納まってしまったようだ。
下を向くと先輩が快感に耐えるような表情を浮かべている。
俺はそんな先輩の顔を見ながらゆっくりと腰を上下する。
先輩と一つになっている喜びとその結合部から与えられる快感に俺は声をあげて感じていることを伝える。
「お、お前はっ……はぁ…男と…あぁぁ…したこと…あるのか?」
快感に喘ぎながらも先輩は尋ねる。
俺は首を縦に振り肯定の意を示す。
あまりにも気持ちよく、喘ぎ声以外言葉を発する事が出来なかった。
すると突然先輩が俺の肉棒に手を伸ばし、しごき始めた。
「うひゃあぁぁ…!」
先輩は何のテクニックもなくただ俺の肉棒をしごく。
前と後ろから来る快感に耐えられるはずもなく俺はすぐに絶頂に達した。
肉棒からは勢いよく白濁液が噴出し俺の腹や先輩の逞しい上半身に降り注ぐ。
射精した事により俺のケツ穴が萎縮する。
「………!!!!」
再び先輩が俺の中に精を放つ。
その勢いは衰えを知らず、2回の射精により収まりきらなかった熱い精が肉棒を伝い流れ落ちる。
「はぁ、はぁ、はぁ…」
俺は軽く息を整え、一度結合を解いた。
とたんに俺の中に放出された精液が大量に出てくる。
それらをひとしきり出し終えた後、まだ肩で息をしている先輩に向かって言った。
「先輩……今度は先輩が俺を…犯してください…」
そういうと俺は四つんばいの体勢をとり、ケツを先輩の方へ向ける。
先輩は無言で立ち上がり俺の上に覆いかぶさる。
先輩は慣れない手つきで肉棒の先を俺の体内に挿入し、勢いよく根元まで埋める。
ぱんっ!ぱんっ!ぱんっ!
先輩が俺の内部を激しく突き上げるたびお互いの肉の当たる音が木霊する。
体を重ねあい、快楽を貪るその姿はまるで盛りのついたケモノのようだ。
先輩が俺の体に体重を預け、俺の顔面を舐めまわす。
温かい舌、腹筋の当たる感覚、そしてケツ穴からの快感…
それら全てを全身全霊をもって感じ取る。
「………てる」
かすかに先輩のつぶやく声が聞こえた。
いつの間にか先輩は俺の顔を貪るのを止め、腰を振る事に集中している。
「愛してるぞ…っ!!」
一心不乱に腰を振りながらも今度は俺に聞こえるように、耳元で愛の言葉をつぶやいた。
いとおしい……その感情が俺の中で爆発した。
「先輩っ…! 俺も! あぁ!! 俺も愛して、ます……!!」
体だけでなく心まで繋がっているんだ、という事を切に感じることができた。
「もうだめだっ!! イクぞ!!!」
その刹那先輩は4度目の射精を果たす。
流石に1度目よりか勢いは落ちるものの、それでも充分すぎる量の熱き精が俺の中に放たれる。
そして、その刺激に促され、俺も2度目の射精を果たしたのだった。





それから数時間、俺たちはお互いの満足いくまで互いを求め合い、下山予定時刻を大幅に遅れ下山したのだが、俺たち二人の表情は山頂の風の如くすっきりしていたのは言うまでもない。
これからの部活は今まで以上に充実したものになるだろう。